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労働者、下請け・中小企業者のために/内部留保は還元できる/トヨタ11兆円、キャノン3兆円ため込み(しんぶん赤旗) http://www.asyura2.com/10/senkyo80/msg/865.html
内部留保を還元する問題になれば必ず、内部留保の多くが設備など固定資産になっていて現金化できないという主旨のコメントがつく。 大企業、巨額の内部留保/従業員1人あたり→トヨタ4178万円、NTTドコモ1億8755万円/全労連などが5000社を調査 >内部留保がお金だと思っている。 企業の内部留保に課税? 従業員に利益分配、全体の購買力が向上し景気が良くなる。首相是非!(リチャード・コシミズ・ブログ) >今だにこんなこと言ってるバカがいるとは。 では内部留保は本当に還元できないものなのだろうか? ======================================== 以下は2010年2月21日付「しんぶん赤旗」3面から直接貼り付け。 労働者、下請け・中小企業者のために/内部留保は還元できる/トヨタ11兆円、キャノン3兆円ため込み(しんぶん赤旗) 日本共産党の志位和夫委員長が党首会談(17日)で、大企業の内部留保の労働者や中小業者への還元を求めたのに対し、鳩山由紀夫首相も「具体的な方法を検討してみたい」と表明するなど、大企業がためこんだ内部留保の還元は、早急な実現が求められています。 (吉川万人) 株主のためには/取り崩して配当 内部留保について日本経団連(御手洗富士夫会長・キヤノン会長)は次のように指摘します。 「必ずしも現金・預金などの形で手元に保有されているわけではなく、多くは設備などの固定資産となっている」(2010年度の『経営労働政策委員会報告』) 財界は、「内部留保は、なかなか取り崩せない」といいたいのです。でも、こんな言い分とは正反対に大企業は、株主配当のため内部留保を取り崩しています。 キヤノンは09年12月期決算で最終利益を1314億円の黒字としました。ところが、これを上回る1358億円を株主に配当。不足する44億円は内部留保の一部である利益剰余金を取り崩しました。これだけで年収500万円の労働者の賃金880人分にあたります。 トヨタは09年4月から9月までの6カ月間で最終損益が630億円の赤字でした。しかし、627億円を配当。元手はすべて利益剰余金です。年収500万円の労働者1万2540人分にあたります。 内部留保は、低賃金労働や下請け中小企業の犠牲によって、企業にためこまれていったものです。非正規雇用の拡大と異常な下請けいじめで、一時、年間2兆円もの利益をあげていたトヨタは、利益剰余金を7年間で4兆2400億円も増やし11兆4600億円(09年12月末)としています。偽装請負で告発されたキヤノンは、7年間で利益剰余金を1兆7200億円増やして2兆9300億円とほぼ倍加しています。 「現金ではない」という財界の主張とは異なり、トヨタでは現金化が容易な資産(09年12月末時点)は、現金・定期など2兆5100億円、有価証券1兆3800億円、関連会社以外の株式など2兆2200億円を保有しています。 キヤノンは現金など8000億円とあわせ1年以内に換金できる資産は2兆200億円。リーマン・ショック後も在庫をはきだし、手元資金を逆に増やしています。 「現金化できる」/5割以上が回答 54%の企業が内部留保の半分以上を現金化できるとしたアンケート調査もあります(経済産業省委託調査「我が国の国際租税制度に関する調査」08年12月)。大部分の企業で内部留保は現金にできるのが実態です。 ----------------------------------- 内部留保って何? 内部留保とは、売上高から労働者の賃金や原材料費と税金を払ったあとの最終利益から、株主配当で出て行く部分を除いた金額を年ごとに積み重ねたものです。内部留保は、次の経営期間に設備投資などに使われることもありますが、工場などの特定の資産と結びついているわけではありません。内部留保は、利益が大きいほど積みあがっていきます。 ----------------------------------- 取り崩すのは一部のみ 経団連は、「(内部留保の多くは)固定資産となっている」といいます。それを取り崩すと工場が無くなるという極論すらあります。しかし、労働者や下請け中小企業のために必要な資金は内部留保のごくわずかの部分です。現金化しやすい資産はたくさんあり、内部留保を減らす場合でもそこから減らすことができます。工場などは残せます。大企業でも、NECや三菱自動車で利益剰余金がマイナスになったことがありますが、工場がすべて消滅したわけではありません。 ----------------------------------- 6割は換金できる 大企業は、内部留保を「現金ではない」などといって雇用などへの活用を拒否していますが、企業のもつ資産のかなりの額は現金に換えることが可能です。 換金可能な資産額を、営業に必要な資産は除き、現金・預金、有価証券、公社債、自 内部留保の一部である利益剰余金76・4兆円の6割にあたります。大部分は雇用のためにも活用可能です。しかも、失職した非正規雇用者など、労働者や中小・零細業者のために当面必要とされる額は、そのごく一部にすぎません。 また、この間の内部留保の急増は、労働者、下請けの犠牲によってつくられたもので 01年度から役員給与・賞与の伸び率と同じく人件費が伸びたと想定すると、07年度までに削減された人件費の額は18・7兆円です。 同じ期間に利益剰余金は20・2兆円増加しているので、内部留保増加額のほとんどは、人件費削減で生み出されたことになります。 内部留保は、ある程度は必要ですが、現存の大企業の状況は、「過剰な内部留保」と
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