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「壊れかけの鳩山政権」と書く「壊れかけの出版ジャーナリズム」・・岩上安見 http://www.asyura2.com/10/senkyo81/msg/611.html
岩上安見Twitterより 【引用開始】 続く。電車の中づりで見たとき、この見出しが「壊れかけの週刊現代」、あるいは「壊れかけの出版ジャーナリズム」に見えて仕方ありませんでした。雑誌は、これまで記者クラブに参加できなかったものの、その分、権力からのコントロールを受けず、思い切った権力批判の仕事もできたはずなのです。 続き。週刊誌に高邁な志などあるものか、という人もいるでしょう。確かに、売れることを優先するのが、多くの雑誌の現実の編集方針です。しかし、それがすべて悪いとも言い切れない。顧客である読者を常に意識している、ということですから。読者の本音により近いメディアだともいえるわけです。 続き。「売れる」ための鉄則のひとつが、建前だらけの記者クラブクラブメディアの「逆に張る」という編集方針でした。これによって、言論界全体でバランスがとれることも、事実、ありました。新聞・テレビが報じない、社会の真実の一部を雑誌が報じ、しかも、その雑誌自体が売れたのです。 続き。今回、さっぱりわからないのは、この昔からのセオリーを守って、記者クラブメディアの逆を突いたのは、週刊朝日一誌だったということです。出版社系の週刊誌のほうが、より「売れる」ということに敏感であったはずなのに、軒並み、記者クラブメディアの後を追い、結局、売れもしなかった。 続き。部数で、新聞社系の週刊誌は、出版社系の週刊誌の後塵を拝するのが常です。ところが今回の「小沢疑惑」報道で、週刊朝日は部数を伸ばし、週刊現代は低迷した。文春、新潮、ポストも同様です。ジャーナリズムとしても、出版ビジネスの側面からも、検察やメディア批判を避けたのは失敗のはずです。 続き。この敗因分析は、ぜひとも出版人自ら行うべきだと思います。そうでないと、この先、未来はない。今や、かつての雑誌ジャーナリズムが背負っていた読者の期待は、ネットにごっそり持って行かれたといえるでしょう。かくいう私自身も、ネットのにわか住人になっているわけですが(苦笑)。 続き。雑誌の困難は、別の観点から言うと、記者クラブメディアからもたらされる情報の変化にも原因がありそうです。新聞記者はいつの時代でも、入手した情報全てを書けない。納得できない場合、雑誌に情報を流したりしてきた。週刊誌の政治記事は、こうした新聞記者の「リーク」によるところ大きい。 続き。つまり、記者クラブに所属しないことで、不利益も被るけれど、権力からの直接的なコントロールも受けにくいと見られてきた雑誌ジャーナリズムが、今回は、間接的にせよ、検察の情報操作の影響を受けてしまったのではないか。これが今後も続くようであれば、深刻です。 続き。個人的なことをつぶやけば、僕は記者クラブメディアに所属したことはありません。新聞・テレビの報道を目指したこともなく、就職試験でも、一社も受けませんでした。僕が心ひかれていたのは、権力の中心からやや離れた場所で、比較的自由に展開される言論で、その中心にあったのは出版でした。 続き。大学を出て就職したのは出版社、その後、書き手に回っても、ずっと主戦場は出版業界でした。それだけに、月刊誌が次々となくなり、今また週刊誌も行き詰まりを見せている状況には、他人事ではない危機感を覚えます。この、やり場のない鬱屈感の受け皿になるのはネットなのだろうとは思いますが。 コメント 私が好きな新聞は毎日。嫌いなのが読売とサンケイ。毎日は比較的記者の自由が他社よりあるように見られたが、今回の小沢バッシング報道には失望した。上層部が談合で編集部に圧力がかかっているのかも知れないが、末端の記者は反乱を起こすべきじゃないか?それがハイクォリティペーパーの毎日新聞として生き残るチャンスだと思うが・・・
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