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「まるで個人的な恨みでもあるのだろうか…」新聞の小沢報道で(ウォルフレン論文より)「マスコミ&日米関係」編 (日々坦々)
http://www.asyura2.com/10/senkyo83/msg/171.html
投稿者 明るい憂国の士 日時 2010 年 3 月 25 日 21:16:32: qr553ZDJ.dzsc
 

http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-374.html
2010⁄03⁄25(木) 19:53

【転載開始】


「まるで個人的な恨みでもあるのだろうかと首を傾げたくなる」新聞の小沢報道で(ウォルフレン論文より)「マスコミ&日米関係」編 

≪「日本政治再生を巡る権力闘争の謎」(カレル・ヴァン・ウォルフレン)中央公論≫から
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20100319-01-0501.html
「マスコミ&日米関係」編

相変わらずマスメディアは低劣なスキャンダル的報道に徹していて、本来のメディアとしての機能を果たしていない。
ウォルフレン氏も小沢報道について「大新聞の見出しを追っていると、各紙の論調はまるで、小沢が人殺しでもしたあげく、有罪判決を逃れようとしてでもいるかのように責め立てている」と書いている。検察の暴走を監視するはずのマスメディアが免疫システムの一つだとするウォルフレン氏の分析は、検察とマスコミ、時の権力機構や政府などの関係性などを整理させてくれた。

また「日米関係」について「第二次世界大戦後の占領期、アメリカは日本を実質的な保護国(注:他国の主権によって保護を受ける、国際法上の半主権国)とし、以後、一貫して日本をそのように扱い続けた」として、日本はま未だにアメリカの保護下にあり、二国間としての正式な関係にはなっていないと分析している。鳩山政権で、初めて関係性を"二国間"として属国でない交渉をしようとしていて、そこには日米のこれまた免疫システムが働き、妨害工作が行われていることも指摘している。

氏の論文の中から「マスコミ」と「日米関係」についてピックアップさせていただいた。

「マスコミ」編

≪日本の新聞は、筆者の知る世界のいかなるメディアにも増して、現在何が起こりつつあるかについて、きわめて均質な解釈を行う。そしてその論評内容は各紙互いに非常によく似通っている。かくして、こうした新聞を購読する人々に、比較的大きな影響を及ぼすことになり、それが人々の心理に植えつけられるという形で、政治的現実が生まれるのである。このように、日本の新聞は、国内権力というダイナミクスを監視する立場にあるのではなく、むしろその中に参加する当事者となっている。有力新聞なら、いともたやすく現在の政権を倒すことができる。彼らが所属する世界の既存の秩序を維持することが、あたかも神聖なる最優先課題ででもあるかのように扱う、そうした新聞社の幹部編集者の思考は、高級官僚のそれとほとんど変わらない。

日本の政治がきわめて重要な変化の時を迎えたいま、新聞が信頼できる監視者の立場に就こうとしないのは、非常に残念なことだ。これまで日本のメディアが新しい政府について何を報道してきたかといえば、誰の役にも立ちはせぬありふれたスキャンダルばかりで、日本人すべての未来にとって何が重要か、という肝心な視点が欠落していたのではないか。

つい最近、筆者が目にした日本の主だった新聞の社説も、たとえ証拠が不十分だったとしても小沢が無実であるという意味ではない、と言わんばかりの論調で書かれていた。これを読むとまるで個人的な恨みでもあるのだろうかと首を傾げたくなる。日本の未来に弊害をもたらしかねぬ論議を繰り広げるメディアは、ヒステリックと称すべき様相を呈している。

日本のメディアは自由な立場にある。しかし真の主権国家の中に、より健全な民主主義をはぐくもうとするならば、日本のメディアは現在のようにスキャンダルを追いかけ、果てはそれを生み出すことに血道を上げるのを止め、国内と国際政治の良識ある観察者とならなければならない。そして自らに備わる力の正しい用い方を習得すべきである。さらに政治改革を求め、選挙で一票を投じた日本の市民は、一歩退いて、いま起こりつつあることは一体何であるのかをよく理解し、メディアにも正しい認識に基づいた報道をするよう求めるべきなのである。≫


「日米関係」編

≪鳩山が対米外交において失策を重ねていると批判する人々は、ことアメリカとの関係においては正常な外交というものが存在しない事実を見過ごしにしている。なぜならアメリカはこれまでも日本を、外交には不可欠な前提条件であるはずの真の主権国家だとは見なしてこなかったからである。そして日本は最後にはアメリカの望み通りに従うと、当然視されるようになってしまったのだ。鳩山政権は、これまで自民党が一度として直視しようとはしなかったこの現実に取り組む必要がある。
 
