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小沢氏は「不正なものは一切ない」としながら、なぜ報告書に記入せず多額の資金の流れを隠そうとしたのか 【福井新聞】 http://www.asyura2.com/10/senkyo79/msg/672.html
福井新聞 論説 2010年02月05日 小沢氏不起訴 「知らない」政治まかり通る 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件で、東京地検特捜部は元秘書3人を政治資金規正法違反の罪で起訴、小沢氏は嫌疑不十分で不起訴とした。 政治家と秘書という密室的な関係の究明は難しい。真相は闇の中に消え、トカゲのしっぽ切り。検察当局もトラの尾をつかみながらスルリと逃げられた構図である。昨年3月の西松建設巨額献金事件を発端に、政権交代を挟んでこれだけ政治をゆるがせながら、結果を出せなかった当局の捜査のあり方も問われよう。それ以上にこの事件が抱える問題はあまりにも大きい。 鳩山首相は「小沢氏個人の問題」としているが、そうだろうか。これは政治家が最も基本とすべき政治倫理の問題であり、日本の政治が引きずってきた「政官業癒着構造」への疑念が根底にあることを虚(きょ)心(しん)坦(たん)懐(かい)に認識すべきである。 少なくとも小沢氏は国政の「最高実力者」で、党幹事長の要職にある。個人の問題に矮(わい)小(しょう)化し、民主党と切り離すことで問題の本質をぼかすべきではない。起訴された一人は現民主党議員である。事実の重さを党全体で共有するのは当然だろう。 小沢氏は「不正なものは一切ない」としながら、なぜ報告書に記入せず多額の資金の流れを隠そうとしたのか。こんな素朴な疑問に「秘書のやったこと。私は知らない」で済むのだろうか。国民が民主党に期待するのは、長期政権で「政治とカネ」にまみれた自民党的体質からの脱皮であり、政治の自浄作用ではなかったのか。 政治資金規正法違反を「形式犯」「微罪」と認識し、姿勢を正そうとしない政治体質がまん延している。「道義的責任」も空手形にすぎない。規正法は政治家の不正蓄財の防止を目的に改正されたものだ。発端は小沢氏の後見人だった当時の金丸信自民党副総裁がゼネコン資金を不正に蓄財し、脱税で逮捕されたことにある。小沢氏に向けられた疑惑もそこにある。 このままでは国民の政治に対する不信感は払(ふっ)拭(しょく)されない。再発防止へ向け、会計責任者の虚偽記入などの違法行為に対し、政治家本人の責任を問える規正法の強化が求められよう。 事件はこれで終結とはいえない。小沢氏は秘書の監督責任を認めている。政治改革を叫んできた「筋を通す政治家」としてどうけじめをつけるのか。 自民党など野党3党は、起訴された石川知裕被告の議員辞職勧告決議案を提出した。小沢氏には証人喚問を求める構えだが、守る与党も攻める野党も今夏の参院選を意識し、得失を考えているようでは、到底政治の質は上がらない。民主党議員の大半は小沢氏の幹事長続投を支持しているようだが、志の高い議員は多いはずだ。党内議論をオープンにして、きっちりけじめをつけるべきではないか。 実態は今後、元秘書らの裁判で明らかになろうが、司法判断と国会対応は別だ。鳩山発言が象徴する言い訳、言い逃れに終始すれば、首相が大切にしている「国民の心」がさらに離れることを肝に銘じるべきだ。
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