投稿者 クマのプーさん 日時 2010 年 2 月 04 日 22:18:23: twUjz/PjYItws
「副島隆彦の学問道場」から転載。
http://soejima.to/
[3995]せっかく、検察は水戸黄門ではないというフレーズを思いついたのだが、
投稿者:よしかわ邦弘投稿日:2010/02/04(Thu) 20:23:41
1.
最近、検察は水戸黄門ではないというフレーズを思いついた。
ただし、「検察」「水戸黄門」でネット検索をかけると、すでにたくさんの方が、
検察は水戸黄門ではない、という意見表明をしていた。
その中でも、以下のブログの内容が興味深かったので、貼り付ける。
この中に、1954年、造船疑獄の際に逮捕されそうになった政治家・佐藤栄作を、吉田内閣の法務大臣である犬養健が、指揮権を発動して救った件の内幕も書いてある。
「現代徒然草」ブログから。
http://plaza.rakuten.co.jp/gendaiturezure/diary/200910120000/
(貼り付け開始)
特捜検察といっても官僚、国民の方が上である
特捜検察といっても内部は法律とか社会の事情がわかっていない人がいるらしいので、あまり神聖視しないほうがいい。特捜検察といえば正義の味方、社会の悪をどんどんこらしめてくれる国民のホープであるといった英雄視が定着しているが、特捜検察といってもお上のひとつであり、官僚である。なのにこの官僚だけは水戸黄門であり、大岡越前守だった。
なぜこうなったかというと、もう50年くらい前の佐藤内閣(よしかわ注:正しくは吉田内閣)のときの造船疑獄を思い出す。あのとき特捜部が収賄側を追い詰め、いよいよとなっとき法務大臣が指揮権を発動してこれ以上の捜査をやめさせ、巨悪をすくったような報道が行われた。
あのとき法務大臣がシキ剣という刀でみごと検察をたたき斬り、法務大臣の後ろ側に佐藤総理大臣(よしかわ注:正しくは佐藤栄作氏)とか造船会社の社長などがすがりついてよろこんでいる政治マンガが新聞にのったが、あれ以来、特捜部は正義の味方というふうになった。
後に当時の検察、法務省にいた人が実名で回顧しているところによれば、あのとき検察の捜査がゆきづまって起訴が困難になり、このままでは検察の権威が失われるおそれがあるというので、検察からお願いして法務大臣に指揮権を発動してもらったというのである。
法務省というところはほとんど検察出身の人で成立っているそうだからそういうこともありえたと思う。したがってこのとき以来、特捜検察は正義の味方、最強の権力というイメージができあがった。逆にいえば選挙で選ばれて法務大臣についた者が悪者になってしまったのである。
郷原氏がいうように、最終的な権力者は国民であるから、その国民の代表者の一人として法務大臣になった人が特捜検察を指揮するのが正しく、指揮権はそのためにあると思う。特捜検察といえども国民の手足であるから、不正なことをするような政治家は特捜検察に頼らず、次の選挙で落とすのが正しい。どんな政治家でも選挙でえらばれた人である以上、官僚機構である特捜検察に始末させず、国民が選挙で始末するほうが理にかなっている。
(貼り付け終わり)
2.
ということは今回の騒ぎで、鳩山総理大臣が早々に指揮権発動をしない、と言い切ったのは、
検察サイドの人間から見れば、たとえ検察が行き詰まっても、指揮権を発動して検察のメンツが立つようなことはしない、という対決姿勢にとれただろう。
http://b2liqw9e.anime-navi.net/Entry/28/
<貼り付け開始>
鳩山首相、指揮権発動を否定=小沢氏団体事件で−衆院代表質問(時事通信)
鳩山由紀夫首相は(2010年1月)19日午後の衆院本会議での代表質問で、小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件に関し、「指揮権発動は考えていない」と述べ、法相による検事総長への指揮権発動を否定した。自民党の大島理森幹事長が、小沢氏に「闘ってください」と伝えた首相発言の真意をただしたのに対し答えた。
首相は「日本政治の変革に向けて共に闘うことを了とした。小沢氏の『闘う』との表明は自らの潔白を証明していくという決意で、そのことを了とした」と述べ、検察との対決を促したものではないと強調した。
また、「小沢氏の潔白を信じるのは当然の姿勢だ」と語った。公明党の斉藤鉄夫政調会長への答弁。
<貼り付け終わり>
補足:
上の「現代徒然草」ブログで述べられている内容に関連する本として以下の書籍があげられそうだ。ただし、わたしは読んでいない。阿修羅掲示板から張り付ける。
http://www.asyura2.com/09/senkyo65/msg/776.html
(貼り付け開始)
何が面白いって、戦後「指揮権発動」が問題となった造船疑獄捜査の内幕を元共同通信記者の渡邉文幸さんが書いたその名も『指揮権発動』(信山社)を手引きに分析しているところです。一般に造船疑獄における指揮権発動は「正義の検察」の活動を握りつぶした「悪の権化」のようにとらえられていますが、実はあれは、検察の失敗捜査の「尻拭い」だったというのです。世間の指揮権発動に対するイメージがガラリと変わる論考です。
(貼り付け終わり)
以上
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