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鳩山政権は「革命政権」としての初心に戻るべき (Aobadai Life) http://www.asyura2.com/10/senkyo83/msg/167.html
http://ameblo.jp/aobadai0301/ 【転載開始】
アクトビラをつないでから、オンデマンドでのテレビ視聴が多くなって。 とくに、NHKオンデマンドは過去の良質なドキュメンタリーや、ドラマを 自分で選んで見ることができるのでよい。 三歳の息子もいまさらながら、彼の中でのブームは、 27年前の「おーい、はに丸」だったりして、近所の子供と話がかみあわない。 それはそれとして、というわけで、 仕事から帰って、見るテレビとしては、 このところずっと、「篤姫」を妻と、昔からもう一度見直しているのだが、 昨日見たのは、25話の安政の大獄で、一橋派が粛清される中で、 追い詰められた西郷隆盛が月照上人と入水自殺を図るもの、 奇跡的というか、西郷だけが死に切れず、生き残った回であった。 それを見ながら考えていたのが、 「ああ、これが天命というもので。天が西郷を生かしたのだな。 もし、ここで西郷が死んでいれば、 明治維新も実現できなかっただろうし、 仮に実現できたとしても、廃藩置県の断行はできず、 そのまま、封建制度は、日本に残りつづけたのだろう」 ということ。 結局、あの幕末から明治維新の動乱で、江戸城を無血開城させ、 さらには、ほかの維新の英傑たちも、旧・主君を裏切ることとなるとためらう中、 廃藩置県を断行して、 何百年もの間、日本の価値観で当たり前だった封建制度を破壊したのは、 西郷隆盛である。 (もっとも、そんな彼が後年、自らの影響力の大きさを自覚し、 薩摩に隠遁生活を送りながら、 結果的に西南戦争の首謀者に担がれたことは、いまだに不可解なのだが) さて、何が言いたいかというと、 同じく、今の日本は、100年に1度の大転換期にきている。 これは、インターネット技術が情報革命を起こし、 日本は少子高齢化が進み、すなわち「老大国」となり、 さらには、これまで日本は豊かだったが、それはあくまで、 先進国としての恩恵を享受できていたからであり、 この先、中国や、ブラジルをはじめ、 中間所得層が世界的に人口で増えてくると、 日本の国民生活も、相対的にどんどん貧しくなっていく。 つまり、今の日本は、20世紀までの成功スキームを捨て、 21世紀も生き延びるにあたって、変化をしなければいけない局面にきているが、 実際は、 国民が300議席を与えて、圧倒的な支持で、鳩山政権を樹立させたが、 しかし、その支持基盤を鳩山政権は、十分にいかしきれていないということである。 そしてその理由がいったい何かということを考える。 今の民主党を見ていて思うのは、 結局、それぞれが今度は、与党というおいしい権力を手にしかかっていて、 そこを小沢一郎が、幹事長室で独占しようとしているのではないか、 という不満があって、それで権力闘争というか、こぜりあいなのだと思うか、 ちょろちょろと起きていて、そこに、 旧来の既得権勢力の手先であるマスゴミが飛びついて、 騒ぎをフレームアップしているという構図であろう。 生方副幹事長の騒ぎなど、本来、ニュースソースの価値もないわけだが、 マスゴミは、救いようもなくバカだから、 戦後の日本の支配構造を解き明かす日米密約の問題や、 新政権において、2010年の予算が成立したというニュースよりも、 この生方という、人事に関する報道を隠し撮りして、 マスコミの前で公表するような、意地汚い小物をフレームアップして、 反小沢、反鳩山政権のネガティブキャンペーンをつづけるだけである。 おそらく、もう国民も、マスコミのどうしようもなさに気づいてはいるが、 しかし、だからといって、公共の電波は既存のマスコミが支配しており、 では、そこにメスを入れられるのは誰か、というと、 鳩山政権でしかないのであるが、 結局、腰が据わらずに、ふらふらと中途半端な対応をとりつづけるから、 支持率もズルズルと下がるわけである。 さて、冒頭に西郷の話に触れたが、私が何を言いたかったかというと、 結局、明治維新が成功することができたのは、 おそらく、当時の志士たちは、自らの歴史的な使命をよく認識し、 その命さえも、国家にささげる覚悟ができいたのだと思う。 維新から新政府にかかわった人間は、 西郷、大久保、龍馬、江藤新平など、次々と非業の死をとげ、 木戸孝允も若くして、この世を去ることになる。 その次の世代として、富国強兵を推し進めた、 たとえば、伊藤博文であっても、 彼は、初代の朝鮮総督として、韓国経営にあたろうとしていた矢先に、 ハルピンで暗殺されるわけだが、 そもそも、この伊藤をして、彼は初代の内閣総理大臣として、 名誉という名誉はすでに手にしていたわけだから、 やはり、国家の難事において、いかにして、 国内外のいろんな圧力の中で、自らが朝鮮総督として、 この問題を処理しなければ、解決ができないとわかって、動いた矢先に、 非業の死をとげるわけである。 