投稿者 ヤマボウシ 日時 2010 年 3 月 16 日 08:17:08: WlgZY.vL1Urv.
転載元:Like a rolling bean (new) 出来事録 by Rolling Beanhttp://ameblo.jp/garbanzo04/day-20100315.html
2010-03-15
官報複合体の活躍の地はイシハラ都政の東京都(仕込み報道と、意味の通らない「政争の具」)
画像キャプチャの貼りつけのためリンクはしていませんが、テレ朝が何を思ったか、こんな内容を動画ニュースとして配信しています。
動画:築地市場関係者が集会「豊洲新市場へ移転を!」
移転が最高の選択肢(ブラックユーモアでもないので爆笑すらできませんね!)で、移転しないと死んでしまうように語っている、大手の方々によるパネルディスカッションは、予め仕込みがあったことを隠そうともせず、会合が終わってから間もなく、喜び勇むかのようにして産経MSNに記事が掲載されました。
まさに、官報複合体が、試運転だけでなく本格的にその動きを強めているのがイシハラ都知事下の東京都政であることを示しています。
農水省の秘密会議に駆り出されて、高木勉強会(別途以前のエントリーへのリンクを貼ります。ここでも何度か言及しているおアメリカ様と大手流通様のための構造カイカクです)の資料を「出前持ち」させられている大卸の社長が登場していることに今さら驚くこともないでしょう。また、あくまでこれは試案だと強調した2月の現在地再整備案を、民主党叩きの材料も兼ねて使うあたり、あまりに想像通りの展開です。みっともないったらありゃしないですね。
産経MSN(しつこいですが、本当にMSさんも考えどころ・・・)
「移転が最高の選択肢」「安全確保前提」築地市場移転 推進派がパネルディスカッション
2010.3.13 18:54
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/100313/tky1003131856003-n1.htm
築地市場(中央区)の移転問題で、市場関係者でつくる「新市場建設推進協議会」主催のパネルディスカッションが13日、同市場講堂で開かれ、水産物と青果、関連業者の組合代表ら7人が「移転が最高の選択肢」などと豊洲地区(江東区)への移転の必要性を強調した。会場には約270人の市場関係者らが集まり、熱心に耳を傾けた。
ディスカッションの中で、各パネリストは移転予定地の土壌汚染について「まずこの問題を解決し、都は安全宣言をしてほしい」などと土壌汚染の無害化が移転条件であることを強調。同市場青果仲卸協同組合の増山春行理事長が「『築地ブランド』もあるが、豊洲で新しいブランドをつくりたい」と述べた。
民主党などが現地再整備を主張し、都議会が紛糾していることも俎上(そじよう)に上げ、同協議会の伊藤裕康会長は「政争の具にされ、大変残念だ。市場本来の役割が果たせる状況にしてほしい」と話した。
また、過去に現地再整備計画が頓挫したことも紹介。移転反対派の水産仲卸業者や民主党国会議員らでつくる「21世紀築地プロジェクトチーム」が発表した再整備案について「過去に無理だったことを、なぜ今さらやるのか」などと批判的な意見が相次いだ。
「関係者の思いを潰すのか」、と。八ッ場ダムと同じ構図で行こうぜ、というイシハラ都政の思惑が見え見えです。
「過去に現在地再整備が無理だった」のは、東京都が無理やり潰したからであることは周知の事実です。
また、老朽化した部分を豊洲案が出てから意図的に改修工事しておらず、交通整理を途中でやめたことも含めて、イシハラの「狭い、古い、汚い」を正当化するための東京都の自作自演だったことは、都議の間でも知られていますし、納税者だってばっちり知っています。
市場関係者としてこの集会に動員された方々、これで本当に美味しいお酒が飲めるのでしょうかね。
いえ、ただの素朴な疑問です。だってこんなこと↓↓↓になっているのに、平常心が保てるとはすごいなあと、ただひたすら感心します。
この3点、再掲ですが、クリックで拡大します。豊洲工場操業施設と、見事に相関のある汚染状況。極めて雑な調査でもここまでの結果が出ています。しかもゴミ捨て場の受け入れ基準よりはるかに少ない項目しか汚染を調べていません。
