【今回の裏金実態調査では、法務省からは検察庁の調査活動費は先の閣議決定の通り「適正に執行されており、調査の必要はない」として裏金の存在を否定してくるだろう。その場合「ハイ、そうですか」と引きさがっては何にもならない。当然次にどうするか対策を考えて、逃がさないようにしなければならない。】

（以下、転載貼り付け）

http://ameblo.jp/aobadai0301/

原口総務大臣が、各省庁の裏金実態把握について、

先日、政府が認めたばかりの外務省だけでなく、

検察についても、その対象とするようにしたことが昨日報道された。

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総務相「聖域なくやる」　検察の裏金含め実態調査へ
http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010021701000944.html

原口一博総務相は１７日、総務省の行政評価機能強化に向けた検討会で「検察の裏金についても全部オープンにし、行政評価するよう（省内に）指示した。聖域なくやる」と述べ、検察庁を含む中央省庁の裏金問題の実態把握に乗り出す考えを示した。

　ただ政府は１月末、検察庁の調査活動費は「適正に執行されており、調査の必要はない」として裏金の存在を否定する答弁書を閣議決定したばかりで、原口氏の発言との整合性が厳しく問われそう。検察へのけん制とも受け取られかねないだけに、波紋を広げそうだ。

　原口氏は検討会後、記者団に「検察に裏金があるかどうかも含め、全省庁を対象に調査に着手する。新政権になり、今までのあかを全部落とさなければならない」と述べ、１６日の政務三役会議で担当部局に実態調査を指示したことを明らかにした。

　原口氏の指示を受け、同省は近く、調査対象となる裏金の定義や、調査対象期間などを検討する方針だ

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このニュースに対しての報道各社の反応が興味深い。

「小沢　対　検察」と対立構図をあおって、ワイドショー的に報道するところもあれば

そもそも、検察と裏金の実態の話題が及ばないように、無視をするところもある。

なにより、先月末に政府は、検察の調査活動費は適切に執行されていると

答弁を閣議決定したなどとして、

これ以上、政府は検察にメスをいれないように、またしても検察のポチメディアとして

牽制球を政府に投げるような報道をしているところが目立つ。

面白いのは報道ステーションで、

昨日は、古館伊知朗がこの問題で、「三井さんの問題もありますしね」

とさらっと、朝日新聞のコメンテーターに水を向けていた。

朝日のコメンテーターは、さすがにその件はスルーしていたが、

古館という人は、最初は私も、この人はバカなのかなと思っていたが、

ときどき、たとえば、公明党の大田代表が出演した際に、

創価学会との関係について、さらっと質問をしてみるなど、

ときどき、見ているほうが、

「えっ、こんなタブーな質問をするんだ」ということをやるときがある。

昨日も、まさか三井環の名前が出るとは思わなかったが、

そもそも三井環氏が、検察の裏金問題を告発しようとして、国策逮捕されたことも、

テレビ朝日の番組に出ることが寸前ではあった。

そういう意味では、三井さんの出所後も、彼を無視しつづける

テレビ朝日の体質自体もかなり問題があるのだが。

ところで、検察の裏金を告発しようとしたために

国策逮捕された三井環事件について知らない人も多いが、

彼は先月出所してきて、さっそくその真相をあちこちで話している。

この事件ひとつとっただけでも、いかに検察や、マスコミ、自民党政権などの

癒着がひどいものかわかるのだが、残念ながら、こういった問題が今までも、

世の中に対して報道されてることがなかった。

<関連リンク>

・三井環・元大阪高検公安部長が18日、満期出所。さっそく検察批判を。(The Journal) 　　http://www.the-journal.jp/contents/shinoda/2010/01/18.html

・検察裏金告発で弾圧された三井環氏講演録�@(知られざる真実)
　http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-74d0.html　

・三井さんからの手紙(魚の目) 　
　http://uonome.jp/category/article/mitsui_letter

コメント
01. 2010年2月18日 16:54:56 検察関連に言及している民主閣僚は原口氏だけですね。 この方に関しては松下政経塾関連と色眼鏡で見られることが多いけれど、 現在の民主党では数少ない可能性が感じられます。 パフォーマンスでも嗅覚でも構わないので このままの主張で、検察関連・外為関連・特別会計関連に食いついてもらいたいと 思います。 民主議員があまりにもふがいないので頑張っていただきたい。 やがてTVタックル上がりとは誰も言わなくなるに違いありません。
02. 2010年2月18日 17:42:35 原口総務相が検察を行政評価の対象にして裏金も調べると言っているが、 問題は調査対象の期間を検討するというところだ。 調査対象の期間の設定が「裏金は無かった」というトリックになる恐れがあるから十分な監視が必要だ。 検察の裏金は三井環元大阪高検公安部長が告発したのが事の発端なのだから、少なくとも三井氏が週刊誌に告発した時期（２００１年）に遡って、調査対象の期間にしないければ意味が無い。 もっと正確に言えば、三井氏は高知地検次席検事時代（１９８９〜１９９１年）に裏金を知っていたという。検察の裏金が表面化し出したのは東京高検検事長だった則定衛のスキャンダルに絡んだ裏金疑惑の１９９９年の事件が最初だ。この件で則定は失脚した。その２年後に三井氏が裏金を週刊誌上で告発した。 なので、三井氏が裏付け証人であることを考えれば、１９９０年以降を調査対象期間にするのがもっとも好ましいが、最低でも三井氏が告発に踏み切った２００１年まで遡らねば、裏金の実態は中途半端な解明に終わる可能性が高い。 なぜなら、則定事件で検察は裏金の発覚を恐れ調査活動費を目立たないように徐々に削減しはじめいた最中、三井氏の２００１年の告発によって切迫した危機感を抱き２００１年を境に急激に調活費を削減したからだ。その結果２００１年時点で年間の調査活動費予算を則定事件以前の約１／８にしてしまった。裏金予算に蓋をしたのだ。 だから、２００１年以降を調査対象期間などにしたら裏金は見えて来ない。 原口総務相が１９９０年〜２００１年頃まで遡って調べるかどうかを厳重監視しないと、逆に「裏金は無かった」のアリバイ作りになりかねない。
03. 2010年2月18日 17:50:46 02訂正 ×　高知地検次席検事時代（１９８９〜１９９１年） ○　高知地検次席検事時代（１９８８〜１９９１年）

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