2010.3.16 01:31　産経

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100316/plc1003160132001-n1.htm

　米軍普天間飛行場の移設先について「ゼロベース」とだけ語り、自らの意向を示さなかった鳩山由紀夫首相の腹案「徳之島案」が明らかになった。月内の政府方針とりまとめに向け、自らが語った「県外移設」が必要不可欠と判断したようだ。ただ、現行案を唯一実現可能とする米国は軟化の兆しをみせておらず、「県外固執」は、解決を長期化させる危険性もある。（尾崎良樹）

　「政権交代直後は鳩山首相を満足させる有力な移設案はなく、官邸側は頭を抱えていた。だが、最近の首相には余裕がある」

　首相側近の一人は、鹿児島県・徳之島が対米交渉の際の有力案になるとした上で、首相の心境をこう解説する。首相が昨年夏の衆院選で沖縄県外への移設を期待させる発言をした経緯があり、昨年末までの問題決着を先送りさせてまでこだわった有力な「県外移設案」をようやく見つけることができたためだという。

　政府内では米軍キャンプ・シュワブ（沖縄県名護市）陸上案以外にも、米軍ホワイトビーチと津堅（つけん）島の間を埋め立てる案などがある。だが、いずれも「県内」となるため首相発言と合わず、民主党内には「政府案として県外案を示せなければ、沖縄県民からそっぽを向かれる」（中堅）との危機感が強かった。

　「徳之島案」は首相の発言と合致する上、県外移設を望む社民党の理解が得られやすい点がメリットだ。官邸側はシュワブ陸上案などを含めた複数案を与党党首級で構成する基本政策閣僚委員会に提示し、最終判断は連立与党の調整に委ねるとともに、対米交渉に乗り出す構えだ。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100316/plc1003160132001-n2.htm

　首相周辺は、徳之島移転案で自衛隊と米軍の共同使用も探っている。徳之島が過去に自衛隊誘致を試みた経緯があるためだ。

　鹿児島県の伊藤祐一郎知事は、民主党の小沢一郎幹事長の自治相時代の大臣秘書官を務めたこともあり、地元との本格交渉に入りやすいとの判断もありそうだ。経済振興策をセットにすることで地元の理解を得ていく方針だ。

　だが、地元の理解が進んだとしても、米政府はシュワブ沿岸部に移設する現行案が「最善」との姿勢を崩しておらず、対米交渉の先行きは見通せない。徳之島は沖縄本島から北へ約２００キロと距離的には比較的近いものの、「県外」移設となることに米側が難色を示してくる可能性があるためだ。

　政府は移設問題をめぐって近く平野博文官房長官、岡田克也外相、北沢俊美防衛相らが会談し、今後の対応を協議する。だが、移設先をめぐる政府内の判断は分かれており、首相がこだわる県外移設を実現できるかは、首相自身の指導力にかかっている。 　

