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原発の真実【これのどこが「未来の子供たちのため」なのか】(きっこの日記) http://www.asyura2.com/10/senkyo82/msg/348.html
▼関連投稿▼ 放射能を撒き散らす友愛政治(きっこの日記) 未来の子供たちのために【放射能を撒き散らす友愛政治のつづき】(きっこの日記) http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2010/03/post-d48f.html 2010.03.12 最近、いつも以上に目が泳ぎまくってて挙動不審になっちゃってるハトポッポは、何をトチ狂ったのか、あたしたちの血税を使って、3日前からとんでもないテレビCMを流し始めちゃった。あたしが知る限り、ハトポッポがナレーションしてるのと加山雄三がナレーションしてるのと少なくとも2パターンあるんだけど、こともあろうに、こんなセリフをノタマッてるのだ。
百歩ゆずって、CMの中で、「原発は安全でクリーンなエネルギーです」とか、「原発からの排水や排気に含まれる放射性物質は環境に影響のない量です」とか、「原発から生まれる放射性廃棄物の処理はまったく問題ありません」とかってことを謳ってから、「そのため政府では原発を推進して行きます」って明言してれば、まだイサギイイと思う。だけど、このCMの中では、原発の「ゲ」の字も言ってないのだ。そして、ただ単に「温暖化による地球の危機」と「未来の子供たちのためにCO2を25%カット」とだけ謳い、その中身はと言えば「原発の推進」なんだから、オレオレ詐欺よりもタチが悪い。あまりのペテンに、サスガのあたしも開いた口からエクトプラズムが出て来て幽体離脱しちゃうよ、まったく‥‥って感じの今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
とにかく、あたしが思ってることを一方的に書いててもラチがあかないから、今日は、まず、九州のとある県のお医者さまから届いたメールを紹介する。長いメールだったので、最初にいただいたメールは途中が少し文字化けしてたんだけど、どうしても皆さんに読んで欲しかったので、すぐに返信して、日記への掲載の許可をいただくとともに、文字化けしてた部分も再送していただいた。ただし、個人が特定されると大変なことになっちゃうので、当然のことながら、勤務先の病院名とお名前は伏せてある。
きっこさん初めまして。いつも楽しく拝見しています。●●市に住んでいるAと申します。●●●●という病院で血液内科医として働いています。主に白血病や悪性リンパ腫など造血器腫瘍の患者の診療をしています。先日の日記で玄海原発と白血病発症との関係について取り上げてありましたので御存じのこともあるかとは思いますが、コメントをしたいと思い、初めてメールしました。 まず北部九州にはATL(成人T細胞白血病)という病気が多いのですが、これは医学的には白血病ではなく、悪性リンパ腫の部類に入ります。しかし人口動態調査などの統計的にはまだ白血病としてカウントされており、北部九州の白血病発症率の上昇にはこのATLがかなり含まれていると思います。ATLの原因はHTLV-1というウイルスであり、このウイルス保持者(キャリア)が元々北部九州に多い事から、ATLの発症も多くなっています。HTLV-1キャリアのうち10%弱くらいの人に何らかの遺伝子変異が加わりATLを発症すると言われており、ほとんど60歳台以降の中高齢者が発症します。HTLV-1は母乳で感染する経路がほとんどであり、歴史的に(原発ができる前から)北部九州にHTLV-1キャリアが多いのがATL発症が多い一因ではあると思います。 また原発の近くの海では非常にばかでかい魚が取れることがあるらしく、原発の廃液のせいかもしれないし、原発では発電で出た温水を海に流すのでその温水のせいと言う人もいます。しかし温水だけで魚が大きくなるのなら熱帯地方の魚は皆大きいはずですのでおかしいと思います。またATLは鹿児島にも多いのですが、HTLV-1キャリアが多いと同時に、鹿児島には川内原発がありますし、福井や福島などの原発が多い地区にも白血病が多いという噂も血液内科医の間にはあります。逆にHTLV-1キャリアが多い地区に原発を建設してATL増加をごまかそうとしているのかもしれません。 以上のように原発と造血器腫瘍の発症との関係は非常に怪しいのですが、これを証明するのはかなり困難です。あらゆる条件をそろえた上で原発あり・なしで前向き試験をしないと統計学的に強く言えないのです(倫理的にも人間で行うのは無理ですし)。また権力の問題もあります。とある血液内科の先生は新聞社から取材を受けたことがあるそうですが、怪しいとは思いつつも立場上はっきりとは言えなくて「元々ATLが多い地域ですから何とも言えない」とコメントしたそうです。
