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【無理筋事件の顛末:最初からまともだったのは郷原氏ぐらいか】「小沢捜査」の検察側敗北を認めないマスコミの責任
http://www.asyura2.com/10/senkyo81/msg/246.html
投稿者 官からアメリカ人へ 日時 2010 年 2 月 25 日 07:34:22: Dx5sTVjBq/alo
 

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2010/2/24 No.520  週刊メールジャーナル  読者数11123(前回)
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●「小沢捜査」の検察側敗北を認めないマスコミの責任
(会員制経済情報誌『現代産業情報』2月15日号より転載)

東京地検特捜部が、小沢一郎民主党代表(当時)の大久保隆規秘書を電撃逮捕
してから約1年が経過、執念の捜査で小沢氏本人を狙ったものの叶わず、大久
保秘書に石川知裕(現代議士)、池田光智の両元秘書を加えた3人を起訴して
捜査は終結した。

この間、嵩にかかって小沢氏を攻め立てたマスコミは、振り上げた拳をおろせ
ない。だから「検察審査会がある」と、「小沢捜査」の継続を示唆する。

確かに検察審査会法が改正され、小沢氏のように「不起訴処分」になっても、
「起訴相当」が二度、議決されると強制的に起訴されることになった。

しかし、それがいかに現実的でないかは、弊誌別項の「明石歩道橋事故」の事
例が示す。

11人が死亡したこの事故で、業務上過失致死容疑で書類送検された明石警察
署の不起訴処分がひっくり返り、起訴されることになったが、8年2カ月に及
ぶ捜査期間に集められた証拠や関係者の供述調書の量は膨大で、「指定弁護士
の職務執行にはさまざまな困難が予想される」と、兵庫県弁護士会が今から嘆
息しているほどだ。

後述するように「ヤメ検」にはさまざまな道義的責任が潜むが、有力ヤメ検の
石川達紘氏が、「これだけやって立件できないなら、再度、体制を立て直して
捜査しても無駄。検察は負けた」という趣旨のコメントを、マスコミに対して
行なっているのは正しい。「負け」は素直に認めるべきである。

では、なぜ敗れたのか。ローテーション人事で「捜査のプロ」を育てなくなっ
たことに加え、検察の「シナリオ捜査」に限界が生じているからだ。

特捜検察は、事件が発生してから動くわけではない。マスコミからの情報提供、
国税や証券取引等監視委員会などからの告発を受けて、「日本の秩序」を害す
ると思われるような案件をピックアップ、「一罰百戒」を狙って捜査着手する。

東京地検特捜部の検事数は、副部長以上の管理職も含めて40名弱。勢い、効
率的で効果的な事件を選択することになるが、「バッチ(政治家)を狙う」と
いうのは、特捜検事の“本能”といっていい。

そういう意味で、西松建設の「裏ガネ問題」に小沢氏が登場、「田中角栄流」
を実践する利権政治家で、しかも検察改革をもくろむ“危険”な政治家であっ
たために、特捜部が小沢氏をターゲットにしたのは当然の成り行きだった。

ただ、最初の「大久保事件」の段階では小沢氏まで伸ばすつもりのなかった特
捜部が、「小沢排除」に燃えるのは、検事総長の国会同意人事など、「検察の
秩序」に小沢氏周辺が刃向かってきたからだ。

「大久保事件」が「石川事件」となって発展するのは、市民団体から石川氏ら
3人の告発が出た昨年11月の時点からだが、その時点で特捜部は、次のよう
なストーリーを描いたのだった。

「陸山会」の会計担当だった石川秘書を落とし、収支報告書への虚偽記載につ
いては、「小沢先生に報告、了承を得た」という供述を取って、最低限、小沢
氏を在宅起訴できる環境を整え、2月4日の3秘書の起訴に合わせて小沢氏の
私宅などを家宅捜査、脱税事件での捜査につなげる──。

しかし、政界最高実力者を刑事処分するに当たり、政治権力との対決を避けた
い最高検など上級官庁が、「了承だけでは弱い。供述を了承から『指示を受け
た』にワンランク上げなければならない」と、ハードルを一段高くし、さすが
に「指示」が、小沢氏の事件への関与を証明することは石川秘書にもわかるた
め、それだけは決して認めなかった。

