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「反&嫌小沢一郎」の心理学的考察・「投影性同一視」他 (日々坦々)
http://www.asyura2.com/10/senkyo82/msg/905.html
投稿者 亀ちゃんファン 日時 2010 年 3 月 23 日 06:25:19: GqNtjW4//076U
 

http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-353.html
2010⁄03⁄22(月)


【転載開始】


「反&嫌小沢一郎」の心理学的考察・「投影性同一視」他 
またまた「小沢VS反小沢」の話題になってしまった。

ここまで「小沢VS反小沢」について≪小沢一郎「好き」「嫌い」投票結果でわかった「分析的・沈思黙考型」の擁護派と「激情的・無思考・短絡扇動型」の反小沢派≫、≪「対立軸」・「磁極」・「水滴」としての小沢一郎≫、≪「外圧から内圧」へ、志も理念もない「嫌小沢派」は無視すべし!≫、≪「小沢の政治理念に取って代わるものが反小沢にはない」(渡辺乾介著作より)≫などエントリーしてきた中で、ある疑問を抱き、それを一般化して考えていったら、ある結論を見い出せた。(あくまでも個人的認識レベルの話だが)

それは、いつの時代でも「共通の敵」が必要なんだ、ということである。

各コミュニティーレベルでも個々に存在していて、時間軸で言えば政治家ならば、「明智光秀」であったり、「原敬」であったり、「田中角栄」であり、社会的には松本サリン事件の河野義行さんであり、覚せい剤事件の酒井法子であり、朝青龍である。また空間軸で言えば、まさに「小沢一郎」なのである。
国家的次元においてはアメリカは必ず敵国を必要としているし、社会においても自分よりお金持だとか有名人などのスキャンダルは格好の的になるし、学校だといじめられっ子であり、家庭の中では人というより行為などが対象になる、と考える。

「反小沢」の中には当然「自民党時代の小沢から嫌いというコテコテの人」や「民主党はとにかく嫌いだという左翼やウヨクなどの思想信条に立脚した人」、「田中派から受け継いだ利権政治は生理的に拒否」など、様々な自身にとっては正統的な拒否があるだろう。そういう人達を区分すると、反小沢の2割くらいいて、2割は何らかの理由で「とにかく嫌いだ」になり、後の6割は、特にこれといって理由はないが、マスコミでの報道で「たぶん小沢さんは悪いんだろう」という中間層に配分される。(独断と私見)
この数字配分はいろいろなところで使われていて、「2:6:2の法則」(パレートの法則)といわれている。
パレードの法則8:2に対して発展していったもので、原則というより経験則で導き出された割合である。
たとえば、小学校などで、勉強ができる子が2割、苦手な子が2割、普通の子が6割などや、職場などでは会社のためになり生産性がある人材2、会社にとってはプラスにならない2、上位2割に引っ張られて働く人材6などだ。

ここでの心理分析はこの6割の「小沢嫌い」の人たちを対象としている。

「小沢嫌い」になった心理的プロセス

*****政治ブログ********

集団心理の同調現象:これは「親小沢」「反小沢」両方に言えることである。
≪同調現象が起きたら、異論は歓迎されない。ただ、「みんな」の意見を補強する意見のみが歓迎される。そうして、異論に対しては、論理で反論するのではなく、個人攻撃・人身攻撃で反論される。沈黙を強制される(同調圧力)。
このような状況下では、周囲を見回し、自分に異論があっても、他に異論がないようならば、異論の表明を控える(自己検閲)。その結果、そうして、「全会一致の幻想」が現れる。同調現象の結果の採決は、「みんな」が賛成あるいは反対していると信じられる。≫

世論調査などで、みんなが反対ならばと同調しより一層反対が増えていく。

それが進むとさらに、今度は「自薦の用心棒」が現れる。

自薦の用心棒は、異論が現れないように、外部から情報を遮断する。あるいは、異論を述べそうな人物の影響力を削ぐ。
≪自薦の用心棒(じせんのようじんぼう マインドガード)とは、社会心理学の用語で、集団心理や社会的影響の結果得られた規範を、擁護しようとする者を指す。異論や反対、水を差す行為を封殺するのである。自薦の用心棒は、発言者のネガティブ・キャンペーン等を行い、異論の影響力を弱めようとする。≫

マスコミなどの「小沢=悪」のネガティブキャンペーンにより、反小沢が多い周りの人に小沢さんを擁護する発言をしようものなら、その異論を"出る杭"として皆から叩かれることになる。

また外部からの事象で集団心理状態が発生する場合は以上のような経路をだどることになるが、外部からの情報による「刷り込み」は「暗黙知」となって、言葉に表せない、うまく説明できないが「小沢さんは悪い」ということになる。
≪暗黙知とは、知識というものがあるとすると、その背後には必ず暗黙の次元の「知る」という作動がある、ということを示した概念である。この意味では「暗黙に知ること」と訳したほうがよい。≫

意識的に知識を吸収しようとするものとは逆に、無意識的にもその知識が蓄積されていることだと思う。身体が覚えている、などやカリスマ的技術者で0.01ミリを機械を使わず手の感触だけで出すことができる、ような場合は「暗黙知」の一つと言えるのではないだろうか。

