投稿者 江戸錦 日時 2010 年 3 月 13 日 06:49:51: Yc/LnMG6xET2k
11日の日経は、「鳩山由紀夫首相は10日の衆院厚生労働委員会で、2011年度以降の子ども手当の支給について「(月2万6千円の)満額支給できるよう最大限努力したい。マニフェスト実現に向けた道筋も議論する必要があるので、中期財政フレームをつくる6月ごろにはめどを付けたい」と述べた。6月をめどに満額支給の是非や財源について判断する意向を示したものだ。財源については「11年度以降は恒久財源が必要だ。国債発行など安易な形によらず結論を出したい」とした。自民党の田村憲久氏への答弁。」と報じた。
これをどのように論評するか。
政治とは税金のことだ。
我が国の本当の予算は、皆さんもご存知のとおり207兆円であり、先の衆議院選挙の争点はこの配分のあり方をめぐるものだった。
国民が痛みを懸命に我慢している時に、政官財のヒエラルキーはフスマの向こう側でやりたい放題をしていた。
振り付けは財務省と年次改革要望書で、そこに国民生活の視点は全く無かった。
財政再建、外国での運用と称し、国民資産が流出していた。
先の衆議院での質疑で、質問に立った田中美絵子議員が長妻厚生労働省に対し『年金の運用を株式や外債から、安全な国債に変えるべきだ。』と指摘し、誰も反論できなかった。
以前も書いたが、実は先の金融危機で、小泉某政権時代に150兆円あった年金基金が今年の報告ではなんと120兆円に激減し、▲30兆円もの損失を出していることが分かった。
この他、農林中金の運用でも数兆円の損失、外為特会でも同規模の損失が出ている。
損失が出ているということは何処かにお金が流れ出しているか消え失せている。
そしてこれほどの損失を出しているのに誰も責任を取っていない。民間なら即座に左遷か解職だ。
一方、医療費は毎年チマチマ削り、後期高齢者医療制度で年寄りを75歳で柵の中へと放り込み、裏側ではバケツに大穴が空いていたということだ。
だから国民は遂にキレて、ちゃぶ台をひっくり返した、これが政権交代の真相だ。
焦った旧ヒエラルキーは、結託して民主党政権潰しに走った。
うろたえた一部の支持層は怒って不満を述べるが、依然として民主党のコア支持層である40%は底堅く存在している。
マスコミは、真の政権交代の狙いである207兆円の配分から、鳩山首相や小沢幹事長の政治とカネの問題にすり替え、目を反らそうとしている。
しかし4月には民主党政権初の10年度予算が成立する。
国家戦略局、内閣人事局、行政刷新会議、国会法改正などの法改正が実現するとともに、本格的な予算執行が始まる。
皆さんは、マスコミの煽動や閣僚のちぐはぐな発言で不満が溜まっていると思われるが、政治の本質とは前述のとおり国の予算207兆円の配分をめぐる権力闘争でしかない。
しかし民主党政権は、この度、国民からこの『配分権』を与えられた。
無駄を削り、天下りや渡りを解消し、この国のカネの流れを変え、すっかり小泉某政治で荒廃したこの社会を立て直すことを国民から求められている。
だが前述のフスマの向こう側でとぐろを巻く政官財のヒエラルキーは、政権交代とともに一斉に攻撃を仕掛けてきた。
だが、本年4月1日めでたく民主党10年度予算が成立する。
皆さんの力で達成した予算だ。
6月には1700万世帯に子供手当てが支給開始される。所得税制も、年金制度も、高齢者医療制度も只今制度設計中だ。
経済産業省は、内需牽引プランを公表した。
エコポイントは住宅にまで拡大され、只今、工務店が営業に走っている。恵みの雨だ。
貿易は堅調に拡大し、機械受注にも回復が見られる。
医療費で問題になっていた、病院勤務医問題も手当てが行われた。
国会では、官僚の答弁が無くなり、とても面白くなった。
そして4月から207兆円の予算執行が始まる。
皆さんにはピンと来ないかもしれないが、207兆円のお金の力は絶大だ。
一昨日は、政官財ヒエラルキーの一角である経団連が白旗を揚げ、昨日は公明党が白旗を揚げた。
これから4月を経過し、どんどん白旗が各所で揚がる。
無駄なゴキブリは、事業仕分けでバルサンを焚き、炙り出してバチーンとやる。
鳩山首相は言い放つ。
是は無駄だ、と。その裁量権は207兆円に及び、だから総理と言う。
即ち、この207兆円の配分こそが政官財ヒエラルキーそのものだったのである。
それが政権交代で変わる。
事業仕分けでは無駄が砲撃される。外郭団体がなぜか国債で貯めこんでいた4兆5000億円も召し上げられる。
代わりに子供手当てが1700万世帯に支給される。
お金は愛の証。
明らかに政権交代の実感が出る。
公共事業も中央でぐるぐる回っている巨大事業が削減され、地方自治体に配慮された配分になる。
地方交付金は、一括交付になるが今年度は減っていない。
つまりここでも政官財ヒエラルキーは面白くない。だから毎日悪口ばかりだ。
しかし小紙は言う。
政権交代の果実とは、207兆円の配分を変えることだったから、その達成を慶ぶべしと。
更に批判すれば、国民は利益を反映できる機会を手にしている。
それが、政権交代した民主党政権だからだ。
そして遂にその日がやって来る。
政治とは税金のことだ。
だから4月以降、その税金配分が音を立てて動き出す。
お金は愛の証である。
そしてそのお金の流れが真実として『澱みないもの』であれば、それは国民の勝利ではないか。
経団連は企業・団体献金の取り纏めを止め、公明党は子供手当てや介護手当て改正に賛成し、共産党は所得税改正に賛成する。
是らは全てお金の流れのあり方に関するものだ。
したがって小紙は、4月以降この政治の本質たるお金の威力をここまで言わずに来た。
お金は大事だ。決して見過ごせない事実であり、それは4月以降に顕在化する。
そしてその愛は、津波のように自民党野党を襲うだろう。
それが、民主党政権誕生の本質なのだから。
皆さんの御意見もお待ちする。
http://www.olive-x.com/news_ex/newsdisp.php?m=0&i=0
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