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チリ地震、日本が今やるべきことは何か? 現地調査、前兆現象の聞き取りをする動きは出ないのか? http://www.asyura2.com/10/senkyo81/msg/435.html
日本時間2010年2月27日午後3時ごろにチリでM8.8の地震が起きた。今、28日のちょうど正午ぐらいだが、日本のテレビは津波警報のお知らせでにぎわっている。 しかし、ハワイで1mほどの津波が観測されたというのだから、湾の奥のほうの地形が狭くなっているところとか、または岬の先端付近で波が合成されて高くなる付近以外なら50cm以下ぐらいの津波しか来ないはずだ。もっとも、数十センチでも、波の中にいれば波にさらわれて転んでしまい、沖合に持って行かれてしまう。だから、注意するに越したことはないが、海岸に近寄らなければ、50cm以下の津波なら被害はないはずだ。もちろん、係留してある船などはそれなりに準備が必要だろうが、そういった人たちはテレビでやらずとも自分で調べて対応するはずだ。 津波の注意を流すよりも、チリの現地情報を流してくれたほうが、よっぽど意味があるのではないだろうか?震源から300キロ以上離れたところでも、コンクリート作りの鉄筋がきちんと入った建物でかなりの被害があるという記事が出ている。300キロというと東京ー名古屋の距離よりもある。それだけ離れていても、どれほどひどい被害があるのか、それを実際の映像で見ることができるのは、災害大国である日本には、大きな意味があるはずだ。 いつ起こっても不思議ではなく、今後30年ほどで7割から8割の確率で起こると言われている東海地震、それは、今回のチリ地震とあまり変わらないほどの大きさがあると言われている。 チリの建物は、いろいろの報道を見る限りはコンクリート製が多いようだ。しかし、木造が多分人にとっては最も住みやすいはずで、木造住宅がどんな被害を受けたのか、火事は起こっていなかったのか、そう言った情報がほしい。 チリの耐震基準はどんなものだったのか、高速道路が橋脚ごと倒れている様子だがそれらの地震対策はどうなっていたのか、石油コンビナートが当然あったはずだが、それらの被害状況はどうなのか、いわゆる長周期地震の影響はどうなのか、震源からどの程度離れたところでどの程度の長周期地震が観測されたのか、高層ビルは長周期地震の影響をどのように受けたのか、現実の被害状況を現地で見ることで得ることができるものは多いはずだ。 更に、前兆現象の確認がある。井戸の水位が変わるとか、海水が濁るとか、月の高度が高いのに血のように赤いとか、動物が異常に興奮するとか、さまざまな前兆現象があるはずだと言われている。しかし、多くは、現実の検証ができていない。今回のチリ地震は日本が今後こうむるはずのプレート境界型の超巨大地震だ。必ずと言っていいほど何らかの前兆現象が起こっているはずだから、それを確認してほしい。 なぜこんなことを言うかといえば、東海地震の震源域の真上に浜岡原発があるからだ。耐震設計がされているというが、耐震設計はすべて過去の実測値を基にして、つまり、このような構造でこのくらいの地震が来るとこのぐらいの被害を受け、このような補強をすると大丈夫だという経験を基にして行われている。ところが、原発という特殊な建物がM8以上の大きな揺れに襲われた事例は世界中を探しても未だに一例もないのだ。だから、現在の耐震設計はすべて「このくらいの揺れならこのくらいの強度があればいいだろう」という予測、想定に基づいてい行われているのだ。 実際、2007年の中越沖地震では、柏崎刈羽原発が想定外の揺れに襲われたとして、想定外の被害を出した。しかし、中越沖地震はM6.8だ。今回のチリ地震と比べれば100倍ほどの違いがある。東海地震はM8ほどの大きさになると言われていて、これは、中越沖地震の少なくとも30倍以上の大きさになる。 中越沖地震で柏崎刈羽原発は震度7の揺れに襲われた。しかし、大規模な放射能漏れは起こらなかった。だから東海地震でも浜岡原発は大丈夫だと思う方がいるだろう。しかし、これには、震度のトリックがある。どんなにひどい揺れでも、震度7以上にはならないのだ。子供に対して18歳とか20歳以上を大人と呼ぶが、同じ大人でも20代も50代、100歳以上もいるわけで、震度7と言っても現実には、かなり揺れの強さに幅がある。 そもそも、大きな地震を世界中の科学者とか研究者はまだきちんと観測した経験がほとんどない。LSI(大規模集積回路)やマイコンが発明されたのが1970年代で、それ以前はあまり正確に観測をすることができなかったし、1960年代以降、先進国でM8を超える地震が起こったことがないからだ。だから、重力加速度980ガルを超えるような地震波が初めて観測されたのは阪神大震災が世界中で初めてだし、未だに、縦揺れのモデル波形は満足なものが得られていない。 チェルノブイリ原発の原発事故は、原子炉直下の小さな地震が原因だったと言われている。地震がないとされていたソ連と違い、日本の原発は各段に頑丈に作られているのだろうが、放射能漏れを起こさないとは言えないし、それが大規模なものになってしまう可能性もある。チェルノブイリ原発事故により半径30kmの地域が居住禁止になっている。これはほぼ半永久的にそうであるはずだ。なぜなら、プルトニュウムなどの放射性物質の半減期は、数万年数億年あるからだ。半径30kmと言えば東京の皇居(千代田区)を中心にして、横浜市、さいたま市、柏市を含んでしまうぐらいの広さだ。浜岡原発の事故がチェルノブイリ原発事故程度の原発事故としては一応封じ込めに成功した事例程度のもので収まったとしても、東海道や中央高速、新幹線などはすべて使えなくなってしまう可能性が高い。
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