投稿者 クマのプーさん 日時 2010 年 2 月 15 日 13:01:24: twUjz/PjYItws
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20100215-01-0101.html
枝野も小沢の掌の上
2010年2月15日 AERA
反小沢の筆頭格が、電撃入閣。
それを、鳩山首相の「小沢離れ」と見るのは早計だ。
サプライズ人事、であったことは間違いない。
10日、行政刷新相に任命された枝野幸男氏。就任会見では、
「前日に官邸から翌日の予定を聞かれ、マスコミの報道からすると、(首相)補佐官に決まるのかなと思っていました」
入閣は予想外と強調した。
民主党政調会長の経験もあり、昨年の「事業仕分け」では統括役として人気を得た。「話の理解が速い。脊髄に脳がついてるようだ」(事業仕分けに参加した議員)と評される能力の持ち主だが、鳩山内閣には入閣できなかった。その理由の一つとされるのが、反小沢(一郎党幹事長)というスタンスだ。
確信犯的な「反小沢」
1月末、枝野氏はさいたま市での講演で、
「(小沢氏が)国民の理解と納得が得られなければ、けじめをつけていただかないといけない」
場合によっては、小沢氏の進退を問う覚悟まで示した。この講演の前、枝野氏は在京記者に、
「講演では(小沢氏関連で踏み込んだ)発言をする」
と予告をしていたという。メディアも利用し、確信犯的に反小沢の旗を掲げていた枝野氏を、党内にほとんど根回しもせずに抜擢。小沢氏と近い党幹部は枝野氏の就任当日、
「こんな人事あるか。鳩山さんはおかしくなったんじゃないか」
と吐き捨てた。
枝野氏入閣を強く後押ししたのは、行政刷新相を兼任していた仙谷由人国家戦略相だ。枝野氏を事業仕分け統括役に指名するなど長年の盟友関係で、「反小沢」でも一致している。
ガス抜きに最適の人事
党内の主導権争いではどうしても小沢氏に劣る2人の切り札は、国民受け抜群の事業仕分けだ。引き続き2人で主導権を握りながら小沢氏の影響を排除して仕分けを行うため、2人は今年に入り着々と布石を打ってきた。2月初旬、枝野氏の秘書だった本多平直衆院議員の新年会に招かれた仙谷氏は、
「枝野さんに相当のお願いをして、独立行政法人、公益法人、特別会計を事業仕分けの手法でやってみいと言うのが総理の指示なのでやらないといけない」
事業仕分け2回目を枝野氏がやるのは「総理特命」、いわば「錦の御旗」であると強調した。枝野氏の行政刷新相就任は、そんな2人にとってまさに願ったり叶ったりの展開。鳩山由紀夫首相もついに「小沢離れ」を決断したのか──。
いや、むしろこれは鳩山首相の小沢氏への気遣いである。そう解説するのは、事業仕分けに携わった議員の一人だ。
「石川知裕議員の問題などで逆風が続く中、事業仕分けの象徴的存在である枝野さんを閣内に取り込むことで、国民の目をそらせると感じたのではないか」
それでも、政敵を許さない小沢氏に配慮するのならば枝野氏入閣はあり得ないとも思えるが、ある政務官は言う。
「枝野さんは仕事はできるけど、仲間を集めて何かすることはできない一匹狼タイプ」
小沢氏とは距離を置く別の中堅議員も、こう評する。
「枝野さんが仮に行動を起こすとしても、ついていく議員の顔が浮かばない。『数こそ力』と信じる小沢さんが、枝野さんを怖がることはありえない」
小沢体制への不満に対するガス抜き人事としては、最適の選択ではないかと言うのだ。
8日、首相官邸で鳩山首相と14分間会談した小沢氏。枝野氏を大臣に起用したいという鳩山首相の申し出に、小沢氏はまったく異論を挟まなかった。
いくら反小沢が気勢をあげても、すべて自分の手のひらの上。小沢氏は、そう考えていたのかもしれない。
編集部 福井洋平、常井健一
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