投稿者 Azuki 日時 2010 年 3 月 22 日 19:30:04: FZ2893qjOMpR6
http://dankaiblog.seesaa.net/article/142366624.html
国民の強い大手メディア不信、急速な大手メディア離れが進んでいる。
正確にいうと、虚報による情報操作と、世論誘導を繰り返す記者クラブメディアへの反発から、大手メディアに見切りを付ける動きが加速している。
新聞の発行部数は激減し、テレビ離れも進行している。このことを記者クラブメディアは報道しない。この国の大手メディアは自分に都合の悪いことは報道しないのである。
大手メディア離れに関しては、従来いわれてきたのはその原因をインターネットに求めるものだった。とりわけブログやツィッターで情報発信する人口が、日本の場合、他国と比較しても圧倒的に多いというのが、大手メディア衰退の大きなファクターとして語られてきた。
けれど、昨年から始まった記者クラブメディアによる小沢一郎バッシングが、この趨勢に拍車をかけ、新しい現象を生んでいる。これは検察リーク情報に基づいて世論誘導を繰り返す大手メディアへの、強い不信感や反感を理由にしたものである。問題意識の高い明確な論理と理由をもっている。大手メディアにとっては、より深刻なメディア離れを自ら作ってしまったといっていい。
わたしも昨年から新聞をとるのをとめている。
新聞とは必要に応じて近くの図書館で見るだけの付き合いだ。検察のリーク情報に月何千円も払うのは馬鹿げているし、そんな余裕もない。
新鮮で嘘のない情報は、インターネットから入るし、何より素晴らしいのはわたしが評価している表現者の、嘘のない、正直な本音の発言が読めることだ。
テレビの番組表はテレビ自体に、それも1週間分が掲載されており、予約まで可能なので、新聞は必要ない。
新聞のチラシ情報はネットから手に入る。何件かを「お気に入り」に登録して必要に応じて見ればまったく問題ない。
新聞をとらなくなってから、随分と気分がよくなった。だいたい、どこに読むに値する文章があるのだ、と前から思っていたので、最近の、お前を洗脳してやる、という薄汚れて傲慢な記者クラブ表現とつき合わないようにしたのは、合理的で必然的な結論だった。
テレビはどうかというと、系列の新聞と同じことを喋っているにすぎないので(クロスメディア所有、つまり同一の者が新聞・テレビ・ラジオなど複数のメディアを所有し、圧倒的に世論誘導をおこなうことの弊害)、テレビも特定の番組は見ない方向にわたしは進んでいる。
つまり大方の国民の動向とわたしも同じ道を進んでいるわけだ。
過日、テレビで小泉純一郎元首相の秘書官を務めた飯島勲が、インターネットのことを「便所の落書き」と評していた。小泉純一郎への批判がネット上には溢れているので面白くないのだろう。わたしは飯島の存在そのものを「便所の落書き」と思っているのだが、飯島の発言はインターネットに対する恐るべき無知、認識不足からきているように思われる。今や一国の安全保障も経済も文化も教育も娯楽さえもインターネットなしには成り立たない。飯島の大好きな大手新聞、大手テレビのコメンテーターそのものが、自身のブログやホームページで、新聞やテレビより遙かに真剣で正直な意見をインターネットで開陳しているのである。
かりに飯島が無署名のネット上の表現を「便所の落書き」と評したのだとしよう。すると日本の大手新聞は、覆面をした「関係者」のリーク情報を無署名のまま針小棒大に垂れ流しているわけで、これもタチの悪い「便所の落書き」になってしまう。ことは冷静に公正に見たいものだ。新聞のクロスメディアのテレビも政治的悪臭の匂う「便所の落書き」になってしまい、みののもんきー、いや、みのもんきー、違った、みのもんたの番組などは便所の落書きを毎朝読みあげていることになって、いささか気の毒なことになってしまう。
表現なるものは、ひとつの政治的思惑に沿って、大舞台で吐いた嘘八百よりも、寸鉄人を刺す、正直な一言の方が価値が高いのである。
大手記者クラブメディアは、昨年から、まるで小沢一郎が逮捕されるようなデマ情報を国民に垂れ流してきたが、多くはリーク情報に基づく「便所の落書き」だった。
今では検察と一体となって世論誘導をおこなうメディアの正体を、多くの国民が見破り、恐怖さえ感じている。「権力の監視」「国民の知る権利」とは真っ赤な嘘で、戦前と同じように「権力との一体化」「国民へ知らせない権利」こそが日本の記者クラブメディアの実態であることを、多くの国民が知ることになった。これが、小沢一郎が、本意ではなかったにせよ、明らかにしたことのひとつである。
