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「談」のコメントに見る検察とマスコミの劣化と国民の力 (日々坦々)
http://www.asyura2.com/10/senkyo80/msg/678.html
投稿者 純一 日時 2010 年 2 月 17 日 23:13:19: MazZZFZM0AbbM
 

http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-300.html


週刊朝日・山口一臣編集長の「談」コメントを読むと、あらためて「週刊朝日はよく闘ってくれた」と思った。 http://www.wa-dan.com/kougisho/

ほとんどのマスコミが検察と連(つる)んで挙(こぞ)って小沢さんを叩いてるときに、唯一(二)真っ向から検察批判の急先鋒を日刊ゲンダイと共に担ってくれた事は、どんなに政権交代を成し遂げ、民主党を支持してきた国民を勇気づけたか計り知れない。

編集長のスタンスとすれば、マスコミとしての役割を淡々とこなしていた、ということになるのかもしれないが、なぜそんなに小沢を擁護するのか、という同業者(たぶん)からの問いに「小沢を追求できるような新事実はない」ときっぱり論破し、当時マスコミが報道していた検察リーク情報の信憑性に疑問を投げかけている。

検察官の中にも地検特捜部のやり方に疑問を感じ、週刊朝日を応援していたという事実があったことには、菅直人財務大臣の元政策秘書・松田光世氏(matsudadoraemon)がツイッターで心ある検察官に谷川検事の逮捕を訴えたが返答なく、やはり検察もダメだな諦めていた時に、良識を持った心ある検察官がいたことに胸を撫で下ろした。
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-278.html

検察内部から複数の応援メッセージが届いていること、心ある検察官たちも、今回の「暴走検察」に対しては忸怩(じくじ)たる思いを感じていることなどを紹介。

「検察捜査批判記事に対して内部からも複数の応援メッセージが届いています。心ある検察官たちも、今回の「暴走検察」に対しては忸怩たる思いを感じているようです。

ある地方の検事さんからは、「週刊朝日の批判はもっともだと思う。しかし、あれは特捜部だけが異常だということをわかってほしい」という手紙をいただきました」と明かしている。

この「談」の「検察の『抗議』に抗議」のウラ話」はたんなるウラ話ではなく、一連の小沢氏に対する捜査と報道についての総括となっている。

検察からの呼び出しについて、なぜ「その日」に谷川検事は編集長を呼び出さなければならなかったかを解き明かしながら、検察の現状と本来のあり方に言及していくが、「その日」に呼び出す必要については、検察に対する国民の大きな力が働いていたことが原因だったことがわかる。

女性秘書10時間拘束の記事を読んだ心ある読者や一般市民から、東京地検に抗議の電話が殺到した・・・あわてた地検の谷川次席検事が編集長のわたしを呼びつけ、抗議の意を申し入れ、「小沢不起訴発表」前に、抗議書を渡すセレモニーがやりたかったが、これがまた火に油を注ぐことになり、「これは言論弾圧ではないか」といった抗議の電話が何倍にもなって返ってきた、ということだ。

検察とマスコミがタッグを組み大きな権力となっている今、心あるマスコミに刺激された国民が、その悪の権力に立ち向かって一定の成果を上げた、とも言えるのではないだろうか。

検察の劣化は、今回の一連の捜査でも明らかになったが、それは今に始まったことではない。

リクルート事件の江副浩正さんが書いた『リクルート事件・江副浩正の真実』(中央公論新社)を紹介しながら以前からある検察の中の病巣を解き明かしている。

「取り調べ中に『なぜこんなに関係のない人まで立件しなければいけないのか』と問うた江副さんに対して、宗像検事が次のように答えたというくだりを読んで、みなさんはどう思われますか?
『新聞が書いているのに立件しないと、特捜の権威が失墜してしまうのです』
つまり、法と正義に基づく判断ではなく、「特捜の権威」のために、次々と人を逮捕し起訴していったというのです。もはや法の支配とは言えません。
もし、これらの記述が真実≠ネら、わたしたちはとんでもない「権力」を野放しにしてきたということになるでしょう。それは半分以上、わたしたちメディアの責任だと感じます。」

今回のマスコミの報道姿勢、特に小沢さんついては、本来のマスメディアの役割は「権力を監視する」ことだが、こともあろうか、その権力の一つ、検察の大本営発表をそのまま垂れ流しながら、時には歪曲、時には捏造してまでも徹底的に「小沢=悪」を国民に根付かせようとして検察の捜査に加担してきたことは、今後、絶対に忘れてはいけないことだと思う。

昨日の「赤っ恥ランク」では「読売新聞」の徹底したマスコミの報道精神を放棄したとも言える、誤報に対して「訂正しない」「取材はしてない」最後は「責任を転嫁」と三拍子揃ったいたことでも、マスコミの劣化は明らかである。

