投稿者 JAXVN 日時 2010 年 2 月 16 日 19:51:05: fSuEJ1ZfVg3Og
(この記事は
「記者クラブ廃止に向けての小沢の戦略」(EJ第2751号)
http://electronic-journal.seesaa.net/archives/20100210-1.html
「鳩山政権の中途半端な記者会見開放」(EJ第2752号)
http://electronic-journal.seesaa.net/archives/20100212-1.html
の続編です。)
「なぜ、記者クラブは問題があるか(EJ第2753号)
「日本最強の捜査機関」といわれる東京地検特捜部というのは
どういう捜査機関なのでしょうか。
正式な名称は「東京地方検察庁特別捜査部」というのです。政
治家汚職、大型脱税、経済事件などを独自に捜査し、大物政治家
の立件・有罪などの結果を出すことから、日本における最強の捜
査機関といわれるのです。
この東京地検特捜部――この捜査機関の前身がかつての連合国
軍による占領下で、旧日本軍が貯蔵していた隠退蔵物資を摘発し
てGHQの管理下に置くことを目的に設置された組織であること
を知っている人は少ないと思います。そのときの名称は、「隠匿
退蔵物資事件捜査部」というのです。
実は、特捜部となってからも特捜部のエリートに在米日本大使
館の一等書記官経験者が多いのです。そのため、東京地検特捜部
は、米国の影響力を受けているといううわさがあるのです。ロッ
キード事件は、田中角栄元首相が、エネルギー政策の解決のため
に政権を奪取し、日本独自のエネルギー・ルートを確立しようと
して米国の石油資本を怒らせたといわれており、米国が深くから
んでいる事件なのです。
それはさておき、検察にはこの東京地検――東京地方検察庁を
はじめとして、全国の地方検察庁に大メディアによる司法記者ク
ラブがあります。東京地検特捜部は、検事が最も憧れる花形ポス
トですが、それを取材する側の司法記者クラブもメディアの花形
ポストなのです。
ところで、現在記者クラブはその30%が女性記者が占めてい
るといわれます。中でも検察・裁判所を担当する司法記者クラブ
には、各メディアが美人記者を競って配置しているといわれてい
るのです。
なぜ、美人女性記者なのでしょうか。ある全国紙のキャップは
次のようにいっています。
―――――――――――――――――――――――――――――
記者の相手をするのは部長、副部長に限られるが、検事だって
酒も好きだし、女も好き。特に被疑者の取り調べや資料の読み
込みなどの格闘が続くと、気を抜きたくもなる。それがわかっ
ているから民放は美人を揃える。そしてたまに女性記者を相手
に酒を飲んで、カラオケにも行きたくなる。そんな中、露骨に
スクープをあげることはないにしても、そこの局だけネタが取
れない特落ち≠ヘかわいそうだと、そっと漏らしてしまった
りするわけです。 ――『週刊ポスト』2/12日号より
―――――――――――――――――――――――――――――
とにかくこの東京地検特捜部は強大な権限を持っており、政権
与党幹事長の現役の秘書2人と元秘書――しかも衆議院議員を国
会開会直前に逮捕するという大胆にして乱暴な捜査をしているか
たわら、一方で罪状明らかな木嶋佳苗容疑者や上田美由紀容疑者
については埼玉県警や鳥取県警が異常なほど慎重な捜査をしてい
ることに違和感を感じてしまいます。
何しろ政治家は、特捜部に逮捕されるだけで、結果として不起
訴になったり、起訴されて裁判の結果無罪になったとしても、政
治生命は逮捕された時点で終わりなのです。それだけに特捜部と
しては慎重の上にも慎重に捜査すべきですが、現状はかなり荒っ
ぽい捜査をしているようにみえます。
それに大メディア――いずれも記者クラブ加盟メディアですが
その報道ぶりはどうしても検察寄りになります。どうしてそうな
るのかというと、事実上司法クラブ所属メディアはそうせざるを
得ないのです。なぜかというと、もし、検察について批判的な記
事を書くと、検察はその社を記者クラブに「出入り禁止」にし、
それ以外の場所でも絶対に取材に応じないのです。つまり、検察
捜査を批判すると、取材を封じて干し上げてしまうのです。
こうなると、司法記者クラブは、検察に絶対に逆らえず、その
まま書くしかなくなります。それでも昔の司法クラブ記者のなか
には出入り禁止など意にかけず、検察捜査を批判する記事を書く
記者が少しはいたものですが、今は全般にサラリーマン化し、そ
ういう剛の記者はいなくなっているのです。
検察と記者クラブのあり方について、既出の渡辺乾介氏は次の
ように書いています。
―――――――――――――――――――――――――――――
検察や警察など国家権力を発動する実力組織に記者クラブが同
居することは本来あってはならないのだ。それだけで権力と一
体化している証左になり、海外メディアには理解不能である。
記者会見は全メディアが参加する開放されたものとして事前事
後の談合を排し、メディアの自由競争が保証されたもとでこそ
権力をチェックし、公正な報道ができるというものである。
──渡辺乾介著、『小沢一郎/嫌われる伝説』より/小学館刊
―――――――――――――――――――――――――――――
もうひとつ記者クラブにはからくりがあります。というのは、
記者クラブは記者個人が任意で加盟する親睦会になっていること
です。それでいて記者たちは、新聞社やテレビ局の名刺を持って
仕事をしています。
なぜ、こんなことをするのかというと、もし、記者クラブを新
聞社やテレビ局の法人会員ということにすると、省庁や行政機関
や公的機関が一民間企業に特別なスペースを与え、特別な情報を
提供することは税金の不公平な使い方であり、行政の不公正を招
くという難しい問題になってしまうからです。
それが個人であればすべてクリアできるわけではありませんが
少なくとも企業よりもグレーゾーンにすることができるのです。
ちょうど、企業団体献金は政治家個人には献金できないが、政治
団体ならできるというのと同じような考え方です。実際には政治
団体は代表者は違っても実質的には政治家本人なのですが、建前
上は政治団体に献金したことにできるのです。
このように記者クラブは、百害あって一利なしの存在ですが、
いまだに生き残っているのです。 ―[小沢一郎論/29]
≪関連情報≫
●「記者クラブ制度を考える」
―――――――――――――――――――――――――――
行政や経済団体などが、特定の報道機関に無料で記者室を提
供し、加盟社のみを対象に会見を開くということを慣例的に
行ってきたのが記者クラブです。財務省「財政研究会」、日
本銀行「日銀記者クラブ」、警視庁「七社会」、宮内庁「宮
内記者会」、日本経団連「経団連記者クラブ」、東商「商工
会議所記者クラブ」、東証「兜クラブ」などが代表的な記者
クラブです。
http://blog.goo.ne.jp/ccproducer/e/eaba0e5d4ec4c09a27d71f3f2b1605a4
―――――――――――――――――――――――――――」
http://electronic-journal.seesaa.net/archives/20100215-1.html
関連
ニューヨーク・タイムズ東京支局長らが告発 「カルテル的な利益集団」記者クラブを放置すれば日本は海外メディアから捨てられる
http://www.asyura2.com/09/hihyo10/msg/388.html
投稿者 SOBA 日時 2010 年 2 月 13 日 19:00:39: LVbi13XrOLj/s
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