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【小沢キード事件を逆手に取り、ロッキード事件の闇を追撃せよ】れんだいこのカンテラ時評682- http://www.asyura2.com/10/senkyo82/msg/246.html
れんだいこのカンテラ時評682 れんだいこ 2010/03/09 21:40 歴史は摩訶不思議である。東京地検特捜部は、ロッキード事件の再来的な小沢キード事件を仕掛け、こたびは初めて一敗地にまみれた。第二弾を画策しつつあるようだが、そうは思い通りには参らぬ。れんだいこは、こたびの小沢キード事件を逆手に取り、ロッキード事件の闇を追撃せんと思う。こうすることにより、小沢キード事件の謀略性を露わにしたいと思う。人民大衆的に検察捜査の特徴を見破り、二度とこの手の国策捜査ができないようにしたいと思う。 ロッキード事件の闇でまだ解明されていないことがある。たくさんあるが双璧のド級のものを挙げておく。一つは、嘱託尋問によるコーチャン証言に対する布施検事総長と高瀬東京地検検事正が連名で出した「不起訴宣明」、続く最高裁の「不起訴宣明書」の怪である。同書は、「右確約が将来にわたり我が国のいかなる検察官によっても順守され、本件各証人らがその証言及びその結果として入手されるあらゆる情報を理由として公訴を提起されることはないことを宣明する」と認めている。 これによれば、「仮にコーチャン証言の内容にウソ偽りがあっても、偽証罪の告発を受けない」という奇怪な保証付与となっている。日米間の司法取決めにより、証人が偽証した場合でも咎められることがないと云うのだ。こんな裏取引で角栄は嵌められたことになる。この「不起訴宣明」経過は、「アメリカと日本の司法官僚の出来レース」ぶりを物語っており、ロッキード事件の胡散臭さの動かぬ証拠となっている。 恐怖せねばならぬことは、これらのいずれもが法の番人の世界で起こった取り締まり側からの「上からの法の蹂躙」であるということである。この経過は、法の建前というものが、ここ一番になると如何に政治主義的にかなぐり捨てられるのかを語って余りあるであろう。ちなみに、角栄死去後の榎本らの上告審では、最高裁は嘱託尋問調書を証拠から排除している。それを思えば、極めて政治的な動きを見せたことが裏付けられる。 かくて、このような段取りを経てコーチャン証言が始まった。奇妙なことは、この時の尋問事項があらかじめ角栄との絡みにのみ設定されている節がある。更に奇妙なことは、コーチャンの答弁は「5億円は丸紅に渡されたが、その先が誰に渡されるのか、はっきりしなかった」と述べているにもかかわらず、コーチャンが角栄への贈賄を証言したとフレームアップさせられ、波紋を広げていくことになったことである。実にマスコミの言論大砲の威力は大きい。 この件につき2002.5.23日付けの日経新聞に興味深い記事が載った。それによると、「ロッキード事件で、コーチャン氏ら関係者三人の嘱託尋問調書を巡り、刑事免責を伴う『宣明書』を最高裁が出した際の裁判官会議録などについて、大部分を不開示としたのは権利の侵害として東京都内の団体職員の男性(41)が22日、国に慰謝料など130万円の支払いを求める訴えを東京地裁に起こした。訴状によると、男性は2001.5月、最高裁が1976.7月に開いた裁判官会議録や、宣明書に関し法務省、検察当局、米国の裁判所と折衝した記録など4件の文書開示を請求した。しかし、最高裁は同月、一部を除いて不開示を決定した」とある。この方は今頃元気にしているだろうか、気になる。 こうして、今に至るも、「最高裁の不起訴宣明書経緯」は明らかにされない。つまり、今日なおこの時の最高裁の奇妙な動きについて公表為し得ないと云う立場を取っていることが判明する。何故なのか。この時の最高裁、検察、法務省等司法当局は、未だ自己切開為し得ないほど変調な取引に応じたということであろう。この取引を支持する側で群がった者がその後順調に出世し、逆は登用の道を閉ざされた。これはマスコミ界も然りである。今日、ロッキード事件で角栄糾弾のペンを逞しゅうした者ばかりが出世し、逆の者は窓際に追いやられたり退職の道を敷かれた。 長くなったので以上でとどめる。というか連れが誘いに来たのでこれで止める。まだ大きなのがあるが次回とする。 2010.3.9日 れんだいこ拝
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