このマスコミの現状についても編集長は、
「権力の監視はメディアの重要な役割です。しかし、それがほとんど機能していません。リクルート事件のころは、それでもまだ捜査に対する疑問の声が新聞紙上にも見られたと前掲書では紹介しています。それが今回の「小沢捜査」ではほとんどなかった。まさに大本営発表のような一方的な虚偽情報(検察に都合のいい情報)のみが垂れ流されて、世論形成や国民の政治行動に明らかに影響を与えるという状況は、健全な民主主義とは思えません。

世の中が「小沢=悪」というひとつの方向に流れそうになっているときだからこそ、立ち止まって考えたい。そして、もう一方の権力である検察にも監視の目を向けなければいけない、というのがわたしの基本的な考えでした。」
と姿勢をただしている。

「談」の「冒頭での宣言」に山口編集長の断固とした対決姿勢が垣間見えた。

「2月19日号掲載の上杉さんの反論記事に対しても、いまのところ抗議書も呼び出しもきていないので、検察は一連の違法捜査≠ノ関する上杉さんと週刊朝日の指摘を認めたものと解釈させていただきます。」

これら姿勢が貫かれている内は「週刊朝日」を応援したい!


 

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コメント
 
01. 2010年2月17日 23:19:05
現在の日本でまともな記事を掲載している「週刊朝日」「日刊ゲンダイ」をみんなで応援しようでないか! 腐った読売や産経は言うに及ばず毎日や朝日新聞など偏向報道ばかりする新聞は購読を止めようではないか!

02. 2010年2月17日 23:25:52
>つまり、法と正義に基づく判断ではなく、「特捜の権威」のために、次々と人を逮捕し起訴していったというのです。もはや法の支配とは言えません。

独裁官の思考は極右と極左だけが理解してくれる。


03. 2010年2月17日 23:57:34
  山口一臣編集長、すばらしい!

>検察官の中にも地検特捜部のやり方に疑問を感じ、週刊朝日を応援していたという事実があった
 そうだと思う。検察官にもいろいろな人間がいて、一枚岩ではない。
 これからは、政治主導人事、取り調べの可視化、公開記者会見に関して圧力をかけると同時に、検察内部の分裂を引き起こすような報道を望みたい。
 


04. 2010年2月18日 13:39:17
>検察内部から複数の応援メッセージが届いていること、心ある検察官たちも、今回の「暴走検察」に対しては忸怩(じくじ)たる思いを感じていることなどを紹介。

>「検察捜査批判記事に対して内部からも複数の応援メッセージが届いています。心ある検察官たちも、今回の「暴走検察」に対しては忸怩たる思いを感じているようです。

>ある地方の検事さんからは、「週刊朝日の批判はもっともだと思う。しかし、あれは特捜部だけが異常だということをわかってほしい」という手紙をいただきました」と明かしている。


他でも多くの人から言われているが、こういう検察擁護の論調はNHK的で実にいかがわしい。少し前に流行った「自民も民主もどっちもどっち」の誤魔化し作文と同じだ。まるでほんの一部のおかしな人のおかげで全体のイメージにキズがついた的な、日本人がよくまとめに使うお子さま論法だ。

なぜその「心ある検察官さん」たちがいるにも関わらず、組織全体として都心・地方を問わず検察は腐り切っているゆるぎない事実があるのか。足利事件、高知白バイ事件、鹿児島志布志事件、御殿場事件、沖田痴漢でっち上げ事件、などなど、挙げだしたら切りがない、正義と法をこれでもかと踏みにじる吐き気を催すような冤罪事件のオンパレード。表に出るのは運良くマスコミに取り上げられたほんの一部であろう。いったいどれだけの国民が、検察組織に、ある日突然平穏な生活や人生をめちゃくちゃにされてきたのだろう。

その「心ある検察官さん」とやらが本物であれば、このような現状を絶対に許してこなかったはずである。遅くともバブル崩壊直後の政治の転換期に中から大変革が起こったはずである。それが現実は、検察裏金問題を告発しようとした三井環検事がテレビインタビュー3時間前にチンピラの言いがかりよろしく緊急逮捕される、そんな組織である。裏切り者には見せしめと制裁を、が堂々まかり通る黒い暴力組織である。

山口一臣編集長には、検察批判をやるなら保身を計算してソフトランディングでお茶を濁さず、真実が明らかになる最後の最後までしっかりやれ、と言いたい。


05. 2010年2月19日 08:58:20
04さん 同感です
私的に二人の検察官を知っています
どちらも表の顔と違い、本質は傲慢で高圧的です
そう、仕事が人を育てるのです
少なくとも大江戸の昔から今まで「黒い暴力組織」として今に至っていると思います
どうするかって?
所詮は犬ですから 飼い主次第でありましょう

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