2月の参考人招致での「豊洲工場跡地に溜まる地下水」という猛烈な写真もあります。
確認していずれアップできればいいなと思います。
あと、こちらが正力松太郎氏の系譜をそのまま継ぐ、ごみ読売の、同じ集会に関する記事。
読売
築地移転推進派「豊洲で再生を」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20100314-OYT8T00103.htm
築地市場(中央区)の江東区豊洲地区への移転計画を巡り、推進派の業界団体で作る「新市場建設推進協議会」は13日、移転問題を議論するパネルディスカッションを同市場で開いた。
同協議会長の伊藤裕康・都水産物卸売業者協会長を始め、業界団体のトップら8人が登壇。約300人(管理人:移転反対デモは過少報道するのにこちらは水増しとは)の聴衆に対し、「市場は、豊洲で生まれ変わらなければいけない」などと訴えた。
都が10日、同地区での実験で、土壌汚染対策に一定のメドがついたとする中間報告を公表したことについては、「ホッとした」とする声が漏れた(管理人:このあたり、微妙な責任回避が見えますね。中間報告で汚染対策のメドがついたことに、と書いたら、たとえ意見であったとしてもコメントをつけなくては虚報になってしまいますから、「好評したこと」としています)。移転関連予算を巡り激しい攻防が続く都議会の論議には、「政争の具にしてほしくない」として民主党側への批判が相次いだ。
(2010年3月14日 読売新聞)
「政争の具」とは、本来ちゃんと民主的に進めるべきテーマを、政党などが自らの道理なき優位性のための綱引の材料として使うこと、というのがおそらくは一般的な日本語の用法ですから、ここで言う「政争の具」が、民主党への攻撃材料となっているのは、移転がそもそも無理筋であること、さらには民主党だけが反対を喧伝している事実などまったくないことも併せて、また、市場が関係者のみのものでないことも併せて(卸売市場法で明記され、憲法で保障された人格権が関わります)、もう何重の意味でも間違っていますね。
毎日新聞は、賛成する団体と明記されて、当日あった発言などの事実関係だけを書いています。
毎日
築地市場移転:賛成派が集会、再整備案批判 /東京
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100314ddlk13010136000c.html
築地市場(中央区)の江東区豊洲地区への移転問題を巡り、移転に賛成する業界団体のトップが13日、市場内でパネルディスカッションを行い、約270人が集まった。
民主党が主張する現地再整備については、魚屋などの買い出し人団体が「営業しながら工事すると荷物置き場などが分断され使いにくい」。中央区晴海に一部機能を移す案にも「市場機能が落ちる」との批判が出た。売買参加者団体は「豊洲は十分スペースがあり市場内の物流コストが安くなる」と主張した。
水産仲卸の組合は賛否が割れており、賛成派業者が個人で参加。「営業面での不安解消も必要」と述べた。【市川明代】
〜〜〜
さらには、毎日独自でこんな記事も。
毎日
築地市場移転:豊洲土壌汚染問題 基準甘い合意書、民主「都民への背任」 /東京
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100313ddlk13010201000c.html
築地市場(中央区)の移転が計画されている江東区豊洲の土壌汚染問題を巡り、民主党の山口拓議員は12日の都議会予算特別委員会で、都が用地取得を前提に地権者の東京ガスと05年に締結した土壌処理の合意書について「処理基準の甘い都条例の旧指針を適用したのは、都民への背任」と指摘。都側は「根拠がない」と反論した。
合意書では東京ガスが環境確保条例で定められた調査・土壌処理をすることとしている。条例は土壌汚染対策法施行に伴い03年に指針が改正されたが、合意書では旧指針が適用された。都幹部は「東京ガスは既に調査に着手しており、新指針は施行されてもいなかった。甘い基準を採用した認識はない」と主張した。【市川明代】