そして、「HTLV-1キャリアのうち10%弱くらいの人に何らかの遺伝子変異が加わりATLを発症すると言われており、ほとんど60歳台以降の中高齢者が発症します」っていう説明からも分かるように、「ATL」は、ウイルス保持者がみんな発症するワケじゃない。発症するのは「ウイルス保持者の1割以下」であり、ほとんどが「60才以上の人たち」なのだ。 でも、こうした一般的な「ATL」とは違って、この原発の周辺の限られた地域では、「若いATL患者が多く、十代のATL患者もいた」そうだ。ウイルス自体は母子感染がメインみたいだから、その点に関しては原発はまったく関係ないワケだけど、ウイルス保持者の中で「何らかの遺伝子変異」が起こった人だけが「ATL」を発症するってことは、原発の周辺の限られた地域だけに発症する患者の数そのものが異常に多いって事実や、他の地域には見られない「若い患者」が多いって事実が、何を物語ってるんだろう。単純に考えれば、原発の周辺で「何らかの遺伝子変異」が多発してるってことになる。 そして、Aさんは、こうした「ATL」だけじゃなく、本来の「白血病」に関しても、「北部九州の患者は非常に珍しい遺伝子異常を持った白血病患者が多いのです」って指摘してる。つまり、この報告の内容から推察すれば、玄海原発のある玄海町で「白血病」の発症率が全国平均の10倍以上もの高さだってことは、この中に本来の「白血病」とは違う「ATL」って病気もカウントされてることも一因だけど、その「ATL」の発症の鍵を握ってる「何らかの遺伝子変異」に関しては、原発の存在が関与してる疑いが濃厚ミルクだってことだ。その証拠に、九州にある2ヶ所の原発、佐賀県の玄海原発と鹿児島県の川内原発の周辺だけが、他の地域よりも「ATL」の発症が多い。 ‥‥そんなワケで、ここでリトル方向転換して、Aさんは「原発の近くの海では非常にばかでかい魚が取れることがあるらしく」ってことも報告してくださったけど、これはあたしも今までに何度か書いて来たことだ。新潟県の柏崎刈羽原発が放射性物質を含む排水を垂れ流し続けてるエリアでは、異様に大きな魚や奇形魚を始め、他のエリアの2倍近くも大きなサザエやアワビが増殖してるので、地元の漁師さんたちは気味悪がって近寄らなくなったという。 ま、悪名高い柏崎刈羽原発の場合は、去年の11月5日の「世田谷通信」でもお伝えしたように、1985年の運転開始前の工事を請け負った東芝の関連会社が、原子炉格納容器内の装置と廃液処理用タンクを結ぶ配管を間違えて接続したために、本来は絶対に施設外へ排出しちゃいけないことになってる放射性物質の「トリチウム」を含んだ排水を24年間にもわたって海へ垂れ流し続けてたことが発覚したばかりだから、どんなに異常なお魚や貝が増えても不思議じゃない。 だけど、こうした「大きな事故」を起こさずに、一応は正常に運転を続けてる原発の周辺でも、植物やお魚の奇形や異常は数え切れないほど確認されてて、そのほとんどが電力会社と政府の圧力によってインペイされて来た。ひとひとつ挙げてたらキリがないから、ホンの少しだけご紹介するけど、たとえば、北海道の泊原発の周辺の海には、通常の2倍から3倍もある巨大なウニやカキがワサワサといて、みんな気持ち悪がってる。そして、地上には、何本もの茎が癒着して帯状になったみたいな奇形のタンポポがたくさん咲いてる。静岡県の浜岡原発の周辺の海では、高級魚のクエに以上が確認されてる。もともとクエは20キロ以上になる大型魚なんだけど、このエリアのクエだけが、2年魚が3年魚の大きさ、3年魚が5年魚の大きさと、他の海のクエよりも成長が異常に早いそうだ。 原発は海水を使ってタービンを冷却するために、必ず海に面した場所に造られる。そして、電力会社や原燃や政府が、これまでに数え切れないほど繰り返して来た「環境や人体には影響を与えない量」だと言う放射性物質を海と大気中へ垂れ流し続けて来た。