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政治屋と政治家 〔ライジング・サン(甦る日本)〕 http://www.asyura2.com/10/senkyo82/msg/670.html
http://ameblo.jp/kriubist/
日本には国政、県政、市政の中に数多くの「政治屋」がいる。 「政治屋」とは政治をしている振りをして私利私欲のための政策を作り上げる者である。 ここでは主に国政について書くが、その代表格的な「政治屋集団」の1つが自民党である。 ただ自民党議員が政治屋といっても、彼らはさほど頭が良いわけでもなく政策通でもない。 そこで少々政治屋となるためのスパイスが要るのだが、そのスパイス集団が「官僚」である。 あれこれ自分たちですら十分に理解していない政策を作らせ法案を通してきた。 戦後64年間はこの政治屋がスパイスを効かせて各産業界や国民を誘導してきた。またその逆もありで、スパイスを多く効かせるために政治屋を利用してきた。 これの繰り返しが続いてきたのである。 では実際に「政治」とは何か? ということだ。 副島隆彦氏の著書「新版 決然たる政治学への道」(PHP研究所)から引用する。 (引用開始) P23 「悪魔の辞典」という19世紀アメリカの有名な警句集がある。 アンブローズ・ビアスというコラムニストの書いた本である。 そこには「政治」の定義についてこう記されている。 「政治」 政治綱領(ポリティカル・プログラム)のコンテストをやっているふりをして行う、政治家たちの利害得失の争い。 政治家が自分の私利私欲のために、国政を運営すること、という原理から始まる。 (引用終わり) このビアス氏の「悪魔の辞典」には物事の全てを皮肉っぽく、あざ笑いながら表現しながらも、真実を突いている 言葉ばかりであり、これの日本人版が先月か先々月に発売された、副島隆彦+SNSIの「悪魔の用語辞典」である。 これもかなり参考になる本だ。 そして副島氏自身はこう定義付けている。 (引用開始)
そして、それに敵対する別の政治綱領の下に集まる人々と、そのお互いの政治綱領の違いをめぐって激しく争うことなのである。 この「政治綱領をめぐって競い合うこと」、これが政治だ。 欧米ではこのように考えられている。 このことが何よりも大切なのである。 日本では、政治というのは、実力のある人間の周りに集まった「一族郎党」であり、その有力者(実力者)の「人間の器が大きい、太っ腹である」ことをあてにして、自分たちの利益を押し通すことであるから、政治綱領抜きの人間の寄せ集めである。 (引用終わり) すなわち政治家になったとしても、大きな派閥に属し実力者に甘えるか、実力者になるために(多くの利権を得るために)党内での裏切り行為や族議員となり変わる。 そこには国民の姿や意見はない。 昨年8月の衆議院選で民主党与党政権が出来上がった。 民主党とは米国でも基本的には労働者や低所得者などの代表とする政党である。 だからジャパンバッシングのような事も起きる。(実際には民主党でも共和党でもその時々のデヴィッド・ロックフェラーの意向に従うしかないのだが) 日本においては鳩山首相と小沢幹事長率いる民主党も「国民の生活が一番」というスローガンで労組、労働者、低所得者のためになる政治(政策)をやろうとしている。 今まで甘い汁を吸ってきた米国や官僚、財界などの既得権益者らを排除し、多くを国民の利益になる政策を遂行しようとしている。 ただ長い目でみれば国民だけに利益を与える政党、政策ばかりではいけない。 各産業界(財界)などが世界を相手にして勝つためには、企業や業界を代表する政党も必要なことは確かだ。 企業の存続が無ければ労働者の仕事もなくなるわけだから、民主党とは別の大きな党が必要だ。 日本が大きく崩れ落ちてきたのは、ここ15年〜20年だろう。 戦後はそれなりに高度成長の恩恵があり、政治家、企業、官僚の利益とともに国民もそのおこぼれが上手く回ってきていたが、それが冷戦の終わりと米国の経済・軍事面でも暴走により、日本にも圧力がかかり国民生活よりも米国に寄り添う政治家や企業のみの政治になってしまた結果、国民の怒りが爆発したのだ。 小沢氏の目指す二大政党政治という大業を成すには、小沢氏の言うように一度自民党を徹底的に潰さなければならない。 民主党が国民主体政治を目指す党ならば、対抗するべく大政党は企業を代表とする政党となり、しかし、そこには企業献金は一切禁止である。 金で政治が行われるのならば、大企業を後ろ盾にした党が有利になるのは当たり前だ。 そして再び政治屋(利権屋)が生まれるのである。 政治屋が政治家となるためには、政策で勝負である。 副島氏が述べるように、 「政治」とは、人々が、ある一定の政治綱領の下に同意して結束することである。 そして、それに敵対する別の政治綱領の下に集まる人々と、そのお互いの政治綱領の違いをめぐって激しく争うことなのである。 この「政治綱領をめぐって競い合うこと」 だ。 「政治と金」で民主党を叩けば叩くほど、国民は自民党などの党を見捨てるだろう。 国民は自民党こそが金に汚いということは十分に解っている。 政治と金の問題以上に国民は、国民のための政策を待ち望んでいるのである。 そして企業と共生できる日本になることを願っているのだ。 自民党が民主党と対抗できる組織になるためには、まず老害議員を自民党から締めだす必要がある。 そして市場原理主義ではない企業の代表としての党を作る努力も必要だ。 自民党の優れた議員よ。 政治屋でなく政治家になれ。
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