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みんなの党には理念がない(Ameba) http://www.asyura2.com/10/senkyo82/msg/365.html
土曜の朝、何の気なしにテレビをつけていたら、サタズバで、渡辺喜美が生出演をして、みんなの党のアピールをしていたので、何の気なしにみていた。鳩山政権の公務員改革の中途半端さに対しての厳しい批判は、なるほど、納得させられるものであったが、しかし、後半部分において、みんなの党が今後目指すべき方向性について、共産党の小池晃議員が、日本を焼け野原にした小泉・竹中路線をどう評価するのか?という質問を浴びせたところで、「小泉・竹中改革は、財務省中心の公務員改革だからだめだった」と論点はぐらかし、共産党の小池議員や、社民党の福島党首が、そういうことを聞いているのではなく、日本の福祉政策を切捨て、格差社会を助長した、そもそもの小泉・竹中路線についてどう考えるのか?ということを厳しく問い詰めても、(公務員)改革が中途半端だったとか、埋蔵金はきっと、もっとあるはずだとか、ぜんぜん違う論点ではぐらすことにつとめた。 そのあとの渡辺喜美はひどく、1月に、自民党の舛添元厚生労働大臣とあっているが、彼は本気で新党をつくるつもりだ、と突然言い出したかと思えば、みんなの党との連携については、彼がまだ何を考えているかわからないと、ぼかしてみたり、さらに司会のみのもんたは当然、既得権益派の代弁者で、渡辺喜美ともお友達なので、普天間の問題は、みんなの党だったら、どう進めるか?と違う話題で、水を向けたのだが、 アメリカと、日本の国家間の合意があるのだから、それを変えるのであれば、沖縄の人にも、アメリカにも、十分な説明が必要で、と、相変わらず、鳩山政権を批判するのだが、では、みんなの党が政権をとったらどうするか、と聞かれると、「それは国家間の合意があるので」と、答えをはぐらかすわけである。 で、この一連のやりとりをみていて、よくわかったことだが、結局、渡辺喜美としては、今は、マスコミや、検察が鳩山政権つぶしに動いているので、民主党への批判票が、次の参議院選挙で自分たちに流れてくる、というようにみているので、スタンスをはぐらかして、「漁夫の利」を得ようという作戦なのだろう。 それでいて、舛添新党との連携も考えているが、合流したとしても、どちらがイニシアチブをとるか、という点において、そのパワーバランスも伺っているようだ。しかし、彼が政治家として不誠実というか、いかにも自公政権時代の悪いクセがついてしまっているなと思うのは、政治家たるもの、自分がどういう理念をもって、日本をどういう国にしていきたくて、どういう問題意識をもっていて、国民に対しては、こういうことを求めたい。というような、まず理念があってはじめて、政治家は、政治の仕事をしていくわけであって、もっというと、以前の渡辺喜美の人気というのは、「公務員改革」という個別の政策に関してだが、麻生首相に反旗を翻して、離党してでも、やりきろうという、気骨というか、潔さを感じたから、国民は彼を支持したわけだ。 しかし今の彼は、かつての自民党の政治家に典型的なスタイルで、マスコミや、検察による政敵つぶしの結果の「おこぼれ」を待ってみたり、国民にきちんと理念をかたらずに、どちらでも、つけるような、あいまいな態度をとりつづけて、おいしいとこどりをしたい、というズルさが垣間見える。 それに小泉・竹中路線に対しての反省もなく、これでは、「自民党の別働隊」と批判されても仕方がないことだと思った。私は、みんなの党には、ある程度、期待をしていて、まず日本の今の政治状況は、アメリカの影響下にありつづけていたり、検察が国策捜査を繰り返したり、マスコミが権力と結びついたりと、むちゃくちゃな状況にあるわけだが、どこかでひと段落がつけば、大きな二大政党制に集約されていくはずだと思う。 それは、アメリカの民主党のようなリベラル型と、共和党のような保守政党になってくるのだと思うが。今の日本の民主党は、どちらかというとアメリカ民主党に近いと思うが、その対抗馬としての共和党の役割を担える政党も必要で、そこに今の自民党の中から有志が生まれて、再生してくれることを願っている。それが舛添グループかもしれないし、離党した平沼グループかもしれない。もちろん、新自由主義も完全に否定するだけではなく、ある程度、規制緩和もどんどん進めながら、日本に資本を呼び込むような政策を掲げる勢力も必要なわけだ。渡辺喜美が、その勢力の核となっていくつもりなら、それはそれでいいと思う。 しかし大事なことは、そのうえでも、国民の信頼をつくるうえで、彼らは、小泉路線との決別をきちんとやらなければいけないのだが、小泉路線というのは、新自由主義派で、規制緩和路線というのは、それが間違っているというわけではないが、あの政権が間違っている点は、 ・独裁色を強め、国策捜査を推し進めた点 そこについて、自民党は総括ができていなかいから、前の衆議院選挙て大敗北をしたわけであるし、みんなの党が、小泉路線の後継勢力となるつもりであれば、彼自身が、これらの小泉政権の背信行為について、どう総括しているのか、そこを国民の前で語るべきであると思う。いつまでも「漁夫の利」を狙っているだけでは、政権はとれない。それは、国民ももう、この失われた15年にうんざりしており、厳しい目で、政治については見てきているからだ。
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