投稿者 憂国の侍 日時 2010 年 2 月 08 日 12:40:44: kmZW.tMU4I15I
[憂国の侍]
今回のような検察権力の暴走を防止するために、政権与党が取り組むべきことは数多い。
取調べの全面可視化の早期実現に始まり、(特に東京地検の)検事たちの適格性を国会等で充分に吟味するしくみの導入、検察による起訴が不当でないかを審査するしくみの導入、さらには判検交流という名の馴れ合い制度の廃絶などなど、枚挙にいとまがない程だ。
そうした中でも、鳩山首相が強いリーダーシップを発揮しさえすれば、いますぐにでも実現できて、国民からの反対もなく、効果も期待できるのが、記者クラブから特権を取り上げることである。
記者クラブを廃止して、検察への取材を全メディアに自由化すれば、検察を批判する記事を書くことによる出入り禁止を恐れる必要もなくなり、偏向報道も少しは減るだろう。同時にテレビカメラによる撮影を強制的に許可することで、フリージャーナリストたちによる鋭い質問に、検察がたじたじになる場面を、多くの国民がテレビで見られるだろう。
それがまた、検察改革に向けた世論を盛り上げることにも繋がっていく。そもそも記者会見のオープン化に反対の声を上げる一般国民など、ほとんどいるはずもない。
簡単に実行できて、いまの鳩山政権にとっても良いことだらけだと思うのだが、なぜいますぐにもやらないのか?と、いらだちを感じるほどだ。
以下、記者クラブに対する小沢氏の考え方について書かれた記事を紹介する。
http://electronic-journal.seesaa.net/article/140535932.html
現代のテレビには、政治をテーマとしたバラエテイ番組が多く
あって、その視聴率はかなり高いといいます。テレビ朝日の「タ
ケシのTVタックル」や日本テレビの「太田総理」などがそうで
すが、小沢はこの手の政治バラエテイ番組にはいっさい出演しな
いことに決めているようです。
もし、小沢がこの手の番組にときどきでも出演していれば、そ
の人となりが知られ、好感度もアップしたと思われますが、小沢
はそうしないのです。その理由について、小沢は次のように語っ
ているのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
政治には国民の命が懸かっている。不真面目、いい加減な気持
ちで茶化すものではない。バラエティには人々を楽しませる重
要な意義があるが、それと政治は違う。政治を真正面から議論
するならどこにでも出る。そうでなければ政界を引退してから
考える。 ──渡辺乾介著
『小沢一郎/嫌われる伝説』より/小学館刊
―――――――――――――――――――――――――――――
ここから小沢とメディアの関係について書いていきますが、そ
の前に「メディア」の定義を明らかにしておく必要があります。
―――――――――――――――――――――――――――――
1.組 織メディア
2.フリーメディア
―――――――――――――――――――――――――――――
「組織メディア」とは、新聞社とテレビ局を指しているのです
が、その実体は「記者クラブ」なのです。これについては、後で
詳しく述べます。
「フリーメディア」とは、出版社系雑誌、外国報道機関、個人
のフリーランスメディアを指しています。メルマガやブログやツ
イッターなどのメディアも一応この中に入りますが、「ネットメ
ディア」という分類も考えられます。
ところで、「記者クラブ」とは何でしょうか。一般的な定義を
上げておきます。
―――――――――――――――――――――――――――――
記者クラブとは、首相官邸、各省庁、地方自治体、地方公共団
体、警察、業界団体などの組織に設置された記者室を取材拠点
にしている、特定の報道機関の記者が構成する組織のこと。記
者室を設置している各団体から独占的に情報提供を受けること
で知られる。記者室の空間及び運営費用は原則として各団体が
負担・提供し、記者クラブが排他的に運営を行う。同種の組織
は日本国外では一般的でないため、たとえば、英語ではkisha
clubないしはkisha kurabu と表記する。日本における報道
の寡占・閉鎖性の象徴として内外から批判されている。
――ウィキペディア
―――――――――――――――――――――――――――――
テレビでたびたび見かける鳩山総理大臣の記者会見は、内閣記
者会がすべてを取り仕切っています。かねがね民主党は野党のと
きから、記者クラブは廃止するといっていたのですが、政権交代
が実現したとたん、平野官房長官はこの公約に消極的姿勢を示し
2009年9月16日に行われた鳩山首相の就任記者会見は、今
までの記者クラブのメンバーに外国特派員記者など一部の記者が
新たに会見に参加できたものの、ネットメディアは完全に締め出
されたのです。
これは、明らかに公約破りなのですが、こういうことは記者ク
ラブを擁する組織メディアは絶対に書かないのです。つまり、組
織メディアは自分たちにとって都合の悪い情報はいっさい流さな
いということです。
ところで、記者クラブには、内閣記者会のほかに次の2つのク
ラブがあります。
―――――――――――――――――――――――――――――
1.平河クラブ
2.野党クラブ
―――――――――――――――――――――――――――――
自民党政権時代は、平河クラブは与党(自民)担当の記者クラ
ブです。平河町にある自民党本部の平河クラブは「党本部平河」
といい、衆議院内にある平河クラブは「院内平河」として区別し
ているのです。所属する記者は、国会開会中は院内平河に、国会
閉会中は党本部平河に詰める場合が多いのです。
これとは別に野党を担当する野党クラブがあります。政党の党
首、幹事長の会見は、今までは自民党と公明党は平河クラブ、野
党は野党クラブがやっていたのですが、政権交代でこれが逆転し
たことになります。つまり、平河クラブが野党クラブになり、野
党クラブが与党を担当することになるのです。
記者クラブを廃止する――といってもこれは簡単なことではな
いのです。記者クラブは、新聞・テレビの政治部記者にとって、
取材と情報収集の最前線基地であるだけでなく、政治報道の生命
線的存在なのです。
したがって、もし、記者クラブがなくなってしまうと、組織メ
ディアは政治報道が立ち行かなくなることは目に見えているので
絶対に反対なのです。
しかし、メディアが一番警戒し、恐れているのは小沢幹事長な
のです。なぜなら、小沢は最初から、この記者クラブ制に反対で
あるからです。
小沢は自民党幹事長に就任した当初は記者クラブの慣習にした
がって行動したのですが、しばらくすると、オフレコ懇談の記者
懇談会をやらなくなったのです。小沢の言い分はこうなのです。
「私は記者会見でもその他の場で言うことは同じだ。公式・非公
式も、建前と本音の別もない。だから、記者懇をしても意味がな
い」と。今回、検察と記者クラブ所属の組織メディアが共闘して
いるように見えるのは、案外こういうところにも原因がありそう
です。 ―[小沢一郎論/25]
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