わたしは、小沢問題の真相は、日本の対米隷属派の官僚機構(東京地検)が、同じく対米隷属派の記者クラブメディアを使って、対等な日米関係を主張する(その意味では国益重視の広義の民族派)小沢一郎の政治的抹殺を謀った権力闘争であると考えている。
岩上安身が、かれのオフィシャルホームページ「Web Journal ニュースのトリセツ」で、孫崎享元外務省国際情報局長への興味深いインタビュー「番外編」を掲載している。少し長いが、わたしたちが知っておくべき情報なので引用する。
「話は、先に孫崎氏がさらっと口にした「検察の動きを見ていると、アメリカの意思が分かる」という言葉について。
なぜ、検察の動きを見ていると、アメリカの意思が分かるのか、そうたずねると、「特捜部という組織について知るには、その起源を知らなくてはならない。特捜部の出発は、GHQ(進駐軍)が支配していた戦後直後にさかのぼるんです」と孫崎氏は語った。
孫崎「戦後、隠匿物資を、発掘するために特捜部がつくられました。こんな資産を日本政府は隠していて使っているという。それと政治家と結び付いているというので、隠匿物資の摘発が始まっているわけです。それが特捜部の出発点なんですね」
岩上「隠匿物資というのはこの場合は、戦前の日本軍か?」
孫崎「そうそう。ダイヤモンドであるとか……」
岩上「あの児玉誉士夫とか、戦中、軍部に協力していた人達が抱え込んでいた軍需物資をドサクサに紛れて私物化して、戦後、すごく成功するじゃないですか」
孫崎「そうそう」
岩上「ああいう一連の戦後右翼と同じように、どさくさに紛れて、いろいろ物資を私物化していった連中がいるという話ですが……」
孫崎「どさくさに紛れなくても、日本政府が持っているわけです」
岩上「特別会計の埋蔵金みたいなもんですかね」
孫崎「日本政府そのものが持っていて、日本の政治がそれを利用しているわけ。それを……」
岩上「どこか帳簿に載っていないとか、国民の為に使われていないとか……」
孫崎「そう。そういうことが起こっているわけですよね。利用の仕方がかなり恣意的なものなんだけど、それを一番追っかけたかったのがアメリカなんですよね」
岩上「日本の隠し財産を発掘しようと」
孫崎「要するに、自分の目のつかないところで、勢力をもっていこうとしているわけだから、全部の経済財産はアメリカの方が把握しているわけだけども、隠匿物資だけは隠しているわけだから、わからない。それを使って動いているわけだから……」
岩上「地下経済ですからね」
孫崎「それの摘発で、特捜部は始まった」
岩上「隠匿物資の私物化ということは、闇屋ややくざのように、私的利益で動いている連中もいるでしょうけど、当時、アメリカの占領下の中で、アメリカに気づかれないように動こうというのは、アメリカに隷従することを潔しとしない勢力、日本の自主独立を求める勢力。いわば、アメリカにとっては非常に困る勢力でしょう、愛国主義勢力というのは」
孫崎「そうそう、そういうことです」
岩上「それを摘発する東京地検というのは、愛国者を摘発する勢力……」
孫崎「愛国者という言葉を避けると、その時の政府に、その時の日本の権力者に歯向かう役割で特捜部はスタートしているわけですよ。じゃあ誰が後ろ盾にいるかというと、米軍がいたわけですよ。それが今日まで続いているわけです」
岩上「そうなんですか、なるほど。日本国内の、国民に選ばれた正当な政治権力に対しても特捜部は歯向かう。その背後には、そもそも出発点からアメリカの存在があった。ということは、東京地検が日本が対米隷属から離れて、独立独歩の道を歩もうとする政治家をねらい打ちにしてきたのは、ある意味で当たり前なんですね」
孫崎「当たり前。だから、特捜部の姿勢は一貫している。田中角栄にも歯向かう。要するに、非常に簡単なことなんですけど、官僚が時の政府に立ち向かうということは、普通やらないです。しかし、時の政府よりも強いものがいると思うからやるんです」
岩上「なるほど。官僚は、一番強いものにくっつきますからね。本来は、官僚は権力に従うものですから。それが官僚というものの本質であり、性質ですよね」
孫崎「というようなことを思っていくと、特捜部というのは何者かという。そういう意味で歴史的なものが、今日までどうなっいてるかという、これまでの特捜部長であるとか、それをずうっと追っかけたら、面白いものができるかもしれない」
岩上「面白い。やりたいけれども、うかつにやろうとすると、つぶされますね(笑)つぶされないでやるための方法を考えないといけないですね」
孫崎「特捜部のトップは、皆、外務省に出向して、駐米大使館勤務を経験したりしていますよね。あれは、大使館勤務が大事なのではない。留学でも何でもいい。検察に入ってから、アメリカに何年間か滞在することが大事。その滞在期間中の経験こそが、大事なんです。その期間中に、権力の機微を学ぶんですよ。くわしくは、私は専門家ではないので、これ以上は言いませんが」
