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今度こそ！団結を打ち固め最後の急坂を登り切るぞ！
雪まじりの悪天候
はねかえす熱気
二月十六日午後六時三十分から、東京日比谷野外音楽堂でＪＲ不採用問題解決へ！中央集会が開かれた。冷たい雨に途中からは雪も混じる冷え込んだ夜、傘を差しながらの集会だ。がしかし、会場には熱気が渦巻いた。そこら中にさまざまな組合旗が立ち並び、最上段の立ち席スペースもごった返す満杯状態。参加者は四千人と主催者から発表された。解決への手応えともう一歩の思いが明らかに会場を包んでいる。二十三年の闘いが、そこで培われた力が解決局面をこじ開けてきた、何人もの発言者も確かにそう語った。司会は講談師の神田香織さん。彼女の張りのあるよく通る声とテキパキとした進行も会場を引き締めた。
先頭を切って、国労中央執行委員長の高橋伸二さんが主催者を代表して挨拶。解決要求を土台に、さらなる力の結集で終着点に確実に到達しよう、と訴えた。解決が視野に入りつつあることを感じさせる挨拶だった。
連帯挨拶は、平和フォーラム、全労連、都労連の代表。各々が、一人も路頭に迷わせないと決議したにもかかわらず事態を放置してきた政治の怠慢はもう許されない、共に団結して労働者の誇りを取り返そう、と解決に向け闘争を支える決意を明らかにした。
期せずして「ガン
バロー」の大合唱
続いて二瓶久勝国鉄共闘会議議長が、特に政治を場とした解決を探る動きについて情勢報告。正式な発言はウェブサイトに載せるから、この場では少々イレギュラーな発言もご容赦願いたい、と会場の笑いを誘いながら、一部具体的な数字にも踏み込んだ発言には解決への意気込みが伝わってくる。そしてその上で、路頭に迷わない解決が必要、そのためにこそ金銭だけでは解決にならない、年金、雇用、解決金の三条件は絶対に譲れない、と強調した。さらに、ＪＲ当局の狙いは四者四団体の分断にあり、この局面でこそ団結をさらに固めよう、と力を込めた。
当事者、家族からは、国労闘争団全国連絡会議副議長の小野浩二さん、国労音威子府闘争団家族の杉山智子さん。何よりもまず、多くの労働者、市民に支えられてきたことへの感謝の思いが切々と語られた。そして、笑顔での解決を迎えたい、と絞り出すように訴えられ、会場の共感を呼んだ。感極まって言葉も途切れがちとなった杉山さんには、会場から、がんばれ、と声援が飛んだ。
集中が高まる中、池田孝治全動労争議団団長が集会アピールを読み上げ提案、満場の拍手で採択された。そして、佐藤陵一全建交中央執行委員長の閉会挨拶に続いて、山口弘文国鉄闘争支援共闘事務局長の音頭で、会場を揺るがす団結ガンバロウ三唱。
当日デモの予定はなく、プログラムはこれで終わりとなっていた、しかし集会はそこで閉幕とはならなかった。おそらく帰路に就く参加者を送る演奏として、「ガンバロー」が壇上で謳われ始めた。しかし、この歌が始まるやほとんどの参加者の足は止まり、期せずして会場全体の大合唱となったのだ。顔を上げ声を張り上げ、最後に拳を突き上げた参加者たちは、解決に向け一層の団結を呼びかけた今集会のメッセージが確実に届いたことを無言のうちに示していた。 （谷）
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