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在日米軍再編:艦載機移転 防衛相「変わらず」 新政権への期待、失望へ /山口 http://www.asyura2.com/10/senkyo80/msg/869.html
在日米軍再編:艦載機移転 防衛相「変わらず」 新政権への期待、失望へ /山口 2月21日15時1分配信 毎日新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100221-00000167-mailo-l35 ◇反対派住民に動揺、容認派「無理な公約だった」−−対話集会 「これでは自公政権と同じではないか」「マニフェストはどうなった」。新政権発足後、初めて岩国市を訪問した北沢俊美防衛相は「空母艦載機の岩国基地移転はこれまで通り進めたい」と、福田良彦市長との会談に続き、住民との対話集会でも、自公政権時の日米合意を引き継ぐ見解を伝えた。09年総選挙で「米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」とのマニフェストを掲げて政権交代を実現した民主党。移転反対派の住民に失望が広がる一方、容認派からは「無理な公約だった」と冷ややかな声が上がった。 岩国市三笠町のシンフォニア岩国であった「『米軍再編と岩国』を考えるフォーラム」。会場前では、愛宕山地域開発事業跡地周辺の住民らが「愛宕山に米軍住宅はいらない」と書かれたのぼりを掲げ、北沢防衛相らを待ち受けた。 約500人を収容する多目的ホールは満員になり、あふれた住民らは約200人収容の大会議室に設置された大型モニターで質疑を見守った。 フォーラムは、民主党の平岡秀夫衆院議員(山口2区)と藤谷光信参院議員(比例)が主催。平岡議員が「総選挙で艦載機移転も再検証すると約束した。フォーラムがマニフェストを実行する政府の行動の出発点になる」と市民の参加を呼びかけてきた。 政権交代後、岡田克也外相が09年10月に「日米で合意はしたが地元に対する説明、説得がなされないまま放置された」と自公政権の手法を批判した。同年11月には岩国を訪問した榛葉賀津也・防衛副大臣が、普天間問題と並行した検証(レビュー)を示唆。反対派の期待は高まった。 しかし同年12月、10年度政府予算案に、移転で必要になる米軍住宅用地などの取得費として、同市の愛宕山地域開発事業跡地買い取り経費が計上され、年明け以降には「移転は日米合意に基づき進める」という政府答弁書が公表され、反対派住民に動揺が走っていた。 北沢防衛相は冒頭のあいさつで「艦載機移転は前政権が決めたこと。皆さんはそんなものは要らないと言うが、私の立場からはご理解をいただきたい」と述べ、会場には失望が広がった。 質疑で移転反対派の井原勝介前市長が「旧政権のように民意を無視していくのか。地元の声を聞いて見直しをするのか」と迫った。また、愛宕山の米軍住宅化に反対する「愛宕山を守る市民連絡協議会」の岡村寛代表は「周辺住民は反対だ。それでも無理強いするのか」「艦載機移転を検証したというが具体的にどう検証したのか」と質問。北沢防衛相は「住民との協議をしたい」と繰り返した。 反対派の住民は会場内に「公約実行 総選挙マニフェスト」と書かれた民主党のリーフレットを掲げ、移転見直しを訴えた。 一方、容認派住民団体「岩国の明るい未来を創(つく)る会」の原田俊一会長もフォーラムで「日米安保の枠内で岩国は国防に協力していく。愛宕山へのスポーツ施設建設などを防衛省に要請したい」と意見を述べた。フォーラム後の取材には「日米合意があり、民主党が見直すと言っても無理だった。地域振興策などで対応すべきだ」と述べた。 フォーラム終了後、北沢防衛相は「集会で気付いたのは、地元住民が県や市と話してもらうべきことが多々あるということ。交渉したり、意見具申してもいいと思う。基地が負担という意見をしっかり胸に抱いて帰る」と述べた。 ◇愛宕山利用の意思表明を 防衛相、県と市の調整求める 北沢俊美防衛相は、住民との対話集会に先立ち、岩国市役所で福田良彦市長と会談した。艦載機移転に伴う米軍家族住宅の有力候補地とされ、国が約199億円で買い取る予定の愛宕山地域開発事業跡地について「一番の問題は愛宕山(の跡地利用)だと思う。県や市の要請があった上で国の意思表明もある。知事や市長に大きく委ねたい」と述べ、跡地利用に対する早期の意見調整を求めた。 福田市長は会談後、記者団に「(艦載機を移転する)政府の最終的な方針が示されたと理解した。愛宕山の問題もしっかり協議したい」と答え、「米軍再編を見直すとした現政権が『岩国も』というメッセージを発し、市民を疑心暗鬼にさせた責任は重大。検証の説明も不十分で、市民が納得できる説明責任を果たすよう求めていきたい」と語った。 〔山口東版〕 2月21日朝刊
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