その後も、大正デモクラシーを経て、軍国主義にいたる過程で、 原敬、浜口雄幸、犬養毅、高橋是清ら、本当に多くの政治家が、 国益を守ろうとして、非業の死を遂げている。 今の日本の平和と繁栄というのは、 こうした、国家のために、命をささげた政治家たちの努力のうえに、 なりたっているものだといえる。 さて、鳩山政権はいったいどうなのかと。 間違いなく、小沢一郎は死を覚悟している。 それは彼のこれまでの会見での言動、国策捜査を受けての発言など、 見ていれば、よくわかる。 だから、事務所に銃弾を届けられたり、 あからさまな国策捜査で、葬りさられようとしても、 その姿勢がぶれないわけだ。 おそらく彼は、同様に、命をはって、 アメリカの属国状態を解消しようとして、 最後には、アメリカと、その意を受けた検察によって、 ロッキードでつぶされた田中角栄の無念の思いというのを、 よく理解しているからであろう。 では、ほかの民主党の政治家はどうなのかと。 おそらく見ていて、原口や、岡田あたりは、 自らの歴史的な使命感はよく認識していると思う。 しかし、国民うけする、いさぎよいことを言っても、 肝心なところで、マスコミにこびたり、 イマイチ、ぶれる政治家というのがいる。 自民党も含めると、私が最後のところで、 舛添や、渡辺喜美を信用できないのはそこだし。 民主党でいえば、枝野あたりに、もっとちゃんとやってほしいと思う。 彼なんか、これまでの発言でも、 検察の国策捜査の問題はよくわかっているのだから、 では、行革担当大臣になったのであれば、 小沢一郎との権力闘争はひとまずおいておいて、 日本国で、過去どれほどの冤罪や、政治犯というものが、 闇に葬られてきたということを考えれば、 彼が命を賭してでも、この問題に取り組む価値は十二分にあるはずだ。 しかし、実際は、どうも民主党の有力議員をもみていても、 与党という、おいしい立場になって、そのおいしい果実を手にしようとして、 つまらない権力闘争をつづけているように思う。 さて、一方で、小沢幹事長、鳩山首相に足りないのは、 政治家としての「言葉」である。 もちろん、マスコミがネガティブ報道をつづけているのも一因にある。 アメリカなんかをみると、あのオバマ大統領のような 奇跡的なスピーチ術をもった人でさえも、 結局、メディアによるイメージ操作でゆがめられてしまうわけだ。 だが、それでも党内に対して、国民に対して、 政治家がぶれずに、ひとつのメッセージを出し続ければ、 そこは伝わってくるはずだ。 当初、鳩山政権は樹立したときに、 「日本の大掃除をする」 「これは無血革命だ」 とか、その歴史的な意義を強調し、 国民に、きちんとそこを届けていた。 だが、今はどうなのか。 検察の国策捜査や、メディアの情報操作に対しても、 中途半端なコメントを、つかれきった顔で出すだけで、 結局、本当の思いが、国民に伝わってこない。 子供手当てをやるならやるで、 今の少子高齢化問題を絶対に解決するぞ、 という強い意志を言葉で表明するとか。 消えた年金問題についてもそうだ。 普天間の問題だって、日本がいつまでも外国の軍隊の言いなりになっていることが、 そもそもおかしいわけだが、 明らかに正義は、鳩山政権や、沖縄の民意にあるわけだから、 そこを強いことばで、国民に伝える努力をすべきだ。 おそらく、大阪の橋本知事が人気が高いのは、 こういうメッセージを、自分の言葉で、明確に府民に伝えるからである。 だから、府民とては、マスコミが、なんだかんだいったとしても、 橋本さんのいうことをまずは信じよう、となるわけである。 関空に米軍を誘致していいだとか、 北朝鮮は不法国家だとか、けっこう刺激的なことを、めちゃくちゃ言っているが、 それでも、本人のメッセージがしっかり伝わるから、そこが彼が優秀なところだろう。 さて、 冒頭にまた戻るが、要するに、 こういうメッセージを政治家が出すうえでは、 やはり、 明治維新の志士や、その後の日本を支えてきた政治家の、 命を賭して、この国を守りたいという気概を、再認識して、 そして、自分の言葉で改革の意志を語るべきではないだろうか。 そして、実際に、それを行動に移すと。 なぜ鳩山政権が支持率が高かったかといえば、 改革政権であるからであろう。 そもそも偽の改革者ではあったが、小泉政権が支持率が高かったのも、 彼は、自分の言葉を国民に伝えようとして、 さらに、改革者というものを演じ続けた。だから支持率が高かった。 (逆に、その改革がニセモノで、自らの派閥闘争に利用していただけ、 ということが後年わかったから、今、彼は売国奴扱いになり、 自民党はその後の選挙で解党的大敗もしているが) とにかくだ。 鳩山政権は、自らの歴史的な役割をよく認識して、 軋轢を恐れずに、徹底して、改革者としての姿勢を貫くべきであろう。
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