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小沢氏不起訴 疑念まだ晴れていない 【秋田魁新報】 http://www.asyura2.com/10/senkyo79/msg/668.html
秋田魁新報
http://www.sakigake.jp/p/editorial/news.jsp?kc=20100205az これまでの騒動は一体何だったのか。そんな思いにとらわれても不思議はない。土地購入をめぐる政治資金収支報告書虚偽記入事件で、小沢一郎民主党幹事長が不起訴となった。 東京地検特捜部は相応の覚悟を持って一連の強制捜査、さらに小沢氏本人への聴取に踏み切ったはずである。検察の威信が大きく傷ついたことになる。 不起訴になった理由にも釈然としないものが残る。十分な証拠が得られなかったという程度では何とも分かりにくい。 現在の政界で最高実力者といわれる人物に対する決定である。捜査上の秘密はあるにしろ、影響の大きさを勘案すると、国民が理解できるように、何らかの格好でもっと判断理由を公にする必要があるのではないか。 小沢氏の聴取に至る捜査の動き自体が、灰色のイメージを増幅させ、小沢氏ばかりか、民主党にもダメージを与えたのだから、なおさらである。 刑事上は一つの区切りを迎えた。しかし、これで一件落着というわけにはいかない。いまだ未解明な疑問点が多く、衆院議員の石川知裕被告をはじめ、元秘書や現秘書が政治資金規正法違反の罪で起訴、追起訴されたのは紛れもない事実だからだ。 小沢氏は秘書起訴の責任をどう取るのか。間違いなく監督責任があり、「とかげのしっぽ切り」では到底済まされない。党を預かる幹事長職にとどまることが果たして許されるのか。 言うまでもなく、自身に関係する疑惑の解明も不可欠だ。不透明なカネの出し入れについて、小沢氏はこれまでほとんど何も語っていないに等しい。捜査も事実上終結した以上、国民が納得できるように説明責任を果たさなければならない。 有権者の多くが政権交代に期待した重要事項の一つは、「政治とカネ」問題との決別であり、裏のない透明な政治である。まさにこれが実践できるかどうかの正念場となる。 仮に小沢氏側が今回の不起訴で事態は沈静化するといった「読み」を持っているとすれば、有権者の思いと相当懸け離れていると指摘せざるを得ない。 民主党が自浄力を発揮できるかどうかも試される。これまではまるで腫れ物に触るかのような対応が目立った。実力者であろうとクリーンでない限り許さない。それくらいの信念と覚悟があってしかるべきだ。 特に鳩山由紀夫首相の指導力への注視が欠かせない。「小沢支配」に頼り、甘んじているようでは一国をけん引する真のリーダーにはなり得ない。 野党が真相解明に全力を挙げるのは当然だ。小沢氏の刑事責任が問われることが当面なくなった分、国会での追及の重要性が一層増したともいえる。 ただ延々と時間をかけるわけにはいかない。「政治とカネ」以外にも課題が山積しているからである。鋭く、かつスピーディーな切り込みが肝要だ。 (2010/02/05 09:21 更新)
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