それが小沢氏に辿り着けなかった理由である。

結局、特捜部には小沢氏を追い込む材料がなく、「起訴ありき」のシナリオ捜
査を進めていたに過ぎない。

「反民主」「反小沢」の感情で捜査をスタートさせたことを考えれば、特捜部
の“暴走”で国会が機能をストップ、「検察政局」にしてしまった罪は大きい。

経済不況に日本があえいでいる時に、「小沢捜査」で国政の停滞を招いてはな
らなかった。

それは「検察の失敗」ではあるが、それを容認、昔ながらの検察と一体となっ
た報道を繰り返したマスコミの罪は大きい。

誰もが検察リークによって「捜査の流れ」が形成されていることを知っている
のに、司法記者のエース級が、「検察捜査にリークなど存在しない」と、自己
弁護に終始した。

コメンテータとして登場する毎日・岸井成格、読売・橋本五郎、朝日・星浩、
TBS(元共同)・後藤謙次といった大物政治記者が、事件については検察の
立場に立つために、「検察の判断」のカベを乗り越えることができず、それが
ゆえにコメントは一律に平板、独自性も面白みもなかった。

ヤメ検も同様に、元特捜部長の肩書で多くのOBが登場したものの、冴えを見
せたのは石川達紘弁護士ぐらいで、他はそれが「了解事項」なのか、揃って特
捜捜査を擁護、みんな「小沢起訴、場合によっては逮捕」と、語って恥をかい
た。

中でも宗像紀夫弁護士の活躍が目立ったが、宗像氏のいう「隠し玉」はなかっ
たし、宗像氏自身、現役時代にパチンコ業者とのベトナム旅行などのスキャン
ダルがあり、小沢氏の“違法”を「したり顔」で攻めても説得力を欠いた。

結局、マスコミは検察に対し、「運命共同体」という意識を持ち、それが報道
を歪め、検察を唯我独尊の組織にした。

その反省なしに、「小沢捜査」を語ってはなるまい。


●「感情司法」へと動き始めた明石歩道橋事故「強制起訴」議決
(転載同前)

司法制度改革として始動した裁判員制度と並び、検察審査会法の改正に伴う起
訴議決制度が動き始めた。

兵庫県明石市で2001年7月に11人が死亡、247人が負傷した歩道橋事
故で、神戸第二検察審査会は1月27日、業務上過失致死傷害容疑で書類送検
され、神戸地検が不起訴とした明石警察署の元副署長(62歳)を起訴すべき
だと議決。

改正検察審査会法の下で2度目の起訴相当議決となり、強制的に起訴されるこ
とになったのである。

日本において起訴の権限は検察官が独占してきた(例外として公務員の職権乱
用罪などの不審判決定を除く)。

従前の検察審査会の起訴相当決議には法的拘束力はなく、検察がこれを不起訴
とすればそのままであった。

これに法的裏付けを与え、検察が不起訴としても審査会が2度にわたって起訴
相当と議決すれば、検察の意思とは無関係に強制起訴されることになった制度
改革の初のケースである。

実際の起訴手続きと公判維持は、裁判所指定の弁護士によってなされる。その
実務の膨大さは想像を超えるスケールだ。

「事故発生から神戸地検の4度目の不起訴決定まで、捜査期間は実に8年2カ
月。地検や警察が集めた証拠や供述調書などはファイル数十冊、数万ページに
及ぶボリュームです。

検察官役の弁護士はこれを精査し、補充捜査をしなければならない。場合によ
っては検察や警察を動かし、新たな逮捕者を要する局面もある。

起訴後も裁判所や被告側弁護士との協議を重ね、証拠を開示すべきか判断し、
冒頭陳述の作成、証人尋問の申請、論告求刑の作成、そして被害者の裁判参加
への対応など、検察が組織として行なってきた実務を、全て個人としてやらな
ければならないのです」(社会部記者)

神戸第二検察審査会の今回の議決を受け、兵庫県弁護士会は「争点の判断が難
しく、証拠も膨大で、指定弁護士の職務執行には様々な困難が予想される」と
コメント、検察官役の弁護士として少なくとも3人の指定弁護士を選ぶよう神
戸地裁に求めたが、「それでも圧倒的に少ない」(関係者)というのが本音だ
ろう。

