http://mainichi.jp/select/world/news/20100307ddm007030198000c.html

キャンベル米国務次官補：発言（要旨）
　５日、米国務省で行われたキャンベル国務次官補（東アジア・太平洋担当）の毎日新聞との単独インタビューでの発言要旨は次の通り。

　◆普天間飛行場移設

　移設先に関するほぼすべての選択肢は過去に検討された。沖縄県民の負担の軽減、迅速な決定、在日米軍の前方展開維持の三つを満たす必要がある。日本政府はまだ移設案を伝えてきていない。現行計画がベストという考えに変わりはない。しかし、米国は柔軟である必要がある。日本側の主張に耳を傾け、協議していきたい。

　◆民主党

　小沢一郎幹事長から訪米についての連絡はまだない。小沢氏の日本政治における重要な役割については認識している。しかし、同時に他の党幹部、政府高官にも訪米してもらいたい。高いレベルで信頼関係を築いていきたい。

　◆米中関係

　成熟している。（今月４日までの）スタインバーグ国務副長官訪中の目的は、両国の強い関係を維持することを伝え、米国の最優先課題がイラン核問題と明示することだった。胡錦濤国家主席の核安全保障サミット出席は大歓迎だが、まだ公式な返事はない。中国はイラン核問題を巡る孤立化を望んでおらず、そこに米国が影響力を発揮する余地がある。中国はイランの核開発が（中東地域を）不安定化させることを理解している。

　◆北朝鮮核問題

　（訪米がうわさされる６カ国協議北朝鮮首席代表の）金桂冠（キム・ゲグァン）外務次官への査証発給は、必ずしも米朝協議開催を意味しない。日米韓の団結が重要だ。我々は（協議前の）初期段階にあり、北朝鮮がとるべき非核化措置の詳細はまだ計画されていない。米国には「戦略的な辛抱」が大事だ。【ワシントン古本陽荘、草野和彦】

毎日新聞　2010年3月7日　東京朝刊

●関連記事
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2010/03/07/20100307k0000m010098000c.html

米国務次官補：普天間協議「柔軟に」…現行計画ベスト不変

　普天間飛行場の移設候補地の一つ、キャンプ・シュワブ沿岸部周辺。すぐ手前に民家が広がる＝沖縄県名護市で２００９年１０月、本社ヘリから野田武撮影　

【ワシントン古本陽荘、草野和彦】キャンベル米国務次官補（東アジア・太平洋担当）は５日、国務省で毎日新聞の単独インタビューに応じた。日米間の懸案となっている米軍普天間飛行場（沖縄県宜野湾市）の移設問題について、「米国は柔軟である必要がある」と述べ、日本側から今後提示される移設案を拒絶することなく、政府間協議の対象とするとの考えを示した。一方で、「現行計画がベストという考えに変わりはない」と語り、米軍キャンプ・シュワブ（同県名護市）沿岸部に移設するとした日米合意が最善との姿勢に変わりがないことも強調した。

　日本政府が検討しているキャンプ・シュワブ陸上部への移設については、「日本政府から伝えられた案はまだない」と断ったうえで、「滑走路の長さや海兵隊部隊の一体性など満たさなくてはならない運用上の要件がある」と指摘。具体的な計画案として提示された場合、受け入れ可能か米側の考えを伝えたいとした。

　一方、米中関係に関しては、４月のワシントンでの核安全保障サミットへの胡錦濤国家主席の出席について、「公式な返事はない」と明らかにした。

　中国が国連安保理の対イラン追加制裁決議の採択に否定的なことについては、「中国がこの問題で孤立化したくないのは明らか」と述べ、決議採択に向け、中国に対して影響力を行使する余地があることを示唆した。

　北朝鮮の核問題を巡る６カ国協議再開の時期に関しては「（期限は）ない」と明言。北朝鮮の協議復帰と非核化措置の確約がない限り、「いかなる問題でも米国が動くのは困難」と強調。さらに、北朝鮮が求める協議前の経済制裁解除を否定したうえで、追加的な米朝協議を行うには「即座に協議に復帰するという明らかな兆候」が必要との認識を示した。

毎日新聞　2010年3月7日　2時36分（最終更新　3月7日　3時56分）

コメント
01. 2010年3月08日 22:50:44 「キャンベル氏今月末に来日　普天間移設先で協議」 ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100305-00000006-ryu-oki キャンベルがまた来る様ですね どういう分けかキャンベルの来日に合わせるように 小沢さんと民主へのマスコミの攻撃がひどくなってますね >小沢一郎幹事長から訪米についての連絡はまだない この口ぶりだと小沢さんとアメリカの交渉は順調ではない様ですね 最近マスコミの小沢さんへの攻撃が再び酷くなったのは この事と何か関係があるかもしれませんね マスコミの単なる暴走かとも思えますが アメリカが小沢さんに更なる譲歩を迫っているのか？
02. 2010年3月08日 23:30:26 またジャパンハンドラーのコイツか！
03. 2010年3月09日 12:09:43 キャンベルはあと１回来る。それが三顧の礼というものだ。世界一重要人物ということであろう。
04. 2010年3月09日 17:32:12 小沢幹事長は訪米する必要なし。用があるならアメリカから来ればよい。アメリカの手口は民主党の幹部をまとめて恫喝しようというもの。危険なアメリカにわざわざ行く必要はない。自国の大統領まで殺そうという国だ。政党の代表団など恫喝のうえ言うこと聞かなきゃ事故で殺すぐらい平気でやる国だ。今後アメリカと利害が衝突するケースが増えるだろうし、危険は避けるべきだと思う。日本国政府代表には手を出さぬと思うが。
05. 2010年3月09日 21:18:10 アメリカ組の暴力団の組事務所から、 いくらお誘いを受けたからといって、 ノコノコと、出かけていく必要は、 私も、ないと、思いますよ。 殺されたくなかったら、行かないことです。 君子、危うきに、近寄らず、ってことですね〜。

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