このような心理的プロセスで「反小沢」は量産されていくことになる。(※素人レベルの分析であくまでも私見)

また、もう一つの考え方として≪「創4・5月号」の精神科医・香山リカ氏のコラム≫の中で語られていた、「投影性同一視」である。最初読んだ時は、ちょっと違うなあという感想でスルーしていたが、心理学的観点から「共通の敵 心理学」で検索して調べていくうち≪マル激トーク・オン・ディマンドの弘中惇一郎弁護士とのトークの導入文章(トークテーマは「なぜわれわれは社会の敵を求めるのか」)が引っかかり、それを読む中で香山リカ氏のコラムを思い出したて読み返してみた。一部転載させていただく。

(転載&要約開始)

≪人間には誰にでも、不安や恐怖から目を背け、葛藤を抱え込まないようにするために、「防衛」と呼ばれる無意識の作用が備わっている。この防衛のメカニズムについて詳述したのはフロイトだ。防衛そのものは病的なものではないが、行きすぎると「自分にはいっさい不安も非もない」というおかしな態度を取ることになる。また、フロイトが観察したのは自我の機能がある程度、成熟した自我による防衛だが、後の分析家メラニー・クラインは、より未分化な自我による防衛があることを発見し、それを「原始的防衛機制」と名づけた。この原始的防衛機制にはいくつかの種類があるが、そのひとつに「投影性同一視」と呼ばれるものがある。これはわかりやすく言えば、自分の中にある都合の悪い感情や考えなどを無意識的に自分の外の特定の人物に押しつけ、実際は自分がそうであるのに「○○されている」と理解しようとする、というものだ。境界性および自己愛性パーソナリティ障害で、このメカニズムが多用されることがある。そう考えれば、小沢氏や国母選手のように特定の人間に度を超えた攻撃や憎しみが集まる、というのは、彼らを投影性同一視の対象にしなければならないほどの不安あるいは何らかの衝動が私たちの中にたまっている、ということでもある。「もしかして私っていま、とても怯えているのではないだろうか」と認めたくないために、外側に安心して憎しみを向けることができる゛敵゛を見つけ、その人を集中的に攻撃することで、「危うい状態にあるのは私じゃなくて、あいつなんだ」「あの悪党さえ倒せば、私の中の不安も消え去るんだ」と自分に言い聞かせようとしているのである。(中略)
そのような人たちにとっては、投影性同一視の対象になるような人物が常に必要とされることになる。検察とマスコミによって刷り込められた「小沢=悪党」は、原始的防衛機制により、小沢氏が失脚するまで続けられ、朝青龍と国母選手のバッシングの例に、何故人々がこぞって一つの方向に向けてみんなで叩くのか、あっさり引退したり謝罪すると、打って変わり、今度は自分達がしたことの重大さに気づいたかのように「そこまでしなくても」「功績は大きかった」などと言い出す。朝青龍にしてみれば、「オレにやめてほしかったんだろう?今さらどうしてそんなこと言うんだ」と言い返したい気分なのではないだろうか。・・・・≫

(転載&要約終了)

*****政治ブログ********

また、「悪いのは私じゃない、不安なのはわたしじゃない、あいつがいるからだ」と投影性同一視の対象になるような人物が、常に必要とされることになる、と香山氏は書いている。

簡単に言えば、自分のことを棚に上げて、他人を非難することにより自分の中の不安を解消させ、そうすることによって自分の中のバランスをとりつつ、嫌な自分を見つめることを避けていて、自分自身と向き合う代わりに、対象とする他人と向き合い、その対象を攻撃している、という構図だ。→まさに「政治とカネ」で追及していた自民党政治家そのものである。

「投影性同一視」について調べると精神科医による臨床的な分析記事があったが、大変わかりにくく、探している内にヒットしたのが下記の文章で、日本にはないので、英文を翻訳されたとのこと。管理人にお断りして転載させていただく。