物理的な側面にとどまらない。検察審査会の機能強化に伴う強制起訴制度は、
日本の司法そのものを変質させる可能性がある。

今回の議決につき、神戸第二検察審査会は明記した。

《有罪か無罪かという検察官と同様の立場ではなく、市民感覚の視点から公開
の裁判で事実関係と責任の所在を明らかにし、同様の重大事故の再発防止を望
む点においた》

市民感覚を否定するものではない。だが、それは裁判という枠組みに持ち込ま
れるべきものか。

法治国家において刑事裁判は、有無罪および量刑の判断が本質的機能であり、
違法行為の再発防止は、そこから演繹されるべき二次機能である。

審査会の議決はわかりやすいが、検察官の立場を自ら捨てることによって、裁
判機能そのものの変革に手を突っ込んでいると言っていい。

これはある意味で、日本が築いてきた、精密司法の放棄である。

「悪法も法なり」の如く、法治国家における法律判断は、市民感覚と必ずしも
一致しない。

市民感覚は「感情」を誘発しやすく、それを司法に持ち込むのは看過されるべ
きではない。

感情が反映される先は立法であるべきであり、法の執行機関である司法に持ち
込まれれば、法執行上の不平等という手痛い副作用が生み出されることは想像
に難くない。

が、強制起訴は動き始めた。

「感情司法」への変質という最悪の事態を回避するためにも、事態の推移をつ
ぶさにチェックしていく必要がある。

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コメント
 
01. 2010年2月25日 08:22:04
真実を究明しようとはせず、筋書きにそって冤罪を平気で仕立て上げる検察。
魔女狩りに一番興奮して、「火あぶり」の炎を掻き立てる黒頭巾のマスゴミコメンテーター達。過去の魔女狩りで快楽が忘れられない「やめ険」達の醜悪面。
燃え上がる炎に冷静さを失い、「明日はわが身」も忘れて魔女狩り火あぶりを
喝采する無知なる国民大衆。
日本はこんな中世のような国でいいんですか?

02. 2010年2月25日 10:03:39
本当に、日本のマスコミの無責任さと下劣さを実感した。
こいつら、権力にヘツライ、ジャーナリズムとは無関係な連中だ。
”検察垂れ流しのガセ情報で世論操作”を行ったマスコミは、”説明責任”を果せ!

03. 2010年2月25日 11:21:37
>市民感覚は「感情」を誘発しやすく、それを司法に持ち込むのは
>看過されるべきではない。

死刑制度容認や時効の見直しなど、「仇討ち司法」がまかり通るこの御時世
、なんとかならんかと思う、、、権力の思うつぼ

実質被害の救済は大事だが、感情の救済は司法でなく別の方法でやるべきだ

被害者感情がそんなに大事なら、てめぇでヤリやがれと思う、
返り討ち覚悟の江戸時代の方がよほどすっきりする


04. 2010年2月25日 13:04:10
>コメンテータとして登場する毎日・岸井成格、読売・橋本五郎、朝日・星浩、
TBS(元共同)・後藤謙次といった大物政治記者

こんにち、これらの方々はすでに「大物政治記者」ではないことが白日のもとにさらされた
これまでの経歴も、今回の小沢さんの件で無に帰した
引退せず、今後も、政治記者の肩書を持ちたいのであれば、マスコミ不況の元凶の一翼を担った責任をとり、全国民に謝罪する必要がある

個人に対しては厳しく聞こえるかもしれないが、マスコミの影響力を考えた場合、かくあるべしと考えられる
政治に中立でなく、世論誘導や情報統制まがいな言動をとる政治記者は、存在そのものが悪であり、日本国には必要でない


05. 2010年2月25日 13:37:37
まあ、公判が3つ程残ってるけど、
1)村木さんの件は、証人が全員否定しちゃったから、
 無罪確定。
2)西松事件では、証拠は天の声だけだろ。
 これも有罪は無理だな。
3)石川議員の事件は、違法捜査が公表されちゃったからな。
 有罪の証拠もなさそうだしな。

3戦全敗の模様


06. 2010年2月25日 20:52:49
橋本、星、岸井など、自民党政権化で甘い汁を吸っていたために、ジャーナリストとしての気概などとっくになくしてしまっていた。特に岸井の狡猾さ、いいかげんさは際立っていた。

07. 2010年2月26日 19:06:44
こういう記事が、会員制経済情報誌にしか書けないという、ということ自体が問題だ。

諸悪の根源は、身勝手な目的のために暴走した検察だが、
検察と共犯関係にあるマスコミに、検察批判はできない。
検察の尻馬に乗って、権力の甘い汁を一緒に吸っているだけだ。
正義面をし続けるために、マスコミは今後も小沢批判を続ける気だろう。



08. 2010年2月26日 21:03:19
大物政治記者⇒⇒⇒大馬鹿政治記者である事と、この国の愚民は我々に任せてくれ
と言わんばかりに毎日々、テレビで偏重報道をした恥を知るべきだ、

その効果は少なからずあったが、しかしその中でも骨のあるジャーナリストが
だれであるか、正義を語る資格のあるヤメ検は誰であるか、まともな、
コメンティターは誰かが、少し見えた今回の事件はある意味で実りある事件と
思える、

政権交代は道半ば、日本の形を変えて欲しい。



09. 2010年2月26日 22:03:01
郷原も検察の裏金についちゃ認めていねえ。
どっかで自分守っているのな。
捨て身でかからなきゃどうにもならない時によ。
オカマ野朗だぜ。

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