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宗像元特捜部長が「規正法で簡単に逮捕できるというのは、検察が議員の生殺与奪を握るのと同じ」と危惧(保坂展人Blog) http://www.asyura2.com/10/senkyo79/msg/769.html
「宗像元特捜部長が「検察が議員の生殺与奪を握る」と危惧
宗像元特捜部長は、今回の捜査の狙いを「ゼネコンからの裏献金を隠すための資金洗浄が背景にある」として、「東北公共公示の利権構造を明らかにする」ことが最終目的だったと見立てる。しかし、「石川議員ら3人から十分な供述が得られず、小沢氏が共犯だと立証できなかった。小沢氏の秘書や元秘書の『壁』が想像以上に高く、行く手を阻まれて自ら描いた筋書きに到達できなかったという印象だ」とする。さらに重要なのは、捜査のあり方に対しての疑問だ。 「捜査手法にも疑問が残った。仮に事件が特捜部の見立て通りだったとすれば、捜査上、まずダム受注を巡る金の流れがむからなければならなかったはずだ。そのためには、ゼネコン側を先に調べ、全容についての供述を得るのが筋だが、今回は小沢氏側に強制捜査をかけてからゼネコン側の大々的な家宅捜索を実施した。順番が違うと感じた」 まさに同感だ。私は、特捜部が現職議員・元秘書の一斉逮捕、ゼネコンへの捜索などに踏み切った時、「公共事業受注に絡んだ不正を立証する証拠」が存在し、これを『隠し玉』として持ちながら「政治資金収支報告書」の虚偽記載という「形式犯」で逮捕することから攻め込んだのかと考えていた。この場合は、逮捕や捜索の結果、「事件本体」への証拠が万全なものになるというのが捜査の常道だろう。 「そもそも現職国会議員を逮捕するからには、政治資金規正法違反のような『形式犯』ではなく、贈収賄や脱税など『実質犯』を問うべきだと考える。かつて、特捜部が現職議員の逮捕に踏み切る場合、決定的な証拠を握り、別容疑の再逮捕や更なる大物の立件につなげられる『隠し玉』を持つのが常だった。『隠し玉』がなかったのなら、今回わざわざ石川議員を逮捕する必要性は低かったのではないか」 任意の事情聴取の過程で、「石川議員は完オチ寸前だ。絶対に供述する」と見込んで逮捕したと、「不起訴」が決まった後の新聞報道はふり返っている。 「政治資金規正法は改正が繰り返されて厳罰化が進み、政党助成金が導入されるようになったことから、違反に対する認識が変わりつつあるのは事実だろう。だが、虚偽記載の起訴だけで捜査を終えるなら、見通しのない捜査だったと批判されても仕方がない。同法違反で簡単に逮捕できるとなれば、検察が議員の生殺与奪を握ることにならないかも心配だ」 政治資金規正法は、政治家の政治資金の「入口」「出口」を透明化し、国民の監視下に置くための法律である。今回のように「小沢疑惑」に迫るために、「形式犯」で現職国会議員を逮捕し、規正法違反で起訴することが繰り返されるとなれば「検察が生殺与奪を握る」ことになりはしないかという宗像氏の危惧は特捜部長として事件捜査を指揮してきただけに重い指摘である。 私は、「政官業」の癒着の解明を特捜部の捜査に期待してきたひとりである。また、国会でも「疑惑解明」となれば、「真実を明らかにせよ」と迫ってきた。公共事業チェック議員の会の事務局長として、公共事業で注ぎ込まれる税金の行方と地元有力政治家との関係に並々ならぬ関心を持ってきた。だから、「犯罪の容疑」があれば捜査するのは当然だと思っている。しかし、それは「疑わしいから逮捕せよ」ということではない。捜査権力の行使にあたっては、「謙抑的」にならなければならないという教訓を今回の事件は教えているし、第三者が監視する検察官適格審査会の実質化や、捜査の可視化法案の成立など、やっておかなければならないことがある。」
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