コメント
01. 2010年3月16日 03:33:04 鳩山は平野や北澤といった媚米派を更迭して、最低でも県外、出来れば国外移設を断行すべき。どうせ、大マスゴミは何をやっても批判するだろうけど、腹をくくれ。
02. 2010年3月16日 03:58:54 地図をよく見ると沖縄本島から西が沖縄県であり、本島のすぐ北東にある与論島は鹿児島県になる事を知っている日本国民はどのくらいいるのか？下地島より沖縄本島に近い県外移設になる徳之島案が島の三町長の反対だけで立ち消えになる事自体変な話だと思っていました。 徳之島空港の滑走路は島の西岸を南北に走り、2000ｍもある。西側は海、滑走路南側の延長線も海、北側2〜3ｋｍに陸地が若干かかる位で、東側を飛ばなければ問題は無さそう。グーグル・アースを見るだけでもオスプレイの訓練基地になりそうな好条件だし、民間機の離発着が1日8回しかないんだから米軍との共用もできそう。 27000の島民の皆さんの反対は言うまでも無いが、ここは一発鳩山総理自ら徳之島に乗り込んで説得していただきたい。住民との直接対話で役立たずの国交大臣と力の差を見せつける良いチャンスだ。
03. 2010年3月16日 10:05:22 今は、鳩山の鼎の軽重が問われている。普天間を県外（勿論望むべくは国外）で決着し、平野、北沢を更迭できれば、内閣支持率は大きく回復するであろう。 逆に県内決着、平野、北沢更迭なしであれば、コアな支持者も失い支持率低下は底無しとなろう。 鳩山には、せめてこれくらいの決断を望む。
04. 2010年3月25日 21:10:33 沖縄県の米軍基地は戦後、米軍の銃剣とブルドーザーによって土地を奪われ米軍の占領下に置かれました。今なお全国の米軍専用施設の７５％が集中しています。米軍犯罪や墜落事故などによって沖縄県民の生活は日常的に脅かされ、経済発展にも大きな影響を与えています。そのために米軍基地の整理・縮小・撤去こそが沖縄県民の願いです。 　私たち郡民は、鳩山首相の「米軍基地徳之島移設も選択肢の一つ」という報道があって以来、徳之島三町議会の反対決議や他市町村議会においても反対決議がなされ、3月7日の反対集会では徳之島三町長が力強く「断固反対」の意思表示をしました。 　奄美の日本復帰は、断食祈願や９９，８％という驚異的な署名運動、「勇気」と「連帯」によって成し遂げられました。 　私たちは昨年の薩摩侵攻400年を節目として、このような苦難の歴史であってもたくましく生き抜いてきた先祖を誇りに、島興しを決意しました。 このように未来への夢を決意した矢先での米軍基地移設問題は、沖縄県民の縮小・撤去の意思に反するもので、文化を共有する沖縄県民と奄美の人々を愚弄する、基地のたらい回しに他なりません。 　未来は子どもたちのもの、私たちには自然も文化もすべてを子々孫々引き継ぐ義務と責任があります。 私たちは世界遺産に向け、島の自然一木一草に心を込め、世界的な希少動植物の保護を訴えています。 徳之島は、自然豊かな長寿・子宝の島です。人々はこれまでの歴史で武器を持たない平和な時代を生きてきました。 　米軍基地、訓練基地を容認することは、戦争に加担することであり、私たちは徳之島への移設を断固として反対します。 以上決議する。 　　　　　　　　　 大会スローガン（案） 　　　　　　　 １，徳之島への米軍基地、訓練基地移設に断固反対する。 ２，徳之島は豊かな自然に恵まれています。私たちは希少動植物の保　護活動を積極的に推進し、世界自然遺産指定を目指します。 ３，私たちは農業を中心とした、観光振興を目指す、そのために振興策に名を借りた環境破壊を許さない。 ２０１０年３月２８日　　　　　　 米軍基地及び訓練場徳之島移設反対郡民大会 3.28米軍基地移設反対郡民大会に参加しよう！ http://www.tokunoshima-himazin.com/katu/blog/blog.cgi?n=294&category=10
05. 2010年7月03日 21:14:50: SFxmjq1Qnc 基地反対！徳之島に連帯する鹿児島の会」結成 　1月27日、沖縄・普天間の海兵隊基地の徳之島移設問題が浮上し、大きな衝撃が走りました。 　現地・徳之島では直ちに「徳之島の自然と平和と考える会」を立ち上げ、反対運動を展開してきました。3月7日には島民600人余が結集した移設反対集会を、さらに3月28日には4,200人余が結集した「移設に反対する郡民大会」を相次いで開催してきました。 この間、徳之島３町長は移設拒否を明言してきましたが、政府は4月9日には「米海兵隊ヘリ部隊を徳之島に移設する」方針を固めてきました。これに対して、徳之島では、4月18日、三度目の「移設反対を日米両政府に示す」集会を開き、島民の人口の60％を超す16,000人もの島民が集結して、移設反対の民意を断固として示すと共に、5月7日には徳之島３町長・県知事が鳩山前首相と首相官邸で会談し、受け入れ拒否を伝えてきました。 　これらの一連の集会により圧倒的な民意が示されたにも関わらず、5月28日、日米両政府は日米共同声明に、これらの民意や沖縄と奄美・徳之島が同じ「琉球圏」にあることを完全に無視し、移設先に「辺野古」、訓練基地に「徳之島」と明記しました。菅新政権においても、「日米共同声明を踏襲」する考えを表明しています。さらに徳之島については「訓練基地」の移転のみならず施設整備が進めば基地機能の移転もあり、「米軍の活動」そのものが含まれてくるとの認識が示されています。 　私たちはこうした情勢を受け、鹿児島の地でも、支持政党や思想信条を乗り越えて、現地・徳之島の闘いに連帯し、支えていく態勢を組織する必要があると考え、下記の通り「基地反対！徳之島に連帯する鹿児島の会」の結成を計画しました。 鳩山前首相が「最低でも県外」として示した徳之島は、沖縄県外ではあっても共通の歴史や文化をもつ琉球「圏内」であり、また、沖縄と奄美は敗戦後、米軍の統治下におかれたという歴史も共有する琉球弧の島のひとつなのであります。こうした立場からも「米軍基地は沖縄にも徳之島にもいらない」という断固たる意思を持って、徳之島に連帯しつつこの闘いを成功させていきたいと決意しています。 　鹿児島に住む徳之島や奄美出身者は、近世の薩摩支配に耐え、蘇鉄地獄、戦時中の疎開生活、戦後の密航生活等の悲惨な歴史だけでなく、母間騒動、犬田布一揆、復帰運動と一致団結し、苦難を乗り越えた歴史も語り継いできました。私たちは、島を離れたとはいえ一時も島のことを忘れたことはありません。改めて過去の歴史に向き合い、島の熱い気持ちを県民に広く訴えていくことは私たちの責務であると思います。故郷、徳之島に平和で安心して暮らせる日々が訪れるまで力の限り闘っていかなければなりません。

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