岩上「権力の機微を学ぶとは?」
孫崎「くわしくは、私はその方面の専門家ではありませんから、これ以上は申し上げませんが」
岩上「官僚を動かす一番のテコは、人事ですよね。米国が人事に介入することができれば、それを通じて政府や官僚機構の操作も可能ですね」
孫崎「先に述べたように、小池百合子さんが武村官房長官について話していることなどが、ひとつの例でしょう。他にも多々あると思いますよ。各省庁の幹部に、どれだけ米国への出向経験者がいるか、ということを調べた人がいます。すると、法務省では、出世組の中に、米国出向経験者の占める割合が高いんですね。他省庁と比べても、ずっと高い。不思議ですよね、これ(笑)」
岩上「これは面白いなぁ(笑)」
孫崎「いやいや、面白いかどうかは別として(笑)。リスクをとらないと」
岩上「僕自身は、リスクをとるのはかまわないんですが、僕だけでは説得力がありませんから(笑)」
孫崎「それはやっぱり、一番説得力のあるのは元の公安調査庁であるとか、あるいは検事であるとか、そういうような人たちに、これでいいのかと思っている人達が必ずいるはずなんですよね。その辺をどうつかむかですよね」
岩上「やっぱりこの捜査はおかしいという風に発言している弁護士というのは、元東京地検の検事なんですよ。郷原さん」
孫崎「ああ、郷原さん」
岩上「郷原さんに実は昨日(1月13日)の夕方、インタビューの約束を入れていて、彼の事務所に着いた時に『小沢氏の関係各所に強制捜査が入る』という速報が、携帯に入りました。うわーっ、とうとう入っちゃいましたね、というところで、郷原さんとのインタビューを始めたんです。それを大急ぎ、今朝、YouTubeにアップしてきました」
孫崎「第二、第三の郷原さんが出てくると、いいんですけどね。だって郷原さんだけだったら、今度彼の足元をすくわれたら……。『郷原さんというのは、あんまり信用ができない』などという、そういうような『評判』を立てていくでしょうからね。ちょうど寺島実郎さんが一時期やられたでしょう? あれと同じような感じになるわけだから。ああいうような人が次から次へと……」
岩上「ああいうような、寺島さんに対する、一種のディスインフォメーションのようなものも、ある程度組織的にやっているわけですよね?」
孫崎「やっていると思いますね。あれは口コミですごい、広まっている。ええっ? と思うような人が、『寺島さんというのは、仕事はあんまりやらないんだよな』とかね。全然違うようなところから、攻撃しているんですよね」
岩上「なるほど。先生ばっかり目立ってはいけないんで、複数の人が立ち上がらないと。できるだけ、とにかく、やりたい事は簡単なんで、この気持ち悪い状態を何とかしたい。この気持ち悪さというのは、本能的に誰でも分かりますから。この気持ち悪さをを分からない人たちは、ちょっと変だと思うんですよ」
孫崎「しかし、郷原さんや、あなたのような人というのは、ほとんどいませんよ」
岩上「たしかに今はまだ数は少ない。小沢会見で、120人いる報道陣の中で手を挙げて、『検察の不当捜査、マスメディアがリーク報道で足並みそろえている異常事態をどう思うか』と質問したのは、僕だけですから、ええ。もう気が狂っているというふうに、記者クラブ側からは思われているでしょうけど、僕は記者クラブ側のほうこそ気が狂っていると思いますからね、やっぱり。
検察と、主要マスメディアがやっていることは、集団狂気による集団リンチで(ママ)に等しいと思います。捜査のデュー・プロセスも、推定無罪の原則も、冤罪可能性への配慮も、集中報道による人権侵害の懸念も、何もない。
それが、小沢一郎という権力者に対する『反権力』のポーズをとりながら、実は、寄り上位の権力にこびへつらっている姿であるとすれば、看過できないですね、やはり」(「Web Journal ニュースのトリセツ」「番外編」 岩上安身・孫崎享元外務省国際情報局長)
以上の引用文からも、読者は、真実の部屋の、ドアのノブに手をかけたと思う。何の部屋のノブか? それはこの国が、表面は独立を装いながら、実態は対米隷属派によって米国の属国に貶められている真実の部屋に入るノブである。
今回の小沢一郎へのメディアテロは、かれの政治的抹殺が目的なので、嘘を交えて小沢一郎をダーティーに描けば所期の目的は達したのである。ただ、その結果、急速なメディア不信、メディア離れに拍車がかかり、政界・官界・メディアに巣くう、黄色いアメリカ人たちの存在を浮き彫りにしてしまったのである。
記者クラブメディアは国民の信頼を失っている。わずかな例外を除いて、当然、そこに登場する政治家、官僚、学者、コメンテーター、元東京地検の弁護士も国民の信頼を失っている。かれらの多くは商売熱心で、対米隷属の東京地検(それと一体化したメディア)の方針にそって喋っているにすぎないのである。