で、こうした周辺の動植物に明らかな異常が起こっても、電力会社や原燃や政府は、そのつど原発との因果関係を否定し続けて来た。そして、植物やお類の異常ですら、その責任を決して認めようともしない腐りきった守銭奴どもなんだから、どう転んだって付近の住民の健康被害なんか認めるワケがない。そんなもん認めちゃったら、莫大な賠償責任が生じちゃう上に、自分たちのドル箱の「原発事業」が頓挫しちゃうからだ。 だけど、先進国の中でイチ早く原発の危険性を認めて「脱原発」へとシフトしたドイツでは、原発の周辺の住民だけが「白血病」の発症率が高いことと、原発が垂れ流し続けて来た放射性物質との因果関係を「政府見解」として認めてるのだ。ドイツの政府のやってることと、今のニポンのハトポッポ内閣がやってることは、まったくの正反対だけど、いったいどっちが国民のためなんだろう? いったいどっちが環境のためなんだろう? そして、いったいどっちが「未来の子供たちのため」なんだろう? さっき、あたしは、「原発は海水を使ってタービンを冷却するために、必ず海に面した場所に造られる」って書いたけど、実は、これには恐ろしい裏がある。タービンを冷却するだけなら、何も海に限定しなくても、湖でも川でも大量の水さえあればどこにでも造ることができる。それなのに、何で海に面した場所にばかり造り続けてるのかって言えば、基準値以上の放射性物質を垂れ流し続けても、1ヶ所に沈殿せずに潮流に乗って拡散されるから、ゴマカスことができるからなのだ。 イギリスの北ウエールズのスノードニア国立公園の中に、トローズネイズ湖っていう人造湖があるんだけど、この湖のホトリに、トローズネイズ原発があった。1965年に運転を開始して、この湖の水でタービンを冷却して、この湖に排水を捨て続けて来た。そしたら、どうなったか。この湖のお魚は、どの種もみんな異常に巨大化した上に、周辺の住民たちに白血病やガンが多発するようになったのだ。運転開始から23年が過ぎた1988年に湖を調査したところ、湖底の堆積物の中から大量のプルトニウム、セシウム、アメリシウム、ストロンチウムなどの放射性物質が検出されたのだ。その量は、堆積物1トンあたり約400万ベクレルで、これは、安全上の問題がないとされる基準値の1万倍を超える量だった。そして、このトローズネイズ原発は、マトモな政府なら当然のことだけど、すぐに廃止されることになり、3年後の1991年に運転を停止して、それから何年もかけて解体れてる。 で、あたしが何を言いたいのかっていうと、このトローズネイズ原発の場合は、内陸部に閉鎖された湖を利用してたからこそ、23年間の運転によって垂れ流し続けて来た放射性物質の量をキチンと計測、確認することができたってことなのだ。ニポンの場合は、すべての原発が海に面した場所に造られてて、放射性物質を含んだ排水はすべて海へと垂れ流し続けてる。だから、狭い国土に林立してる55基もの原発が、これまでに想像を絶する量の放射性物質を垂れ流し続けて来たとしても、それを計測する方法はない。そして、電力会社も、原燃も、政府も、おんなじセリフを繰り返し続けるのだ。「環境や人体には影響を与えない量」だと。 ‥‥そんなワケで、「白血病」の発症率が全国平均の10倍以上もある佐賀県の玄海町の主産業は、漁業と農業だそうだ。海ではタイを養殖してて、陸では食用の和牛を畜産してて、他にも、タマネギやミカンなんかを作ってるそうだ。玄海原発の排水が垂れ流されてる海でタイを養殖してるのは、放射性物質の影響でタイが早く巨大化するからなのか?‥‥ってのはタチの悪いブラックジョークだけど、これほどまでに環境を汚染し続けてる悪魔のような玄海原発が、今、他の多くの原発と同様に、プルサーマルの計画が強引に推し進められてるってことを知れば、行政のやってることこそが本物のタチの悪いブラックジョークに思えて来る。これでプルサーマルなんか始めたにゃあ、玄海町だけじゃなくて、九州全域の「白血病」の発症率が全国平均の50倍から100倍まで跳ね上がるだろう。だから、ハトポッポは、できもしない「未来の子供たちのため」なんてことは考えないでいいから、せめて「今の人たちのため」ってことだけを考えて、現在の原発を1基でも多く「停止」することから始めて欲しいと思う今日この頃なのだ。
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