〔都内版〕
朝日新聞の1月5日の1面記事の続きにあたりますが、上の質問に出た合意書とは、この表紙のものです。
また、東京都に、甘い基準を採用した認識はなくとも、過失はあります。
〜〜〜
さて、こうしたいい加減な合意書を踏まえて、さらにめちゃめちゃな実験で汚染が解消できるかを見ています。
これでは、甘い基準の意図がないということがもしも万が一、億が一、真実だったとしても、到底信用されないでしょう。
実験とは、時間を経て対策の効果を見るものですから、前後のデータを比較するものに決まっており、おそらくその程度のことは、中学の理科でも習うと思います。
しんぶん赤旗
築地市場移転予定地の豊洲 汚染処理実験ずさん 吉田議員が追及 都議会予算委
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2010-03-12/2010031204_01_1.html
東京都中央卸売市場が築地市場の移転予定地(東京ガス工場跡地、江東区豊洲)で実施中の土壌汚染処理実験で、実験前の汚染物質濃度も示さず、専門家の検証も得ないまま“安全宣言”を行ったずさんなものであることが11日、明らかになりました。都議会予算特別委員会で日本共産党の吉田信夫都議が追及しました。
都は10日に公表した実験の中間報告で「確実に汚染物質を無害化できることが実証された」と宣言しましたが、採取土壌の処理実験前のベンゼン、シアン化合物、ヒ素など汚染濃度(初期値)を示さず、2008年の詳細調査データと実験結果を対比させました。
吉田氏は実験のやり方に大問題があると指摘し、「採取した時の土壌の汚染がどれだけの値(初期値)だったのか」と追及。岡田至中央卸売市場長が「昨日、初期値を示しても(08年データとの)違いを説明できなかった。今後データを出す」と答弁。吉田氏は「初期値も出さないのでは誰も信用しない。こんなもので『無害化できると実証された』と発表したのは、都民をあざむくものだ」と批判しました。
吉田氏はさらに、微生物によるベンゼン処理実験について、微生物を特定しDNA鑑定、処理過程、汚染物質の減少効果の確認などの精査が必要で作業に9カ月以上かかると強調。こうした手法を取るのかとただしましたが、市場長は答弁できませんでした。
吉田氏はまた、予定地には推計で約1万8000本のくいが埋設され、都が「水を通さない」とする有楽町層を貫いていることを追及すると、岡田氏は「汚染が(同層から)下に広がる可能性はきわめて考えにくい」と強弁。吉田氏は予算案で計上した豊洲の土地購入費を削除すべきだとして、修正案を提出すると述べました。
こういった状況で地下深く複合汚染が浸透しているのに、初期値と調べないとは、わたしたちに対しても「死んでくれ」と言っているようなものです↓↓↓。
都知事は、どうしても引っ込みがつかず。四選に出るとまで言い出しました。操り人形ぶり炸裂です。
朝日
石原知事4期目に含み?報道陣に「場合によってはやる」
2010年3月14日8時 33分
http://www.asahi.com/politics/update/0312/TKY201003120497.html
「私がいつ辞めるか、まだ分かりませんぞ」。石原慎太郎・東京都知事は12日の都議会予算特別委員会で、民主党の山口拓都議の質問に対し、こう答えた。現在3期目の知事は、来年春の知事選には立候補しない意向を表明しているが、報道陣にも委員会後、4期目について「場合によってはやるよ、また」と語った。
山口都議は新銀行東京について、知事が来春引退することを前提に質問した。これを受け、知事は答弁で「まだ分からない」と発言。報道陣に「気持ちの変化があったか」と聞かれると、「世の中はケセラセラ(なるようになる)だね」と答えた。ただ、ある都幹部は「心境に変化があったとは思わない。都議の質問の仕方が悪かったのでは」と話した。
辞めるに辞められない理由があることが「モロバレ」です。
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