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実務から考える「石川秘書による収支報告書の不適切記載」 http://www.asyura2.com/10/senkyo79/msg/738.html
「陸山会で土地購入したいけど、お金を使ってしまうと政治活動の資金に影響が出てしまいます。」 ただ、小沢氏から4億円を借りて、そのまま不動産購入すると、 困ってしまった石川秘書。 そこで石川秘書は、土地購入の融資を銀行に相談。銀行側は「陸山会は任意団体だから、担保がないとお金は貸せないんですよ」とのつれない返答。結局、陸山会の4億円の定期を担保に4億円を借りるという、差し引き【収支ゼロ】の融資を受けて支払うこととした。 さて小沢氏から4億円の現金を受け取った石川秘書。現金を目の当たり見てびっくり。座布団といわれる1億円ずつの束。1つの束でも1万円が1万枚。すごく重い。いきなり全額を銀行口座に入金するのは、とにかく重いし、入金に向かう途中で事故にでもあったら大変なことになる。政治活動資金として使うのだからと考え、現金も預金口座も分散して入金することにした。 土地代金支払いの日が決まり、土地代金支払いの打ち合わせ。石川秘書は、銀行に電話し、担当者に、時間を有効に使いたいので、土地代金の支払と融資の件、1日でやりますから、よろしくお願いしますと。 そして、土地代金支払い当日。陸山会のお金を銀行の定期預金に入れるため、手続きと普通口座から4億円を掻き集める。はたと気づいた・・・となると、実際の土地代金の支払いのお金がない。石川秘書は、あわてて小沢氏から借りて、分散入金した口座のお金も1つの口座にまとめるしかなかった。 石川秘書は、お金の出入りに疲労困ぱいとなりながら、また多少の違和感をもちつつも、とにかく土地購入の取引と4億円の融資手続きを終えることができた安堵感もあった。 そして悲劇が起こる。この一連の資金の流れを政治資金収支報告書に記載する際、彼は、ある意味、不適切な記載をしてしまう。 彼は、普通預金口座から定期預金口座への4億円の出金、翌日の普通預金口座への4億円の融資の入金。この差し引き【収支ゼロ】の入出金について、何も記載する必要がないと判断してしまったのである。 普通預金通帳のみを見れば当然の判断である。だが、普通預金から出金された4億円は、定期預金口座に出て行ったのであり、陸山会から出て行った現金ではない。 報告書には、小澤氏個人から借りた4億円のみを記載して提出してしまったのである。 そして、この一見、不自然な資金の流れと銀行借入の4億円の不記載を、検察は嘘の記載と判断し、政治資金規正法違反で逮捕、起訴したわけである。
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