投稿者 戦争とはこういう物 日時 2010 年 2 月 24 日 02:36:24: N0qgFY7SzZrIQ
裁判員強制度の目的の1つは、根強い死刑廃止論の抑制に在るのではないか。尤も、場合によっては逆効果と成る可能性も在るが。
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http://mainichi.jp/area/tottori/news/20100223ddlk31040645000c.html
裁判員裁判:米子の強盗殺人 死刑求刑も、漂う緊張感 鳥取地裁できょう開廷 /鳥取
鳥取地裁周辺は緊迫した空気に包まれた。米子市で昨年起きた強盗殺人事件の裁判員裁判初公判を翌日に控えた22日、地裁前には多数の報道陣が集結。テレビカメラが多数並ぶ物々しい雰囲気の中、午後0時40分ごろから裁判員候補者が相次いで姿を見せた。
死刑求刑もありうる事件だけに、表情は一様に硬く、重苦しい雰囲気を漂わせていた。取材に応じた候補者の言葉からも緊張感がにじんだ。
境港市の20代のアルバイト男性は「複雑な気持ち。できれば選ばれない方がいい」と言葉につまりながら不安そうに話した。北栄町の男性(47)は「個人的には人権や冤罪(えんざい)のことを踏まえると死刑については反対です」と話して裁判所に入っていった。
約2時間の手続きを終え、午後4時ごろから裁判員に選ばれなかった人たちは、ほっとした表情で裁判所を後にした。
初公判は23日午前10時に開廷。論告求刑は26日、判決は3月2日の予定。
◇状況・動機、十分検討を−−裁判員裁判経験、米子の佃さん
昨年10月にあった県内初の裁判員裁判で裁判員を務めた米子市久米町の無職、佃富江さん(79)が毎日新聞の取材に応じた。死刑選択が視野に入った今回の裁判について「もしこの事件の裁判員だったら、その場にいたくないと思うかもしれない」と話した。
市民が死刑選択に加わることについて「人の命を奪うというのはすごいこと。昔は国家権力が絶対だった。子供のころは、『捕まったら最後。何もしてなくても有罪にされる』と聞かされた。一般市民が一緒に考え、判決を下すというのは、開けた時代になったと思う」と話した。
1号事件は強盗殺人未遂事件で、検察の求刑懲役22年に対し判決は同21年だった。佃さんは「充実した3日間で、いい経験になった」と振り返り、「殺害時の状況や動機を詳しく聞き、被告の態度などさまざまな角度から考えなければならない。2人を殺したという結果だけでは死刑は下せない」と話した。【遠藤浩二】
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◇迫られる市民の判断、注視
一般市民から選ばれた裁判員が、死刑判断を迫られる可能性がある裁判員裁判が23日、鳥取地裁で始まる。死刑判決は裁判官でも悩み、「厳しすぎたのでは」との思いにさいなまれることもあるという。無期懲役か死刑かの選択が原審判決と上級審で異なるケースも少なくない。取り返しのつかない刑罰の重さに法のプロも時としてひるむ。
死刑選択については、最高裁が83年に示した「永山基準」がある。(1)事件の罪質(2)動機(3)事件の態様(特に殺害手段の執拗(しつよう)性、残虐性)(4)結果の重大性(特に殺害された被害者の数)(5)遺族の被害感情(6)社会的影響(7)被告の年齢(8)前科(9)事件後の情状の9項目からなる。これらを総合的に考慮し、「やむを得ない場合に」死刑選択が許されるというものだ。
事件を当てはめれば機械的に結論が出るものではない。「基準」といいつつも、死刑との結論を出す際の考え方を示したに過ぎない。この9点に照らして、死をもって償うほかないのかどうかは、裁判員自らが決断するしかない。
一家4人が惨殺され、放火された「松山事件」では、死刑が確定した後、有力物証とされた血痕の鑑定に関する新たな記録が見つかり、戦後初めて死刑確定後に再審無罪が出た。一審の仙台地裁で左陪席裁判官として死刑判決を言い渡した萩原金美さんは「裁判官だって死刑事件をしたくないと思っている人はたくさんいる」と本紙の取材に答えている。そんな重圧に裁判員が立ち向かうことになる。
今回の強盗殺人事件の被害者は2人。弁護側は「動機は被害者への嫌悪であり、金銭目的ではない」として、殺人罪の適用を主張する。
裁判員は、被告の心の中に立ち入って、動機を解明するという難しい作業が迫られる。
さらに「情状」という尺度のないものを検討する。弁護側は、被告が会計事務所の運転資金を自らの借金で賄ったこと、仕事熱心だったこと、被害者に酷使され、屈折した嫌悪感を強めていたことなどを主張すると予想される。
2人を殺害して奪ったキャッシュカードで現金を引き出したという罪の重さから、こうした情状をどう差し引いて量刑を決めるのか。永山基準が答えを出してくれるわけではない。
意見が一致しない場合、多数決で死刑判決が決まることもある。死刑回避を主張した裁判員がいても、口外することは禁じられている。この守秘義務は生涯続く。精神的負担は軽くはなかろう。メンタル面での長期的な配慮が欠かせない。
一般市民が死刑事件にも参加すべきなのか? 死刑の判断を多数決で決めていいものなのか? 施行3年の見直しに向け議論を深化させるためにも公判をきっちり見届けたい。【遠藤浩二】
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毎日新聞 2010年2月23日 地方版
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冤罪の場合の精神負担は考え様も無い。
関連:
■ついに死刑求刑事件になる可能性がある裁判員裁判!判決が3月2日に決まった!
http://www.asyura2.com/10/senkyo76/msg/645.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2009 年 12 月 23 日 23:52:52: N0qgFY7SzZrIQ
■お知らせ― 裁判員へ 〜元死刑囚・免田栄の旅〜【2月14日放送】(NHK)
http://www.asyura2.com/10/senkyo80/msg/413.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2010 年 2 月 13 日 15:55:00: twUjz/PjYItws
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