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入試不正は割に合うか? http://www.asyura2.com/10/senkyo82/msg/657.html
週刊朝日2010年2/12号の記事「東大生VSサピックスの中学生」によると、東大や早稲田、慶応といった超一流校を含んだ東京六大学の学生が6×3−4÷2=( )という小学校でやる算数の問題をやって、14%もの学生ができなかったという。各大学30名にアンケートとして上の問題を含んだ幾つかの問題をやってもらった結果だ。自分が学力不足だと思えばアンケートに答えなかったはずで、答えた学生の中で14%ということは、現実には2割を超える学生が小学校の算数ができないことになるはずだ。そして、この算数の問題を含めて、すべての問題の総合では、その塾の生徒である中学2年生の集団がトップの成績だったという。東大や早稲田、慶応の学生30名の平均点は中学生の平均点よりも低いのだ。問題の中には「国民の三大義務は」というようなものもあり、大学の専攻によっては知らなくてもまあ当然かと思えるものもある。しかし、この算数の問題で間違えてしまうのはいくらなんでも普通あり得ない。 こんな小学校でやるような基礎学力の問題ができないのは、ゆとり教育などの結果ではなく、本質的に入試不正が様々な形で大規模に行われているからだ。小学校から勉強しなくても入試不正で何とかなるということを知っている階層がかなり大量にすでに存在していて、中学や高校の定期試験から入試までがインチキになっているということだ。 当然、それだけの金をかけているはずで、学歴を付けた最終的な目的である就職には地方公務員や官僚、または、弁護士や会計士、医師などの業務の独占ができる職業についていくはずだ。 そして、彼らは現実にはきちんとした勉強や訓練を積んでいないはずで、大規模入試不正の結果、そういう職業についているとなると大きな問題が起こってくる。 技術や職業倫理の不足、腐敗だ。誤診やわいろの要求がどんどんと起ってくるはずで、つい最近表面化した歯科医による義歯を付けるためのインプラントを使い回すなど、その事例である可能性がある。 もっと影響が大きく、一般の人たちに関係があるのが、組織的におかしい行動をとることだ。本人たちにはその意味さえも分からない形で、一定のことをやれと指令がされ、非常に大規模に社会がコントロールされていく。その典型的な例が太陽光発電で、1kwhの発電単価が40円を超える。これは普通の火力発電の2倍以上だ。本来、宇宙空間や都市から遠く離れて送電ができない地域で行うべきものであり、送電網が整っている地域で大規模にやる必要性はない。更に、ソーラーの設備をつけた家庭の出費をまかなうために一般の電気代へ上乗せして太陽光発電の電気を買い取るなどという制度は、高い電気代を避けることができない一般家庭に犠牲を強いるものでしかない。 そして、さらによくないことが起きつつある。それは、日本の公的部門の財政破綻だ。公的部門が借金をするときは、国債や地方債を「発行する」という表現を使う。将来税金で借金を返すという意味だ。ちゃんと利子を付けて返すから買いなさいと言うわけだ。しかし、現在、税金が足りないから借金をしているわけで、将来、税金で返すことができるはずがない。ただでさえ高齢化していて、十年後には団塊の世代が70代になる。今懸命に働いている団塊の世代が年金受給や貯金の取り崩しで生活するとき、今まで国債や地方債を買っていた銀行や生保などに、これ以上買い支える資金、つまり、市民の預金が残っているはずがない。 その時、起こる可能性があるのは二つのケースだ。一つは、日銀が国債を大量に直接引き受け、単に輪転機を回しただけの紙幣、つまり、労働の裏付けのない紙幣が出回ること。当然、円安になり、輸入物価高になる。食料品が上がり、同時にガソリンや灯油が高くなるはずだ。 もう一つが国債証券を紙幣(日銀券)の代わりに流通させるということで、年金や公務員給与が国債証券という形で支払われる。
この問題を回避するために考えられているのが消費税で、消費税は物価比例なので、いくらインフレになっても同時に税額も増える仕組みになる。だからこそ、今、消費税の値上げが盛んに話題に上がるのだ。 管直人財務相が所得税値上げを言い出しているが、まさにこれが必要で、バブル期以前は8000万円以上の所得には75%の税金がかかった。今は、1800万円以上の所得に40%の税金しかかからない。これを是正して、2000万円以上所得がある階層へ50%から80%の税金をかけるようにするべきだ。ただ、どちらにしても、公的部門は今後一層コストの削減を求められていくしかない。その時、入試不正が割に合うものだったかどうか、多くの人が疑問に思うだろう。 本来、十代から二十代にかけてはいろいろなことに挑戦し失敗しながら自らを鍛えていく時代だ。壁に突き当たり、自らの力の限界を感じなら同時にその壁を作っている他者の存在を感じとり、互いに認め合っていくことで社会が作られていく。若いときに失敗をするからこそ、大人になった時に、多少の困難にはくじけない強さが身につく。入試不正は若い時代に与えられた自らを鍛えるチャンス、失敗を体験してそれを乗り越える経験を積む特権をわざわざ逃しているようなものだ。本来、だれでもがちゃんと努力してかなりの力を身にけることができる。
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