昨年の春、かれらの多くは、小沢一郎は逮捕されるし、民主党は衆議院選挙で大敗すると語っていた。しかし小沢は逮捕されず、民主党は大勝して政権交代まで成し遂げた。しかもどうやら大久保隆規秘書は無罪になるようである。かれの容疑は、「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」という2つのダミーの政治団体名を「虚偽記載」したということであった。しかし、早くも第2回公判のなかで、ダミーではなかったことが、検察側証人の証言によって明らかになった。このことも記者クラブメディアは報道していない。(自分たちに都合の悪いことは「国民に報せない権利」!)大久保は無罪になる可能性が強まっている。
叩くだけ叩けば、自分に都合の悪いこの情報をほとんど大手メディアは報道していない。
今年もそうである。小沢一郎は逮捕される、と散々デマ情報を流したが、逮捕はされなかった。釈放された石川議員は、故意に収支報告書に記載しなかったようなこともない、と語った。これまでの大手メディアが世論誘導してきた物語とは大分違っている。このことも記者クラブメディアは真正面から取り上げない。(自分たちに都合の悪いことは「国民に知らせない権利」!)
小沢や石川に説明責任をいうなら、昨年と今年の捏造報道(多くの国民にメディアに対する不信感を与えた)にこそ説明責任があるように思われる。
わが国の記者クラブメディアは、どのようなフレームアップを繰り返しても食っていける。したがってけっして自分の間違いを謝罪しないし、反省もしない。
今回の捜査は、東京地検の歴史的汚点になるという可能性が良心的な一部の識者から指摘されているが、すでにメディアは歴史的汚点を演じてしまっている。
どのように責任をとるのか。
もちろん責任はとらない。なぜならメディア・スクラムを組み、どのメディアも同じ捏造を演じたので、批判されることがないし、それでもかれらは食っていけるからだ。
民主党は、次の施策を急がねばならない。
1マニフェストにも掲げたメディア・クロス・オーナーシップの禁止。
2 取り調べ過程の全面可視化法制の実現
3 検事総長の国会同意人事への移行
上記の政策課題の実現とともに、ここでわたしはひとつの提案をしたいのだが、記者クラブメディアが洪水のようなデマ情報を流し始めたら、弁護士はリアルタイムに(公判に備えて様々な配慮は必要だろうけれど)許される可能な範囲で、こういうことは被告はいっていないという程度の、打ち消しの正確な情報をネット上に発信したらどうだろう。検察の手先になって記者クラブメディアが洪水のようにデマ情報を流すので、様々な不幸が起きてしまうのである。後で正確な情報がわかっても、国民のなかにはそのことを知らずに洗脳されたままになっている人々も多い。それが検察のリークと記者クラブメディア捏造報道の狙いにもなっているのである。
福島県前知事の佐藤栄佐久は、「ゲンダイ的考察日記」(2010/1/27)のインタビューに答えて次のように語っている。
「特捜部長の出世と引き換えに、私の政治生命は絶たれ、弟の会社は廃業し、100人以上の社員が路頭に迷うハメになった。今後、私の無実が証明できても自殺した人々は戻りません。検察と一体化したマスコミも共犯です」
「私の事件では、特捜部の過酷な取り調べによって、弟の会社の総務部長と私の支援者、そして東急建設の支店長2人が自殺を図りました。総務部長は一命を取り留めましたが、今も意識は戻らないまま。ベッドの上で男性の声を聞くと、検事の声を思い出すのか、険しい表情を浮かべ、顔を背けるのです。よほど取り調べがツラかったのでしょう……」(「ゲンダイ的考察日記」「福島県前知事・佐藤栄佐久氏が語る〜検察の暴走と恐怖(下)」)
これは取り調べの過程でリアルタイムに起きたことである。裁判で真実は明らかになる、ではすまされないのだ。
現在のわが国の国民はネットを通じて真実を知る傾向が強まっている。何十万、何百万のアクセスがあれば、これで記者クラブメディアは検察のリーク情報をもとに嘘が付けなくなる。取り調べに関して、そんなことは喋っていないと、本人と弁護士が語ること以上の真実はないからである。逆にいえば、ことほどさように日本は恐ろしい警察国家になってしまっているのだ。
今日も最後まで読んでくれてありがとうございます。
年々にわが悲しみは深くして
いよよ華やぐいのちなりけり
岡本かの子
また、面白い文章を書きますね。
みんな、あしたこそ、幸せになあれ!
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