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[普天間政府案]だれのため、何のため? (沖縄タイムス) http://www.asyura2.com/10/senkyo82/msg/975.html
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-03-24_4869/ 八百長のような展開だ。 米軍普天間飛行場の移設問題で23日夜、鳩山由紀夫首相と関係閣僚が協議し、県内移設案を軸に検討する方針を確認した。 移設先は(1)名護市の米軍キャンプ・シュワブ内陸部に代替施設を建設(2)うるま市の勝連半島沖合を埋め立て人工島を建設―の2案に絞られた。加えて鹿児島県徳之島などへの訓練移転も検討する。 かつて移設案の原型は海上浮体式滑走路だった。住居地から遠く、撤去可能であるという地元への配慮があった。稲嶺恵一前知事のときに埋め立て案になり、さらに米軍再編協議で辺野古のV字形滑走路案に変化した。 衆院選で「最低でも県外移転」と公約した鳩山首相による計画見直しの結果がこの政府案では、いったい何のため、だれのための見直しなのか意味不明だ。形を変えただけの県内移設に大義はない。 「ゼロベース」と言いながら県外を真剣に検討した様子はうかがえず、不誠実きわまりない。 米政府は地元合意を前提としている。合意形成のめどがないまま政府案を米側へ提示すると、沖縄、米政府の双方から反発を買う。 いったい新政権が何をどう議論したのかすら定かでない。結局、みな「日米同盟は大事だ」とかけ声だけで、安保の負担は沖縄に押し付けているのが戦後日本の偽らざる姿ではないか。問題の本質はそこにある。 この国の外交・防衛をめぐる言論空間には、いわく言い難い歪(ゆが)みがある。 そもそも「普天間」とは何か、という議論の土台すら明確に示されていない。 米軍再編後、沖縄に残るのはCH46中型輸送ヘリ23機、CH53大型輸送ヘリ4機、攻撃・連絡用の小型ヘリ9機、セスナ4機にすぎない。空中給油機12機は岩国基地(山口県)へ移転する。 CH46とCH53を合わせて輸送できる兵員は計700人足らずで、実戦には兵器も積み込むため運べる人員はさらに少ない。 この機能維持をめぐる国内調整が、日米関係を揺るがす大問題にステージアップされた。あげくに海兵隊基地のために一国の総理が職を賭すかどうかの大騒ぎだ。 米政府が沖縄に固執するのも不思議だ。 大規模紛争には全軍で数十万単位の兵力を投入するはずだが、在沖米海兵隊の実動兵力が何人なのかすら明らかでない。遠征用の艦船は長崎県佐世保を母港としている。 米国内で沖縄のような基地問題があるとき、地元の民意を無視して新基地建設を強引に進めるだろうか。 日米両政府に欠けているのは沖縄問題への誠実さだ。本土移転がなぜ不可能なのか理由を明らかにすべきだ。 北沢俊美防衛相は国会で「私の県が受けますからおいでくださいというところは、皆無でございます」(19日)と答弁した。だから沖縄―ではあまりに短絡的だ。 このままでは普天間問題は手詰まりとなり、同盟の信頼が根底から崩れかねない。
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