 誰もがアメリカと日本は同盟関係にあると、当然のように口にする。しかし同盟関係の概念が正しく理解されているかどうかは疑わしい。同盟関係とは、二国もしくはそれ以上の独立国家が自主的に手を結ぶ関係である。ところがアメリカとの同盟関係なるものが生じた当時の日本には、それ以外の選択肢はなかった。第二次世界大戦後の占領期、アメリカは日本を実質的な保護国(注:他国の主権によって保護を受ける、国際法上の半主権国)とし、以後、一貫して日本をそのように扱い続けた。また最近ではアメリカは日本に他国での軍事支援活動に加わるよう要請している。実質的な保護国であることで、日本が多大な恩恵を被ったことは事実だ。日本が急速に貿易大国へと成長することができたのも、アメリカの戦略や外交上の保護下にあったからだ。

だが問題は厄介さを増しつつある。なぜなら今日のアメリカは戦闘的な国家主義者たちによって牛耳られるようになってしまったからだ。アメリカが、中国を封じ込めるための軍事包囲網の増強を含め、新しい世界の現実に対処するための計画を推進していることは、歴然としている。そしてその計画の一翼を担う存在として、アメリカは日本をあてにしているのである。
 
 かくしてアメリカにとって沖縄に米軍基地があることは重要であり、そのことにアメリカ政府はこだわるのである。しかしアメリカという軍事帝国を維持するために、それほどの土地と金を提供しなければならない理由が日本側にあるだろうか? 日本の人々の心に染み付いた、アメリカが日本を守ってくれなくなったらどうなる、という恐怖心は、一九八九年以来、一変してしまった世界の状況から考えて、ナイーブな思考だとしか評しようがない


まったく取るに足らない些細な出来事が、何か強大なものを動揺させるとすれば、それはそこに脅しという権力がからんでいるからだ。アメリカが日本に対して権力を振るうことができるとすれば、それは多くの日本人がアメリカに脅されているからだ。彼らは日本が身ぐるみはがれて、将来、敵対国に対してなすすべもなく見捨てられるのではないか、と恐れているのだ。
 
 そして日本の検察は、メディアを使って野心的な政治家に脅しをかけることで、よりよい民主国家を目指す日本の歩みを頓挫させかねない力を持っている。
 
 この両者は、日本の利益を考えれば、大いなる不幸と称するよりない方向性を目指し、結託している。なぜなら日本を、官僚ではなく、あるいは正当な権力を強奪する者でもない、国民の、国民による、そして国民のための完全なる主権国家にすべく、あらゆる政党の良識ある政治家たちが力を合わせなければならない、いまというこの重大な時に、検察はただ利己的な、自己中心的な利益のみを追求しているからである。そしてその利益とは、健全な国家政治はどうあるべきか、などということについては一顧だにせず、ただ旧態依然とした体制を厳格に維持することに他ならないのである。

ところで、前述のクリントンとゲーツが日本に与えたメッセージの内容にも、姿勢にも、日本人を威嚇しようとする意図があらわれていた。しかし鳩山政権にとっては、アメリカの脅しに屈しないことが、きわめて重要である。日本に有利に問題を解決するには、しばらくの間は問題を放置してあえて何もせず、それよりも将来の日米関係という基本的な論議を重ねていくことを優先させるべきである。
 
 アメリカがこの問題について、相当の譲歩をせず、また日米両国が共に問題について真剣に熟考しないうちは、たとえ日本が五月と定められた期限内に決着をつけることができなかったとしても、日本に不利なことは何ひとつ起こりはしない。≫

このことからもわかるとおり、「対米従属外交」というよりは宗主国に対しての「対米隷属外交」だったことがわかる。これを転換し「普通の二国間関係」にしていくためには、鳩山政権は、一旦日米関係を白紙に戻すというよりも、断ち切る、くらいの決意が必要である。日本がアメリカを必要としているのではなく、アメリカが日本をより必要としていることも指摘を受けて初めてわかるもので、今までのようにアメリカの顔色を覗うことも全くないし、普天間移転についても、「しばらく放置」して真剣に二国間の関係を見直していけば、マスコミは狂ったように爆音を鳴らすだろうが、国民はそのことの意味がわかれば、納得するはずである。

マスコミや一部抵抗勢力が思っているほど全ての国民がバカではない。


【転載終了】  

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コメント
 
01. 2010年3月25日 21:52:08
大マスゴミには期待するだけ無駄。奴らは国民の敵であり、守旧勢力の中核なのだから、むしろ奴らの言うことの反対が真実と考える必要がある。

02. 2010年3月25日 22:10:59
アメリカもそろそろちゃんと口に出して日本を脅したほうがいい。
今までのような間接的なやりかたや、政治家個人を脅すやりかたではもう駄目だろう。
無責任で外界への興味を喪失した日本大衆には、もはやその脅しは効かない。
ちゃんとアメリカ自身の口から「B2爆撃機で東京爆撃すっぞ?あ?」等と、日本国民に対してテレビなどを用い公然と脅すべき時代が来たのだ。

03. 2010年3月25日 23:04:54
現政権をこれほど凄まじく誹謗中傷、妨害工作する姿をみるにつけ、ただただ、これまで反政権勢力がいかに邪な巨大な既得権益(金)を得ていたかがわかる。失くしたくないのだろうなぁ。この世の欲にまみれ、外道に墜ち果てようとも。だから必死で魔女狩りをしているのだ。魔女は民主政権だ、オザワだ!

