投稿者 ヤマボウシ 日時 2010 年 3 月 17 日 17:02:36: WlgZY.vL1Urv.
転載元:Like a rolling bean (new) 出来事録 by Rolling Beanhttp://ameblo.jp/garbanzo04/day-20100317.html
2010-03-17
都知事が拒否権発動してまで強行しようという、底質(ヘドロ)で埋め立てたガス工場跡地の上の生鮮市場
都議会で、築地市場移転費用を削除した予算修正案が可決されようとしています。
けれど、これはまさに攻防戦です。
イシハラ都知事は、拒否権を発動しようとしています。
改めて、ここまで移転にこだわることには、わたしたちのような一般人には到底計り知れない(想像しても、妄想かと一蹴されかねない)、もう只ならぬ背後関係があると疑わざるを得ません。
現在地が危険だから再整備、いや再整備ができないから一刻も早く汚染地域でも移転、という意見には「拙速にすぎます」という一言を捧げたいと思います。また、本当にそうしたところに行きたいのか、という覚悟というものがたしかにまったく見えませんね。
さて、そんな都知事と言えば、北京オリンピックで出張で案の定、24万円の部屋に止まり、さらには配偶者に支度金まで出していたことを追及され、自分が予約したわけでないだとか、毎度毎度のように責任のなすりあいをしています。
しんぶん赤旗 10/3/16
石原都知事夫妻 北京五輪で1泊24万円ホテル 吉田都議が追及
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2010-03-16/2010031615_02_1.html
(略)
吉田氏はさらに、石原知事がホテル代だけでなく、航空運賃も一部の路線を除きファーストクラスを利用してきた事実もあげ、「月5000円の国民健康保険料も払えず病院に行くのも我慢している中小業者、暖房もつけずじっと布団で寒さをしのぐ高齢者など都民の暮らしに思いをはせ、節約すると約束すべきだ」と迫りました。
誰もが思っていることでしょうけれど、「非実在青少年」を育成の名の元で取り締まるような意味のない(害のある)ことをする前に、まず、取り締まられるべきはこの都知事です。
〜〜〜
市場移転先であるとしてイシハラらがしがみつく豊洲東京ガス工場跡地がどうしてそんなに軟弱な地盤なのか、それは、そもそもが深い沖積層(泥や砂)であるだけでなく、この土地は(豊洲の他の地区とも異なり)、戦後に東京湾河口の底質(ヘドロ)で埋め立てられたからでもあったことは、思い出しておきたいところです。
相手は自然ですから、そうした地を2014年までに(!)しっかり締め固めます、などと言うのはもちろん無料です(その不可能な挑戦にかけるなら何百億円もかけられます)が、実際、到底、数年・数十年の間ではままならないものです。
また、東京湾の底質(ヘドロ)には、PCBやダイオキシンの高濃度汚染の問題もあります。
なんでも世の中には、PCBやダイオキシンは毒性がないという見解を示す方もいらっしゃるようですが、何もそうした方はご自身が平気なら、ご自身は引き受けろ、などと悪態をついても始まらないことで、実際にPCBやPAH(芳香族炭化水素、ベンゾピレンもここにあたります)が原因となる健康被害が出ているわけなので、ここであえて避けないで突撃していくことを正当化する理由など、どこにもありません。
こういった地域をいたずらに引っ掻き回して開発することは、ご近所の地域にも迷惑になるでしょう。
参考資料がいくつかありますので、アップしておきます。
参考資料1です。
岩波書店 『科学』 2008年2月号 特集 「蝕まれる日本の土壌」
特集掲載記事から、底質汚染がダイオキシン供給源になっていることを危惧する部分。
参考資料その2。
学会論文誌 『沿岸海洋研究』(2000)から
「東京湾堆積物中の環境ホルモン物質 - 過去50年間の歴史変遷-」 の表紙です。
参考資料その3。
日本海洋学会発表
「都市沿岸域における残留残留PCB濃度の予測と低減策」
図には「東京湾ムラサキガイ中のPCB濃度」などもあります。
さて、16日午後から17日にかけての報道です。
