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[TBSラジオ3/12] 宮台真司氏「普天間基地を『移設』するというのはウソ。辺野古に基地を『新設』する問題だ」 http://www.asyura2.com/10/senkyo82/msg/493.html
2010年3月12日放送のTBSラジオ「荒川強啓デイ・キャッチ!」における宮台真司氏(社会学者)・荒川強啓氏の話を一部書き起こしました。音声は下記URLで聞くことができます。当該個所は0:20あたりからです。 デイキャッチャーズ・ボイス宮台真司 第67回2010年03月12日 普天間移設のウソ・・・? (書き起こしここから) 宮台:僕は、みなさんご存知のように、最初は普天間基地を辺野古に移設するということについて、米国との外交協定があるのであれば、外交と憲法は事情変更の原則の外側にあるというふうに言うんですが、要は国内事情によって変えてはいけないと、政権交代したぐらいの話で外交協定を反故にしますとかはできませんよ、という話をしてました。その説は、もちろん説としてはあり得るわけですけれども、僕は今の考え方は違うんですね。というのは、辺野古に普天間に移設するというこの話自体が、実はウソだったんですね。完全な作りものだったんです。 どういうことかと言うと、これは辺野古に基地を新設する問題なんです。新設問題なんです。と言うのは、元々普天間基地というのは、僕も見てきましたけど、前から何度も見ているんだけど、めちゃくちゃ危険です。小学校や中学校や病院や市庁舎のすぐそばに大滑走路があって、絶えずそこでタッチアンドゴーを含めて訓練をやっているんですね。実際に沖縄国際大学にヘリコプターが墜落した事件などは記憶に新しいと思うんですが、非常にひどい状況です。実は1950年代から、普天間の基地は廃止するべきであるというようなアメリカ政府の意向が、文書に記録されているんですよ。それは現行アメリカはそう思い続けている。なぜならば大事故が起こったらアウトだからですよね。 ところがそれとは別に、1966年から辺野古に海上基地を新設するというアイディアをアメリカはずっと持っているんです。というのは、詳しい話はできないんだけれども、軍港として非常に有利な場所、なおかつ周囲に高江という今ゲリラ掃討訓練をやっている場所も近いとか、色んな要素があって非常に使いやすい。事故も起こりにくいというか、つまり人家が非常に密集しているわけではないということでね。 簡単に言えば、1995年のあの不幸な少女暴行事件を機に、基地をなんとかしますという話になって、結局数か月後にSACO合意というのが日米の間でなされるんだけれども、そこで危険な基地を含めた南部の施設はどこかに移転するという話になったんですが、それがいつの間にか辺野古移設というふうにリンクさせられてしまったんですね。 荒川:それは誰が言い出したの?アメリカが言い出したの?移設という言葉をどっちが使い出したんですか? 宮台:日本でしょう。日本です。まず第一に、辺野古新設問題と普天間廃止問題とは元々別個の問題として、アメリカは意識していたということ。日本が少女暴行事件を機に、これをリンクする方向でつなげたということ。つまり、アメリカの意向に応じて辺野古に基地を新設するためには、普天間からの移設であるという口実を使わなければいけないというふうに、どうも日本が考えたということなんですよね。 ではどういうことなんだということなんだけれども、これから話すことがレイヤーの2なんですが、実はアメリカは2005年の2+2合意以降、トランスフォーメーションというふうに言われているような流れ、米軍の再編計画の中で、日本の基地もグアムに集中させて行くんだという、レインジコンプレックスと言うんですが、あの辺りに基地を集中させて行くんだという、太平洋軍全体の計画を持っているんです。これは日米安保条約上も何の問題もないと。むしろ今日ではファーストアタックを海兵隊がやるわけではなくて、ファーストアタックはミサイル、続いて空軍、そして最後に治安維持のために海兵隊が入って行くという図式なので、アメリカの安全保障戦略上も、つまり日本を守るという戦略上も、反撃能力という意味で言えば、海兵隊じゃないんです。空軍とミサイルなんです、簡単に言えば。なので全く問題ないとアメリカは言っている。 ところが、日本が分離不安の幼児と同じように、「いやー、そうは言っても、アメリカさんの基地が、海兵隊の基地が沖縄にないと、怖くて仕方ありません」みたいに、それはカッコ付き右系の保守論壇誌を見るとよくわかりますよね。これは米軍、アメリカ政府あるいは色んな研究者が言っているように、何の合理性もありません。海兵隊がいることによって抑止力になるということは全くありません。 なので、実はこれは日本がどうも色んな思惑で、それは感情的な理由かもしれないし、権益や利権があるのかもしれないけれども、要は沖縄にどうしても海兵隊に居続けて欲しいという強い意向があって、アメリカがそれを受けて、「どうしても沖縄にいてくれって言うならいてもいいけど、だったら辺野古に新設させろ」と。 荒川:「いてあげるよ」っていう感じなんだろうね。 宮台:はっきり言えばそういうことです。 荒川:「いてあげるから、そこまで言うんだったら、そこに造りなさいよ」と。 宮台:「辺野古に造れ」と、「辺野古が沖縄の中では一番使いやすい」と、そういうことなんですよね。 (書き起こしここまで)
(引用ここから) 現在無料放送中の下記番組で宮台氏の話につながる普天間問題の真相が語られています。 □マル激スペシャルウィークin沖縄
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