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スノーボードと近代五輪はクラッシュするはずだ(池田香代子):「渡る世間に‥」の世間の崩壊を期待 http://www.asyura2.com/10/senkyo80/msg/780.html
わたくし池田香代子さんのファンです。なにやら、やっと崩壊し始めた「日本の土着思想」(加藤周一)と、胸ワクなのです、わたくし。祟りとか、村八分とか、集団いじめとかから開放されるかもしれないと、勝手に期待しているのです。 で、貼り付けます彼女のブログから。 國母選手のことを取り上げたので、なんだかかれを見届ける責任が生じたような気になって、スノーボード競技を録画してざざっと見ました。そうしたらなんと、飛び出す選手飛び出す選手、みんな「腰パン」風のぶかぶかパンツではありませんか。 国別のユニフォームはあまり目立ちません。アメリカはユニフォームでしたが、ジーンズ風のボトムはぶかパンでした。ほかの国の選手はそれぞれに個性的な、でも揃ってぶかパン。これはスノーボードというスポーツの文化の一部なのだと知りました。そして、スノーボードがスケートボードというストリート系スポーツから派生した以上、ヒップホップやストリートダンスと共通のファッションがここにも入ってきているのは、ごく自然なことなのだと納得しました。また、技の独創性を競う競技なのだということもわかりました。選手が個性的なウエアに凝るのももっともです。だったら、あのゼッケンはかっこ悪い、せっかくストリート・カルチャーの文脈ですてきなウエアを選んでいる選手がかわいそう、と思ったのは、私だけでしょうか。 國母選手は、きっといつもストリート系ファッションなのでしょう。おそらく多くのスノーボード選手も。國母選手は、お仕着せのスーツのボトムをウエストで穿くのは慣れないことだし、気持ち悪かったのではないでしょうか。それで、選手団のユニフォームを高校生が制服を腰パン履きするように履いて、ぶかパン風にしたのでしょう。そして、高校生が生活指導の教師に叱られるように、寄ってたかって叱られてしまった。あの「腰パン」は、スノボーチームのなかでかれ1人、いつもどおりの自分を通した、ということではないしょうか。 スノーボード競技がオリンピック種目になったのはそんなに過去のことではなく、長野大会からなのですね。ストリート系スポーツがオリンピックに登場するのは、興味深いことです。なぜなら、近代オリンピックの草創期、選手には現役の軍人が多く、夏期の近代五種競技などはナポレオン戦争の故事をふまえています。冬期の種目ではスキーと射撃のバイアスロンが、狩猟から編み出されたとは言え、まるでいにしえの冬の行軍のようです。その選手の多くは、日本のばあい自衛隊員です。 つまり、平和の祭典オリンピックは、戦争と深く関わっているのです。国の威信を賭けて、というノリになりやすいのもうなずけます。そこへ、「お国のため? カンケーネー」みたいなストリート文化が生んだ競技が入ってきた、興味深いと言ったのはそういう意味です。そして、新しいスポーツが遠く「軍隊あがり」の血を引くスポーツ界と文化的衝突を起こしたとしても、おかしくはないと思いました。 懲りずにしろうと談義で恐縮ですが、國母選手はダブルコークという大技に挑戦しなければ、メダルは確実だったのではないでしょうか。あの批判の嵐の中で、自分の滑りを追求し、大技に挑戦して順位を落とした。すばらしいではありませんか。それにしても、あんなに高いところから氷壁めがけてくるくると舞い降りる、スノーボードとは恐ろしい競技です。 きのう、息子がスノーボードをしに出かけました。「あなたも滑る時はぶかパンなの?」と訊ねたら、「そうだよ」と当たり前のように答えるではありませんか。うちにも「ぶかパン野郎」がいたのです。知らなかった。
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