首相、国交省の処分を検討 個所付け問題
衆院予算委で答弁する鳩山首相=1日午後
鳩山由紀夫首相は1日午後の衆院予算委員会で、民主党が公共事業の予算配分(個所付け)方針を地方自治体に伝えた問題について「予算審議を経て最終的に決定されるべき貴重な情報が、政党を通じて自治体に流れたところに問題がある。国土交通省に対し処分を行っていかなければならない」と述べ、関係者を処分する意向を表明した。
首相は「本来なら(政府と)政党との間だけの情報だったにもかかわらず(扱いについて)意思疎通が十分でなかった」と指摘。「いやしくも利益誘導型政治とか選挙対策とか思われてはならない。甚だ遺憾だ」と強調した。さらに、陳情の在り方に関し「自治体に政党のルールを強制したり、陳情を一元化するつもりはない。政府として民主党の意見は一つの意見として聞く」と述べた。
平野博文官房長官は予算委で(1)民主党から中間的な状況説明の要請を受け、三日月大造国土交通政務官が1月28日、阿久津幸彦民主党副幹事長に資料を使って説明した(2)その後、民主党各都道府県連を通じて自治体に情報が提供された―とする調査結果を公表した。
2010/03/01 20:13 【共同通信】