投影性同一視
≪投影性同一視(Projective Identification,PI)とは、精神分析理論における対象関係論学派のメラニー・クラインによって1946年に初めて提唱された用語である。これは、自我防衛機制の投影を成す場合における一つの心理的プロセスで、その人の投影対象に対する振る舞いが、投影されている思念や感覚や行動を対象者の内に正確に呼び起こすようなものを言い表している。
投影性同一視はただの投影とは違って自己成就的予言なのであり、他者に関して何らかの誤ったことを信じている人が、他者がその信念を真実とすべく振る舞いを修正するように、関係を持つのだ。相手は投影に影響を受けて、あたかも彼あるいは彼女が投影された思念や信念によって現に性格付けられているかのように振る舞い始める。ずっと議論のあるところではあるが、一般にこれは関与している双方の自覚の外で起こるプロセスである。
投影性同一視の一つの例は、警察から迫害を受けているという妄想を発展させている妄想型統合失調症者の場合である。警察を恐怖しているため彼はコソコソ振る舞い警官を警戒し始めるのだが、それによって警官の嫌疑を増大させてしまい、警官は更には彼を逮捕するための理由が何か無いかと探し始めるのだ。
何が最もしばしば投影されるのかというと、投影者が受け入れることの出来ない(例えば「間違った行動をしてしまった」や「〜に対して性的感情を持っている」など)自分に関する、耐えられない、苦痛を伴う、あるいは危険な、考えや信念である。そういうものでなければ、同じく投影者が承認するのが困難な貴重で尊敬すべき考えかもしれない。投影性同一視は非常に早期または原初的な心理プロセスであることが信じられていて、より原初的な防衛機制の一つだと理解されている。しかしながら、それはまた共感や洞察のようなより成熟した心理プロセスの基礎になるべき考えでもある。
ナンシー・マクウイリアムズはその著書「精神分析の診断」において、投影性同一視は投影(自分の感情や考えや動機を他人に帰する)と摂取(他人の感情や動機および考えを組み込む)が混合したものであると指摘した。投影性同一視は、ある意味では、投影現実を作り出すことによってその人の投影を有効化するのである。
この防衛の利益とはこういうことである。投影される経験を他者へ仕向けることによって、投影内容が自分自身の経験の一部であるという現実を、より回避することが出来るのだ。例えば、セラピストに対する受け入れがたい性愛的な感情を持つ精神療法患者は、高度に誘惑的な態度をとることがあるかもしれない。一旦セラピストが魅了され始めると、その誘引に背くようなセラピスト側に対するどんな振る舞いも、患者がセラピストの感情と振る舞いに注目するための手助けになるだろう。これは患者である彼または彼女自身の性愛的衝動に関心が向くことを避けさせるので、それらを自覚の外に置くことになる。(translated from the article about "Projective identification" on Wikipedia)≫
この文章は管理人のpurplebabyのブログ様が英語版を訳され、許可をとって転載させていただいた。
前文には、
≪日本語版のWikipediaに「投影性同一視」の項目がなかったので、Wikipedia英語版の当該項目の記事を本文のみざっと訳出してみました。「投影性同一視」は対象関係論のみならず現代的な人格障害の説明においても重要な概念だと思われます。Wikipediaはリンク元を示せば記事利用に関してはわりと鷹揚な態度をとっているところみたいなので著作権的には恐らく大丈夫のはず。・・・。≫と書いてあった。purplebabyのブログより

参照:患者への理解と対応:投影性同一視による操作

以上のなかで導き出されることは結局、いつも問題にしているマスメディアの責任であり偏向報道による世論誘導・情報操作である。マスコミ各社は広告・販売の低迷で軒並み赤字が続き、よりマスコミ操作をしやすくなったともいえる。とにかく、そうした既得権益を突き崩すためにも、国民が世論誘導されないためにも「小沢一郎」の改革を推し進めないことには、日本の歪みも矯正されないし、記者クラブ制度も変わらないだろう。参院選前にも普天間基地移設問題もあり、その対応いかんでは鳩山政権が窮地に陥ることも考えられる。既に民主党支持者の中で不支持を表明している方もいると聞く。

再度、政権交代の意味と主権者である国民の手に政治を取り戻す、という原点に立ち返りつつ投票したものの責任としても見守りたいと思っている。


【転載終了】  

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コメント
 
01. 2010年3月23日 06:54:55
全然違うよ、小沢民主党政権のうち続く失政と、選挙前に乱発した空手形、選挙後の手のひら返しに国民は怒ってるんだよ。公約を平然と裏切る政治家集団がいては、代議制民主主義が成り立たない。在日朝鮮人と密約を交わし、日教組の違法支援を受け入れる犯罪者集団を受け入れることはできない。それだけのこと。

小沢が集中攻撃されてる? だから? 小沢民主党の最大実力者なんだから当然だろ。ここに出入りする声の大きい連中も、小沢が権力者だと認めるから擁護するわけだ。

ただの一議員なら、だれも関心なんか持たないさ。


02. 2010年3月23日 07:27:16
民主党がなぜ公約をすばやく実施できないかって?             (今までの利権屋集団によって作られてきた)障害物が大きく、多すぎるからさ。

小澤がなぜ集中攻撃されるかって?  
彼の力を恐れ、さらに強大になるのを恐れているからさ。今までに、営々として築いてきた利権を引きはがされるのを恐れているからさ。これまで隠し通してきた自分たちの真の姿が暴露されることを恐れているからさ。


03. 2010年3月23日 07:49:40
アホー政権の9兆円にも及ぶ税収見積もり減を考えれば、多少のもたつきはやむ応得ないのでは。

04. 2010年3月23日 10:22:37
本来、自民党の受け皿として期待していた民主党、

蓋を開ければ 『汚物まみれの元自民党』。

真の日本国民は勉強したと思う。

当然ながらマスゴミの選挙行くなくなるような誘導報道にも遺憾。

まぁ、あってもなくても存在意義に問われる参院選挙には

とりあえず、『みんなの党』に投票するさ。


05. 2010年3月23日 10:30:42
× 選挙行くなくなるような誘導報道にも遺憾。
○ 選挙行かなくなるような誘導報道にも遺憾。

失礼致しました。


06. 2010年3月23日 11:42:11
http://www.dpj.or.jp/news/?num=17897

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