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アメリカの揺れる原子力政策、日本は原発を新規に建設していいのか? http://www.asyura2.com/10/senkyo80/msg/760.html
最後に引用する二つの記事を見れば分かるように、アメリカの原発政策は揺れている。根拠は次の通りだ。 1.「ボーグル原子力発電所2基に対し約80億ドル(約7200億円)の政府融資保証を供与する」というだけでは、とても原発建設に積極的だとは言えない。たった二基に対して実際の建設費の8割ぐらいを政府保証するというだけであり、原発政策を推し進める意図があるとは思えない。そもそも、アメリカ国内には100基を超す原発があり、その内の3割を超す原発が更新期を迎えている。今回の原発もすでに原発がある敷地内に建てられるものであり、基本的にはすでにある原発の置き換えとして企画されているものだ。つまり、100万kWを超す規模の新規発電を自然エネルギーでやろうとしてもそう簡単にはいかないので、古い原発を無理して運転するよりも必要最小限新規建設を置き換え分だけは認めようということでしかない。 2.高レベル廃棄物の処分場としてユッカマウンテンを断念してしまい、現状は処分場の確保ができていない。つまり、毎年毎年、高レベル廃棄物が各原発の敷地内や専用の保管所に積み上がる事態になっていて、全く処分のめどが立っていない。これは、いかに広大な国土を持つアメリカであっても、非常に危険なことであり、地表面にミサイルなどの標的になる状態で大量の核廃棄物が置かれているということだ。この状態を更に悪化させるような原子力発電所の新規建設に本気で乗り出すことはまずやるはずがない。
日本の地熱発電の現状については、http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004561/g90609a01j.pdfが比較的よくまとまっている様子。 次の二つの引用はアメリカで行われている地熱発電についてのもの。 1.http://greenpost.way-nifty.com/softenergy/2008/11/post-dbd6.htmlアメリカは、地熱エネルギーで世界をリードし、再生可能エネルギーへの道を牽引する 2.http://www.ecool.jp/foreign/2009/11/doe54-422.html[環境CSR]米国、地熱発電の開発に3億3800万ドル投資 次の二つの記事はアメリカでの原発政策についてのもの: http://jp.wsj.com/US/Politics/node_28165 オバマ政権、原発建設支援を拡充へ 米エネルギー省は先月29日、使用済み核燃料と核廃棄物の処理についての長期的な対策を講じる委員会のまとめ役として、リー・ハミルトン元民主党下院議員とブレント・スコウクロフト前国家安全保障担当大統領補佐官に打診したと発表した。 オバマ政権は地元選出議員などの反対にもあっていた米ネバダ州ユッカ山地の核処分場計画を打ち切ってから一年近く、こうした委員会の結成を約束してきた。 共和党はオバマ政権が原子力発電を支持しながら実行を伴わないとして批判してきたが、政府は今後、融資保証の実施と拡大で批判をかわせる可能性もある。現行制度では1220億ドルの融資保証を求めて17社が応募しており、これは実際に提供される金額の約6倍となっている。 だがこの動きに環境保護団体などが反発する恐れもある。オバマ大統領が一般教書演説で原子力発電などの拡充方針を表明すると、リベラル派団体MoveOnでは会員のオバマ大統領支持が急落したという。オバマ政権は原子力発電は他の発電手段より二酸化炭素の排出量が少なく、温室効果ガスの削減に役立つと反論している。 原文: Obama to Propose Tripling of Nuclear Loan Guarantees 記者: Siobhan Hughes and Stephen Power and Rebecca Smith http://jp.wsj.com/Business-Companies/node_33422 ブラウナー大統領補佐官(エネルギー・気候変動政策担当)は同日記者会見で、「今回の融資保証をきっかけに、多くの新規原発プロジェクトが立ち上がることを期待する」と述べた。サザンのラトクリフ最高経営責任者(CEO)は、政府保証について「原発が米国のエネルギー源多様化や温室効果ガス排出抑制に貢献しなければならないことを示す重要な裏書きである」と歓迎した。 オバマ大統領は演説で、「核エネルギーへの投資は引き続き必要なステップ」と強調する一方、原発をめぐっては環境保護派などの間に懸念があることに理解を示し、厳格な安全基準の下で建設されなければならないと指摘、核廃棄物の貯蔵に対する不安にも取り組むことを約束した。 新規原発の建設には多額の費用が掛かるため、建設に当たる電力会社にとっては融資保証を得ることが重要な一歩となる。ボーグル原発建設の総工費は約140億ドルと見込まれ、サザンのジョージア州子会社が約61億ドルを負担。残りの分はオグレソープ・パワー、ダルトン・ユーティリティーズなどが出資する。 米エネルギー省は現在、融資保証として185億ドルの予算権限を持っている。政府は、2011年度予算ではこれを3倍増の540億ドルにすることを求めている。チュー・エネルギー長官は、サザンに続く2件目の原発向け融資保証をどこに与えることになるのかについては論評を避けた。 記者: Henry J. Pulizzi and Christine Buurma
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