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小沢氏不起訴/消えていない国民の疑問 【神戸新聞】 http://www.asyura2.com/10/senkyo79/msg/676.html
神戸新聞 社説 小沢氏不起訴/消えていない国民の疑問 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件で、東京地検特捜部はきのう、小沢氏を嫌疑不十分で不起訴とした。 元私設秘書の衆院議員石川知裕容疑者らは政治資金規正法違反の罪で起訴された。 昨年3月に発覚した西松建設の巨額献金事件から続く捜査は事実上、終結する。しかし、国民の疑問は残ったままだ。 陸山会は2004年、小沢氏から4億円の資金提供を受け、土地を約3億5200万円で購入、07年に4億円を小沢氏に返済したとされる。起訴状によると、石川被告らは4億円の収入や土地代支出などを04年収支報告書に記入しなかったとされる。 こうした経緯について特捜部は「土地購入の原資の隠ぺいを図った犯罪だ」と説明する。ただ、小沢氏の虚偽記入への具体的な指示などは立証できなかった。また、特捜部は土地購入費にゼネコンの裏献金が含まれているとみていたが、石川被告らや小沢氏は全面否定した。 結局、小沢氏本人の刑事責任は問われなかったが、疑惑が氷解したとはいえない。 陸山会は土地購入直後に定期預金を担保に4億円の融資を受けている。資金の不自然な操作はなぜ行われたのか。小沢氏は虚偽記載を知らなかったのか。 こうした疑問点について、小沢氏はこれまでの会見で「把握していない」「関与していない」と答えるだけだった。 これでは説明責任を果たしたとはいえない。秘書らが起訴されており、政治的、道義的責任は問われる。自民党などが国会の場で真相究明を求めるのも当然だ。 政権交代後も「政治とカネ」の問題が繰り返され、政治への不信は募るばかりだ。与野党ともに不正の根絶に向け、規正法改正などを積極的に議論してもらいたい。 一方、1年近い検察の捜査にも疑問はぬぐえない。総選挙前に着手し、通常国会直前に現職議員を逮捕した。規正法違反は軽くはないが、「虚偽記入」などにとどまり、その先の悪質性の立証には至らなかった。政治への影響の大きさを考えたとき、釈然としない思いが国民にはある。検察も事件についてもっと説明すべきだろう。 小沢氏は幹事長続投を表明した。政権与党の最高実力者の座にとどまることになる。そうである以上、なおさら残った「灰色」の部分をすっきりさせてもらいたい。国会の場で国民が納得のいく説明をし、けじめをつけるべきだ。 (2010/02/05 09:56) http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0002690613.shtml
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