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【佐藤栄佐久氏、検察官の独善と自己陶酔を語る】国民はどこにいるのか。国民は誰が護るのか。(2)【The Journal】 http://www.asyura2.com/10/senkyo80/msg/107.html
(回答先: 【元福島県知事佐藤栄佐久氏の実体験と検察批判】国民はどこにいるのか。国民は誰が護るのか。(1)【The Journal】 投稿者 一市民 日時 2010 年 2 月 09 日 14:22:44)
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2010/02/2_10.html 41IGRY1omrL._SS500_.jpg ■以下、佐藤栄佐久公式サイトより転載 佐藤栄佐久氏(元福島県知事) 国民はどこにいるのか。国民は誰が護るのか。(2) 【承前】 今回はネットを中心として、いつになく検察への批判が強いようで、それに対する反論としてなのか、テレビなどには盛んに検察のOBの方々が出演し、検察擁護の論陣を張っています。 論陣といっても多くはワイドショーなどでイメージアップを図る体の、軽いものがほとんどですが、その中に検察の体質をあらわすものとして看過できない発言がありました。 元東京地検特捜部長の熊崎勝彦氏の言葉です。 「白を黒ということがあってはいけないが、 これは、大変大きな発言です。 熊崎氏は「治安の維持のため」と理由を述べていましたが、まさに人々の不安と不満に起因する象徴、はけ口としての「犯人探し」への欲求が強い場合、さらには私の事件の際に一部報じられたような検察官僚としての出世欲と結びついた場合、なんとしても犯人を挙げなければならないという「意志」は、罪無き人を無理やり犯人に仕立て上げることになります。 また長銀事件や私の事件のように犯罪自体が無い空っぽの場所に無理やり犯罪を作り上げ、本来平穏に暮らしているはずの無辜の人々に罪人というレッテルをはり、社会から抹殺することになります。 人間は無謬ではありえないので、熊崎氏の言葉の前半と後半は、現実的には相容れない考え方です。黒を須く捕らえようと思えば、その中に白が入ってしまうことは不可避だからです。 「黒を決して逃すことがあってはいけない」は近代司法の考え方を否定する言葉といえます。 「百人の罪人を放免するとも一人の無辜の民を刑するなかれ」 推定無罪の原則は、フランス革命までさかのぼり、西欧が数々の流血の歴史を経て確立しました。 なぜ血を流してまで守らなければならないのか、この言葉がどれほど大切かを噛みしめるのには、無実の菅家さんが失った人生の大切な年月を思えば容易なことと思われます。 罪のない人がなぜ自白するのか。そこで武器として使われるのが、相手の人格を否定し、周りの者を生活を脅かすことをほのめかす、マフィアまがいの精神的拷問です。 熊崎勝彦氏の言に見え隠れしている、黒を逃がさないために、正義のためには何をしても許されるという、誤った信念。拷問と国民の負託を受けた国会議員の逮捕と失脚を狙った印象操作、そこにあるのは、人権と民主主義の否定です。 私はある取材に、検察官が列を成してあらかじめ準備されたカメラの前を示威的に通るプロパガンダを、ナチの青年将校になぞらえてお話しました。 ナチにも自分たちなりの正義はあった。 小沢氏が、石川氏が、またその秘書が何をしたか、していないのか、それはわかりません。しかし子供や家族、自分の会社や仲間への思いを人質にとりながら、供述を促すという精神的拷問は決して許されるべきではない。 何の罪もない者が、事情聴取を受けた後、倒れ、あるいは少なからず自殺を選ぶ現状は異常という他はありません。断じて許すことのできない、人権への罪と言っても過言ではないでしょう。 「●●は死体3個だから特捜部長に、××は3個の死体に植物人間を1個つけたから最高検検事に大出世というわけだ」 ここで数えられている人には私の極親しい知り合いも含まれています。何気なく読み、思わず目をそむけました。 「我々は金も人も時間もたっぷりあるんだ」これも検事の言葉です。 列をなす検事、事務官、深夜までの取り調べ、そして数百もの段ボール箱とその運搬。 人権への脅威とともに、正義の名の下、何物にも監視されず、湯水のごとく、国民の税金を使う。 「○○VS××」、「△△逮捕、起訴」といった、図式、報道に惑わされず、「正義」の名の下に何が行われているのか、それを冷静に、客観的に見たときに、事の異常性に気付かない人はいないのではないでしょうか。 ただ、私が危機感をもっているのは検察に対してだけではありません。 小沢氏は自らの信念を実現すべく十数年の雄伏し、権力を目指してきました。 60年続いた自民党や自らの生活の「痛み」に不満を持つ国民の気持ちに潜むところにアピールし民主党は政権を手に入れました。 小沢氏の存在がなければ民主党の大勝はなかったでしょう。 ようやく手に入れた数の力を頼み、反対意見を封殺しながら、もはや自分たちに投票した国民などいなかったかのように約束を反故にする、政権をとってからの何かに取り憑かれたような行動は、折角「自分たちの手で政権を作ったのだ、作ることができるのだ」という国民の政治に対する希望、政治参加に対する自覚を打ち壊す異常なものだと感じていました。 あるいは官僚・検察を一体に、打ち砕く対象としたがゆえの拙速な行動なのかもしれません。 私は今、所詮政治家は金に汚いものだ、というステレオタイプ、国民に政治に対する虚無感を固定させないためにも、今自分の疑いを晴らすべく戦っています。 現在の民主党=小沢氏の手法は、やはり政治家は約束を守らないものだ、というもうひとつのステレオタイプを固定化することでせっかく取り戻しかけた政治への希望が無に帰することになるでしょう。 検察の手法、民主党=小沢氏の手法、そして二つの権力の対立の結果、国会でも危急に解決すべき問題がまともに論じられない。 人権と民主主義を軽視するのは歴史を俯瞰すれば全体主義の萌芽といえます。 私は逮捕される3ヶ月前、ストラスブールの欧州地方自治体会議の総会に出席し講演しました。ストラスブールは百余年の間に仏・独・仏・独・仏と5回も国が変わった悲劇の町です。今でも地方自治体が民主主義と人権を守るために血を流す覚悟で闘っている現場に立ち会ってきて、それを知事会で報告しました。 日本は血を流して民主主義・人権を勝ち取ったことがありません。 全体主義の対立概念として、民主主義の観点から事件の真相、背景を見極め、その上で日本の真の民主主義・人権の確立のために私自身が血を流す覚悟で闘っていくことこそ重要と考えています。 ■佐藤栄佐久氏のプロフィール ■原文URL ■佐藤栄佐久 公式サイト 投稿者: 《THE JOURNAL》編集部 日時: 2010年2月 9日 07:56 |
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