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外務省が目の前で音を立てて崩れつつある(天木直人のブログ) http://www.asyura2.com/10/senkyo82/msg/784.html
http://www.amakiblog.com/archives/2010/03/20/#001600 2010年03月20日 この歴史的な参考人質疑の重要性について、果たしてどれほどの国民が気づいていることだろうか。 密約の存在に関して斉藤邦彦氏と東郷和彦氏という二人の元条約局長の証言が、まっぷたつに対立した。 すなわち、斉藤氏は、後継内閣に引き継がれなかった事などを理由に「必ずしも密約とはいえない」とした有識者委員会の見解に「同意する」と述べたのに対し、東郷氏は、国民に公開された日米共同声明を超えた「密約」があったと断言した。 そして東郷氏は、自ら整理した密約ファイル16件のうち、8件しか見つかっていない事を証言し、それらの文書を引き継いだ者として、谷内正太郎条約局長(後の外務事務次官)、藤崎一郎北米局長(現駐米大使)という実名をあげ、彼らによる文書廃棄の疑いをほのめかした。 3月20日の朝日、毎日、東京新聞の社説はこぞってこの証言を取り上げ、文書破棄が事実なら国民と歴史への背信だと厳しく断じている。 当初は犯人探しに消極的だった岡田外相もついに3月19日の参院外務・防衛委員会で「なぜ(紛失が)起こったのか誰が考えても不思議なので、よく調査しなければいけない」と調査を約束した。 もし複数の外務官僚が証拠隠滅のために機密文書を破棄したことが明らかになれば、外務省という組織の権威は大きく失われる。 折から、外務事務次官という外務省組織の最高職を経験しながら日米密約の存在を告白し、今回の密約調査のきっかけを作った村田良平氏が18日急逝した。 最後の取材の時に残した言葉が、「政府が国民をずっとだましてきた。こんなばかばかしい話でコメントすることはない」というものだったという(3月20日日経)。 それにしても、とつくづく思う。 日米外交という外務省にとって最も重要な外交に関し、歴代の次官経験者ら幹部が、次々と本音を語り始めた。 結束を貫いてきた外務省の幹部たちが、いまこうして対立した発言を繰り返し、お互いを批判しあっている。 こんな事は私が外務省にいた頃には考えられなかった事だ。 証人席に座る老いたるかつての上司や同僚の姿を見ながら、そしてメディアで報じられるかつての同僚たちを思い浮かべながら、私は一抹の寂しさを抱きながら思わざるを得ない。 外務省という組織がいま私の目の前で音を立てて崩れ落ちつつある、と。
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