投稿者 明るい憂国の士 日時 2010 年 2 月 07 日 14:32:34: qr553ZDJ.dzsc
http://ameblo.jp/aratakyo/entry-10452647016.html
現政権が事実と認めた自民政権の外交機密費上納
永田町異聞
2010年02月07日(日)
【転載開始】
外務省のいわゆる外交機密費がかつて、総理官邸に上納されていたのは公然の秘密だった。
これまで、自民党政権は国会の答弁などで、その事実をかたくなに否定してきた。政界工作など、本来の目的を逸脱したカネの使い方をしてきたからに他ならない。
今月5日、鳩山内閣は旧来の政府見解を覆し、日本政府として初めて外交機密費転用があったことを認める答弁書を閣議決定した。鈴木宗男議員の質問主意書に対する公式回答だ。
機密費、正式には報償費。政府がマル秘で使える国家のカネである。領収書が不要で、使途も支出先も明らかにする必要がない。外務省には27億円、内閣官房には15億円程度の機密費予算が毎年、計上されている。
外務省の額が多いのは、在外公館における要人接待、情報交換、情報収集などに使い方うという前提があるからだろう。ところが、こういう資金は機密性があるだけ裏金に化けやすい。検察や警察の調査活動費の私的流用問題も同じことだ。
外務省から官邸への機密費上納が問題になったのは、2001年に外務省の松尾克俊外国訪問支援室長による外交機密費詐取事件が発覚したことがきっかけだった。
松尾が機密費から捻出したカネで、夜遊びやゴルフ三昧にふけった外務官僚のモラルハザードは、公私のカネの区別がつかず、金銭感覚がマヒした官僚天国の病弊の一端をのぞかせた。
実は関係者なら誰でも知っていたのが外交機密費の上納だ。当時55億円といわれた外交機密費のうち20億円を毎年、官邸に還流させていたことが国会で問題になったが、森首相らはそんな事実はないと否定していた。
その後、小泉政権の生みの母ともいえる田中真紀子が外務大臣になり、伏魔殿の実態を暴こうと、外交機密費の上納を証明する資料探しを始めた。それも、外務省幹部が田中真紀子追放を画策する一因になった。
官邸の要請で上納していたのだから、外務省と結託して当時の福田官房長官が真紀子更迭に動いたことは、少しも不思議ではない。さすがにその後、外交機密費の上納はストップした。
そもそも外交機密費の上納は、佐藤政権時代から始まったといわれる。
内閣官房機密費を使いすぎて足りなくなり、佐藤首相は予算の増額を望んだが、やりすぎると目立つので、その分外務省に予算をつけ、秘密裏に官邸が横取りして、官房機密費をふくらませた。それが長年の慣習になっていたのだ。
官房機密費は官房長官室の金庫に入っており、官房長官の判断で引き出される。当時の官房機密費15億円ほどに外交機密費からの流用分20億円を足して、35億円もの隠密資金をいったい何に使っていたのか。
国家のインテリジェンスに関わることなら納得もできる。しかし、内閣情報調査室にまわす資金はそのごく一部で、会計検査院から使途のチェックを受けないのをいいことに、多くが自民党の党利党略に使われていたことは政界の常識だ。
たとえば、国会をスムーズに運ぶための野党対策や、党内対策、総裁選で再選されるための工作費、さらには党の選挙にまで使われた。
このカネで飲み食いするのは日常茶飯事で、メディア関係者への接待も含まれていたことが国会の質疑で明らかになった。
ところで、先述したように今回の外交機密費上納を認める答弁書は、鈴木宗男議員の質問主意書に対するものである。
かつて、政界ただ一人の外務省「族議員」だったと自認し、省の内情を熟知している鈴木は、衆院外務委員長への復権を果たしたいま、自分を検察と手を組んで葬り去ろうとした外務省を改革すべく執念を燃やしている。
外交機密費は昔に比べ減額されたとはいえ、まだ毎年27億円もが予算計上されており、私的な不正流用が行われていないという保証はない。
鈴木は著書「汚名」で、外務官僚の生態を暴露しているが、そのなかにこういう一節がある。
「外務省の生き物はほうっておくといくらでも家を集めだす。(中略)大使で二カ国もまわれば億の金が集まるという特徴があるので、どんどん家を買っていくのだ。なかには女ひとり家4軒を買った剛の者もいる(中略)もちろん、給与だけでなく数々の外交機密費が流用されていたはずだ」
在外公館に赴任すると、本俸を超える住宅手当、在勤手当などの別給与がもらえるうえ、外交機密費までが流れ込んでくるとなると、金銭感覚がおかしくなるのは無理もない。
すべて、もとはといえば国民の税金である。政権交代で機密費上納の事実も公表されたいま、外務省は自ら伏魔殿からの脱却を急がねばならない。
【転載終了】
〔コメント〕
自民党よ、内紛を繰り返しゴタゴタして、マスコミの尻馬に乗り民主党へのネガキャンをしている限り、本当に“ぶっ潰れますよ”。
悪徳ペンタゴン関係──清和会以外の自民党各位の奮起を望みます。
いらぬお世話だが、こっちが心配になってしまう。
もはや、首と胴体はつながってなく、首は地に落ちていますよ。
ネット世論を侮る勿れ。
本気ですよ。
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