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阿久根市長 拒むばかりでは通らない (西日本新聞 社説) http://www.asyura2.com/10/senkyo81/msg/772.html
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/156677 信じ難い話である。その言動が何かと物議を醸す鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が、今度は「嫌いなマスコミが議場にいる」として市議会本会議への出席を拒んだのだ。新年度当初予算案の総括質疑が行われる予定だった本会議が、2日続けて流会となる異常事態となった。 地方自治法で自治体の長は、議長から議会審議に必要な説明のため出席を求められれば、議場に出席しなければならないと定めているが、罰則規定はない。法律も想定外の行為ということだろう。 出席拒否は「市民への冒涜(ぼうとく)行為」(浜之上大成議長)にほかならない。議場で説明責任を果たすのが市長の責務ではないのか。民主主義の原点といえる議会を軽視した前代未聞の“職場放棄”で、市長としての資質を疑わざるを得ない。 竹原市長は、障害者を差別的に記載したとされるブログが問題化した昨年12月以降、一部報道機関を除いて取材拒否を貫いている。今年1月には県内報道機関12社に対して、市庁舎内での撮影を原則禁止することを一方的に通達した。 今回も、市長は議会側に対し一部報道機関の議場撮影を許可しないよう求め、2日目には地元紙など報道機関を名指しして要求した。これに対して、議長は「一部報道機関の排除は公開原則に反する」と拒否した。当然のことだ。 竹原市政の混迷は深まるばかりである。庁舎内に掲示した職員人件費総額の張り紙をはがした元係長を懲戒免職にした件でも、独善的言動が目立つ。 鹿児島地裁で3日に言い渡された元係長への未払い給与請求訴訟判決では、市が全面的に敗訴した。これで市政の法廷闘争は、元係長の懲戒免職処分の効力停止決定や市職労事務所の使用許可をめぐる訴訟など、市側が4連敗となった。 市長は徹底抗戦する構えだが、給与請求訴訟の判決では、控訴しても強制執行が可能な「仮執行宣言」が付いた。元係長側は市側が判決に従わなければ、仮執行宣言に基づいて市の預貯金差し押さえを地裁に申し立てると同時に、市長と市を労働基準法違反(賃金不払い)の疑いで刑事告発する方針という。 さらに障害者差別の問題では、市主催行事にも影響が出始めている。14日に阿久根市である市長旗九州選抜高校駅伝大会に選ばれていた大牟田高(福岡県大牟田市)が、出場を辞退した。市長が障害者団体への謝罪要求を受け入れていないことなどが理由という。このままでは市のイメージダウンも避けられない。 市民が竹原市長に期待したのは市の活性化であって、混乱ではないはずだ。自らの言動が誤解されて伝わっているというなら、あらゆる機会をとらえて真意を説明し続けることこそが、市の最高権力者たる市長のやるべきことだろう。 これまでのような価値観や意見が異なる者を排除する姿勢では、市民の一体感は生まれない。いま市長に求められているのは、対話を尽くすことである。
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