04. 2010年3月25日 23:51:13
陰でコソコソやっているアメリカにも、そろそろ火の粉を被ってもらう時期。

とりあえず、あたしゃアメリカ製は見ない、買わない、使わない。


05. 2010年3月25日 23:56:51
メディアは何かにつけてすぐに米国激怒と連発して騒ぐが、給油作業も期限が切れたものの、別に何も起きていない。

政権が変わったのだから、どうするのかはゼロから協議して決めるのは当たり前の話。

昔、読んだ小林よしのりのマンガ、「日米同盟がなくなった日」を思い出した。
内容は、漫画家、小林よしのりが反米的なマンガを描いているという理由で、その当時のアメリカ大統領ブッシュがその当時の首相であった小泉に日米同盟の破棄を突きつけてくる。
拉致問題や防衛問題を全てアメリカ頼みにしていたため、慌てふためいた首相と官房長官は総力をあげて、脱税や女性問題で一人の漫画家の失脚を謀るが失敗。
首相は痛みに耐えかね首吊り自殺。与野党の大物議員たちは次々国外に逃亡してしまう。
その後、アメリカ人になって日本人の個々を取り戻そうという、親米勢力の知識人や専門化が現れるが、そこへ再び小林よしのりが反対する声明をマンガを通して発表。日本がアメリカになるという試みは失敗におわる。
アメリカがいないと何も出来ない親米勢力や知識人は発狂し、ついには地球が歪む勢いで「アメリカの奴隷になりたい」と懇願するのであった。

初めて読んだときは、あまりにも漫画的な内容とはいえ、実際に同盟破棄が通告されたら、きっとこうなると笑いながら読んだものだが、まさかここまで愚かではないだろうとも思っていたのだが。

…まさか、こんなばかげたことをメディアは現実にしたいのだろうか。

尚、マンガの最後は、「自分の国は自分で守りなさい」という、もっとも当たり前の言葉で締めくくられる。


06. 2010年3月26日 03:52:24
安全は協調でしか守れない。F22では守れない。
陸上自衛隊は何をまもるの?海外で戦闘するの?国内に敵が上陸したら又国民を盾に戦うの?僕はいやだ!空海で十分だ、それで負ければすでに戦は終わっている・
それでも竹槍で戦うのだろうか???
 不思議な思想だ!!

07. 2010年3月26日 07:14:45
参院選で民主党が過半数をとったら、日米同盟見直しだ。大雑把に日米同盟の見直しの是非で、二大政党に再編されるべきではないか?

08. 2010年3月26日 11:59:48
二大政党はやめたほうがいい。
アメリカを見てもわかるように選択肢が無くなり滅亡への道へ加速するだけの話だ。
理想を言えば三大政党ぐらいが良いだろう。

09. 2010年3月26日 17:19:05
2、3は駄目。

5大政党がいいな


10. 2010年3月26日 23:04:40
08さんへ
3番目の政党が公明党になるからダメです。

11. 2010年3月27日 01:15:35
>05様、
そんなおもしろい漫画あったの?
最近小林よしのり、読んでなかったから知らなかった。
この解説読んだだけで、絵まで浮かんできて、ちょー笑える。

そう、今のマスゴミや検察は、「奴隷にして下さい」「奴隷になりますっ!!」
って陰ながら誓った人達がやってるから、小林よしのりの指摘は、よくあたって
ますな。彼の功績は、「新米ポチ」という新語を作ったことですな。今となって
は、普通に通じるようになっちゃってる。

「まるで個人的な恨みでもあるのだろうか・・・・」ーそうそう、そこで私も
唸ってしまった!!一体なんであんたら、そんなに小沢さんにが憎いの!?と。
しかしこのオランダの教授さん、すばらしい。
こんなことの1%も書けない、日本のマスメディアに関わる全員に、
SHAME OF YOU!!
と叫びたい。この論文、部分的でもいいから、一人でも多くの人に読まれると
いいなぁ・・・・。(長いけどね)


12. 2010年3月27日 12:39:04
真の民主主義の確立を求める人はみな友達だ、
みんなで広げよう、ウォルフレンの輪
輪。

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