もはや移転予算が否決される間際に来て、保険をかけ、良心に蓋をしつつ少なくとも表面は親イシハラ、などと官報複合体の一枚岩、というわけにもいかないのでは、と思ったりもします(産経には何が書いてあるか想像に堅くないですよね。今回は引用しませんが)。
TBS
築地移転計画、予算巡り都議会紛糾
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4380559.html
築地市場の移転を巡って、都議会が紛糾しています。民主党などが移転費用を削った、予算の修正案を出す考えを明らかにし、移転を求める東京都側と激しく対立しています。
「今さら、どういう再整備案が出てくる可能性があるんですか」(東京都・石原慎太郎知事〔今月11日〕)
都議会で今、大きな焦点となっているのが、移転先の土壌汚染が発覚した築地市場に関する予算案の審議です。
東京都は、実験の結果、汚染は取り除けるとして豊洲移転の方針を譲らず、来年度の予算案に移転先の土地購入費など1281億円を計上しました。これに対し、移転に反対する民主党は「実験結果のデータは不十分だ」として、「築地での再整備を検討するよう」求めています。
こうした中、ついに民主党などが予算案から移転関連費を削った修正案を出す考えを明らかにしました。
「6月に都の調査結果が出るのであれば、それをふまえて土地を購入するかしないかを考えてもいいんじゃないか」(都議会民主党・大沢昇幹事長)
「(都は)確実に汚染物質を無害化できることが実証されたと言い切っていたが、極めてずさんなもので、こうした断定そのものが成り立たない」(都議会共産党)
委員会での採決は26日。民主・共産など移転反対派が議席のちょうど半数を占めるため、民主党から出ている委員長の採決で、修正案が可決される可能性があるのです。
一方、石原都知事は、30日の本会議でも修正案が可決されれば、拒否権を行使して審議をやり直すよう求める可能性を示唆し、対立は激しさを増しています。(16日17:26)
日経 10/3/16
築地市場移転、都議会民主が予算修正案提出を検討
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20100316ATDG1601716032010.html
東京都の築地市場(中央区)移転問題を巡り、都議会での議論が平行線をたどっている。都側は豊洲地区(江東区)に移転させる計画を進めたい考えだが、最大会派の民主党は築地での再整備を主張。民主は15日、来年度予算案から移転経費を削除する修正案の提出に向けた検討に入ったことを表明した。対決の構図は都議会最終日の30日まで続きそうだ。
都は2014年度中に市場を移転させる計画で、来年度予算案に約1280億円の移転経費を盛り込んだ。一方、民主は移転予定地の豊洲地区から環境基準の4万倍の有害物質ベンゼンなどが検出された土壌汚染を問題視。都の計画に異論を唱え、昨夏の都議選のマニフェスト(政権公約)には「強引な移転にNo」と掲げ大勝(管理人:ちょっと険のある、言わば「政争の具」的表現ですね)、築地での「現地再整備」を主張する。(16日 18:01)
日刊スポーツ(共同通信) 日経 10/3/17
共産党が築地移転費除く修正予算案発表
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20100317-606936.html
東京都が進める築地市場の豊洲移転計画をめぐり、共産党都議団は16日、都が定例議会に提出した2010年度の市場会計予算案から移転関連費1281億円を削除した修正案を発表した。
民主党都議団も移転関連費のうち用地取得費などを除く独自の修正案を提出する準備を進めている。
26日の予算特別委員会では、都の予算案から修正幅の大きい共産党案から採決。共産党案が否決された後、民主党案に共産党などが賛成すれば、民主党案が成立する可能性があり、築地移転は暗礁に乗り上げる。
共産党の修正案は、用地取得費や土壌汚染対策費、道路工事費など移転関連費すべてを予算案から削除した。(共同)
[2010年3月17日0時1分]
予想される巻き返しに注意しながら、真実をより少しでも広げていけるよう、ご協力をよろしくお願いします。
これは、日本中の消費者に関わる問題です。
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