31. 2010年3月19日 07:12:19 記事を読んで奇異な感じがしたが、判った気がする。証人検事が、小泉の下で小泉を操りあるいは悪事をもみ消したり謀略を画策したり、散々悪党を働いてきたことは想像に難くない飯島勲の証言として持ち出して来たのは、小沢攻撃での根拠薄弱な対人論証・デマゴギー扇動とは異なり、数々の内外当事者の具体的証言で暴露された犯罪組織検察という社会認識が正しく定まった今となっては、つまりこういうことだ。 郵政不正事件捜査では、検察のデッチ上げ調書の犯罪が明確になってしまいこのままではまずい。 そこで、なんとしても法廷で被告に覆された調書の犯罪を隠さなければならなくなった。しかし、調書は脅迫してデッチ上げたものだから、そんな不正調書を、内側に入り込んで来て擁護してくれる味方はまず居ない。そこで検察は薄汚い謀略や悪事に散々手を染めてきた飯島勲にデッチ上げ(正直に言えと飯島が諭(さと)したというストーリー)の裏付けを頼み込んでおきその上で検事を証言台に立たせた。証言台に立たされた検事は、「元上司が飯島に正直に言えと言われたと供述した」と飯島と下打ち合わせしておいたストーリーを言い放ちデッチ上げの第二弾を演出する。被疑者からそんなことは言った覚えはないと反論されたら、頼み込んでおいた飯島に裏付けしてもらう。恥知らずな作り話しでもそんなことはお構い無い。なぜなら何せ密室の出来事だから被疑者の否定しか反論出てこないだろうし作り話しのウソだと言う証拠は飯島が検察を裏切らない限り掴まれはしないからだ。被疑者が検事の証言を否定しようが「第三者で(名を知られている)飯島の裏付けがある」と押し切ってしまえば大新聞とTVと大組織とブランド・有名人を妄信する大多数の国民なら簡単に騙せる。利害当事者の否定と著名な第三者の証言のどちらを信用する?という計算だ。 ま、そんな算段だろう。 取り調べ上の犯罪行為がここまでバレ初めてしまったら、悪党検察としては背に腹は代えられん。罪の上塗りだろうが躊躇してる場合じゃないということだろう。毒も食らわばの心境だ。 では、なぜ頼み込む相手が飯島か? それは、第一に今は離れたものの元々売国奴小泉とグルの男だったからだ。三井環元大阪高検公安部長が暴露した小泉と検察の裏取引(けもの道)で明らかになった小泉と検察の癒着である。その癒着を飯島が利用しない訳がない。この癒着の元凶は検察の裏金が人質となったものだが、これを握りつぶすことで検察に貸しを作るばかりではない。悪党どもの癒着の構図とは貸しで恫喝するだけでなく、見返りをスムーズにするために便宜を図ったり真綿で締めるような合わせ技でやるものだ。 こういうズブズブ構図に嵌ってしまった者同士は、頼んだり頼まれたりする関係は日常化する。飯島は小泉秘書時代に取り次いだ検察の「けもの道」に加えこれでまた検察に貸しが出来るから証言台に立った検事の証言の裏付けをしてやる。そしてドンドン貸し借りが積み重なっていく。検察が飯島を頼り飯島がそれに答えるのは、飯島の過去の、検察との繋がりや振る舞いを考えればあり得ることだ。 第二に、松岡農水省自殺?事件のときなど過去の飯島の不審行動である。他殺疑惑が出始めるとなぜかあわてて登場してきて、松岡氏の遺書をTVで公表し他殺説を必死にもみ消す行動を取った。しかもそのときの遺書とは頼みもしないのに飯島自ら公表したものであり、そのクセに堂々と見せず、背広の内ポケットからコソコソ出して瞬時松岡氏の署名だと言いながらその部分をチラッとカメラにアップで見せただけである。しかしこの署名については遺族だったか定かでないが松岡氏の筆跡では無いと言う証言があった疑惑の署名である。署名は自筆の署名と遺書の署名をTVで検証もそていて明らかに自筆とは異なる筆跡であったこのTVを見た方もいるだろう。つまりこのとき真贋も明らかでない遺書の疑惑署名だけを見せ(つまり見せ金同様)TV上で何故か必死に他殺説をもみ消そうとした異様な飯島の姿だったのだ。 松岡氏が主人でもなく身内や警察でもない、他の政治家のたかが一介の秘書の飯島が、松岡氏の疑惑(ナントカ還元水・緑資源談合疑惑)に絡んだ氏の死亡事件に、まるで身内のごとく割り込んできて死亡原因をとやかく言う極めて異常な行動である。TVを見るまで私は飯島に関する知識はまったく無かったのだが、それでもこのTVを見ていて松岡氏の死亡と絡むなんらかの事情が飯島にはあって、それでなんとしても他殺説を否定しなければならなかったのではないかと思わざる得なかった。 また小泉の愛人の芸者「小はん」変死事件でももみ消し役で飯島の名は出てくる。飯島の名が表に出てくるときは何故か毎回もみ消し役である。 遠近係わらず小泉周辺でなにか汚れた事件がある度このように飯島は工作者もどきに登場してくる男のようだ。犯罪検察の助っ人(新たな貸し作り&検察の助け船)として飯島がまたまた駆けつけてくるのもさもありなんである。 上のような疑問を呈する理由は、上記に加え証人検事が証言したとされる、「元上司がこの飯島が云々言ったと書かれた調書にサインしなかった」というのも根拠だ。なぜなら元上司は「そんなことを飯島に言われた覚えはない」と否定してサインをしなかった可能性が大いにあるからだ。だとすれば証人検事は間抜けにもデッチ上げ調書を明らかにしてしまったということになる。 この証人検事の「飯島が云々」は、デッチ上げ調書を正当化する検察犯罪の上塗りの可能性がプンプン臭う。 |