投稿者 明るい憂国の士 日時 2010 年 2 月 23 日 16:01:25: qr553ZDJ.dzsc
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-33c2.html
植草一秀の『知られざる真実』
民主党トロイカ体制破壊を狙う悪徳ペンタゴン
2010年2月23日 (火)
【転載開始】
2月19日放送の日本テレビ低劣偏向政治番組「太田光の私が総理大臣になったら」が、「日本を良くした10人」、「日本をダメにした10人」を選定して放送した。番組が選定した20人を再掲する。
「日本を良くした10人」
1位 小泉純一郎
2位 イチロー
3位 東国原英夫
4位 石川遼
5位 橋下徹
6位 鳩山由紀夫
7位 宮崎駿
8位 中田英寿
9位 小渕恵三
10位 北野武
「日本をダメにした10人」
1位 小沢一郎
2位 朝青龍
3位 酒井法子
4位 小泉純一郎
5位 麻生太郎
6位 鳩山由紀夫
7位 安部晋三
8位 森喜郎
9位 石原慎太郎
10位 堀江貴文
日本テレビがどのようにいかがわしいアンケートを実施したのかは判然としないが、放送法の定める「不偏不党」、「政治的公平」に反していることは明らかだ。
「良くした10人」に東国原氏、橋下氏、北野武氏がランクインしていることの怪しさ。極めつけは「良くした」1位が小泉純一郎氏で、「ダメにした」1位が小沢一郎氏であることだ。
「良くした」1位と「ダメにした」1位が正反対である。
昨年8月30日の総選挙で実現した日本史上初めての民衆による政権獲得は、小泉政治への負の評価の裏返しであった。
『月刊日本』に「小泉竹中改革の破綻と政治の新潮流」を連載している。
2010年3月号が刊行されたが、私の連載記事
第9回「自民党平政研支配破壊に執着した小泉首相」
が掲載されている。
月刊 日本 2010年 03月号 [雑誌]
販売元:ケイアンドケイプレス
Amazon.co.jpで詳細を確認する
『月刊日本』編集部ブログから転載させていただく。
【特集】小沢一郎とは何者か?
森田 実 理念なき政治家・小沢一郎
平野貞夫 知られざる小沢一郎の実像
→特別講演会(平野貞夫「敢えて民主党を叱る」
3月24日(水)午後6時〜 赤坂区民センター、参加申し込みは:
gekkan.nippon@gmail.com
【検察・マスコミ批判】
青木 理 マスコミよ、目を醒ませ!
山浦嘉久 走狗たちの黄昏 アメリカに棄てられた者どもの末路
【國體論】
佐藤 優 我が國體を回復せよ(『月刊日本』講演会誌上採録)
【追悼】ミッキー安川さんを偲ぶ
藤木幸夫 生涯不良少年を貫く
【連載】
植草一秀 自民党平政研支配破壊に執着した小泉首相
(連載 小泉竹中改革の破綻と政治の新潮流 第9回)
鈴木宗男 政治とカネ、真に問題視すべきは外務省機密費の上納問題
(対日包囲網の打破に向けて 第56回)
伊吹文明 今こそ政界再編が必要だ
(新連載 中村慶一郎の「政局を斬る」 第1回)
ほか。
現下の政界の中心人物である小沢一郎氏を、平野氏、森田氏という立場を異にする視点で分析する大特集他、佐藤優氏講演録など、読み応えも十分です。
(ここまで『月刊日本』編集部ブログからの転載)
私は小泉政治五つの大罪として以下のものを掲げている。
@経済政策運営の破綻
A弱者切り捨て=弱肉強食奨励=市場原理主義の経済政策
B官僚主権構造の温存
C対米隷属外交
D権力の濫用、警察・検察・裁判所・メディアの不正利用
である。
@は近視眼的な財政再建原理主義と企業破綻推進政策で日本経済を金融恐慌寸前の状況に追い込んだこと。金融危機が表面化すると、一転して税金による銀行救済を実行し、巨大なモラル・ハザードの問題を引き起こした。これがりそな巨大疑惑の背景である。
A、B、Cのすべてを転換するのが、主権者国民による鳩山新政権の課題である。日本政治刷新が新政権の果たすべき責務だ。
@人間尊重の経済政策・経済運営
A官権政治から民権政治への転換
B対米隷属外交から自主独立外交への転換
が、新しい日本政治の骨格になる。
同時に、
C政治権力による不正な警察・検察・裁判所支配、歪んだメディア・コントロールを糺すこと
も最重要の課題の一つである。
常軌を逸した鳩山総理批判、小沢一郎民主党幹事長批判は、政治権力による不正な警察・検察・裁判所支配、歪んだメディア・コントロールの産物である。
『月刊日本』2010年3月号所収の拙稿には、小泉政権による権力濫用を記した。小泉氏は「自民党をぶっ壊す」としたが、小泉氏が破壊したのは平成研究会(旧田中派)による自民党支配の構造だった。小泉氏が代わって創設したのは、清和政策研究会(旧福田派)による自民党支配の構造だった。
岸信介氏の流れを汲む自民党清和政策研究会こそ、日本の対米隷属政治構造の保守本流である。CIAと連携し、警察、検察、裁判所の政治利用に大きな特徴を有する。
小泉氏が検察を支配下に置くことになった大きな背景のひとつに検察裏金疑惑がある。この問題については、元大阪高検公安部長検事の三井環氏が刑事告発しており、いずれ国会の場で真実が明らかにされることになると思われる。
「平成の黒い霧」とも呼ぶべき小泉政治の闇を明らかにすることが、日本政治刷新のために不可欠である。
昨年8月30日の総選挙を通じた主権者国民による政権の奪取=平成の無血革命を実現させた最大の功労者は小沢一郎氏である。小沢−鳩山−菅のトロイカ体制が平成の無血革命を実現させる原動力になった。
この意味で「日本を良くした」第1位に位置付けられるべき人物は小沢一郎氏である。日本の良き伝統・風土である「共生社会」を破壊し、日本に世界有数の格差社会と暗黒警察国家を創出した小泉純一郎氏が「日本をダメにした」第1位に位置付けられるべきことは当然である。
長崎県知事選で与党推薦候補が敗北したが、鈴木宗男氏が指摘されるように、昨年8月の総選挙でも比例票では自民・公明票の方が民主票よりも多かったのであり、与党推薦候補の敗北は驚くには値しない。
民主党は官僚政治の打破を掲げながら、官僚を候補者に擁立した。「ギャラリー酔いどれ」様が指摘されるように、選挙での勝利を得る最重要の要素は、優れた候補者を擁立することである。参院選に向けて民主党は、もう一度、候補者の選別をじっくりと見直す必要がある。
悪徳ペンタゴンは民主党のトロイカ体制破壊に向けて死に物狂いの情報工作を展開しているが、この必死の工作活動そのものが、トロイカ体制の脅威=威力を物語っている。
民主党はトロイカ体制を堅持して参院選に臨むべきである。情報工作のメッキはいずれはがれることになる。真実は最後に必ず勝利するとの信念を改めて銘記する必要がある。
【転載終了】
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