(回答先: １１年度の国債発行、５１兆円　財務省試算（朝日新聞） 投稿者 gataro 日時 2010 年 1 月 28 日 20:46:37)

日曜版20面から直接貼り付け。

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＜経済これって何＞鳩山政権の初予算／借金と埋蔵金頼み（「しんぶん赤旗」日曜版2010年1月31日号）

　2010年度政府予算案をめぐる国会での論戦がはじまります。鳩山内閣が初めて編成した同予算案。「新政権がどのような国をつくろうとしているのか、具体的に答える」（鳩山首相）との位置づけです。

　同予算案は、子ども手当や高校授業料の「実質無償化」など、民主党のマニフェスト（政権公約）施策を盛り込み過去最大の92兆2992億円に膨れ上がりました。

　歳入に占める国債の割合は48％。国債が税収を大幅に上回ります。不足額は、“1年限り”の埋蔵金だよりです。

　「コンクリートから人へ」（予算編成の基本方針）の掛け声のもと、公共事業関係費は09年度当初予算比で18・3％減。一方、社会保障関係費は同9・8％増となりました。毎年2200億円の社会保障費の伸びを抑制してきた自公政権の予算とは一変しました。

　生活保護の母子加算の継続や児童扶養手当の父子家庭への支給など、国民の要求も一部盛り込まれています。

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　しかし、その内容は不十分です。鳩山内閣は、多くの高齢者が求める後期高齢者医療制度の廃止を先送り、中小企業の法人税減税は「財政難」を理由に背を向けました。

　さらに、10年度税制「改正」では、所得税の扶養控除廃止（年少部分）に加え、昨年の総選挙時にはやらないといっていた住民税の扶養控除廃止（同）や所得税・住民税の特定扶養控除（16〜18歳部分）の縮小まで盛り込みました。

　予算編成では、歳出増と税収低迷のもとで、どう財源を確保するかが焦点となりました。行政刷新会議の「事業仕分け」も話題になりました。

　しかし、話題の「事業仕分け」でもねん出された財源は「6千億円程度」（財務省幹部）。財源確保の困難さが浮き彫りになりました。

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　財源をめぐり予算編成が混迷した背景には、ゆきすぎた大企業・大資産家減税と軍事費という二つの聖域に切り込めない政権の姿勢があります。

　軍事費は09年度当初予算と比べ0・3％増の４兆7903億円。５兆円規模が維持されました。米軍再編関係経費は1320億円（09年度当初予算839億円）と大幅に増加しました。

　来年度税制「改正」では、研究開発減税の上乗せ措置など大企業優遇税制は２年延長。大資産家を優遇する証券優遇税制も維持されたままです。

　これでは11年度予算編成も困難になります。それを見越した仙谷由人行政刷新相は1月6日の講演で、「11度予算はそこ（消費税を含む税制改革）に依拠しないと予算編成できない可能性がある」と語りました。

　結局は、消費税増税に頼るという姿勢ではなく、二つの聖域に踏み込むことこそが求められています。

　山田英明（やまだ・ひであき　赤旗経済部）

コメント
01. 2010年1月28日 22:22:22 自民党時代の財政上の数字がそもそも正確なものだったのかという疑問もないわけでもないですが。
02. 2010年1月28日 23:23:12 　仙石がやたら増税を主張しているが、枝野や原口といった昔、新自由主義を主張していた連中の本音が出てきてるというわけだ。 　所得控除や扶養控除が外されながらも、税収不足だった小泉時代の所得税累進性の緩和や法人税減税には未だ言及がないということが民主党の本質を表しているのではないのか？とおいらはマジで思っちゃってる。 　トーゴーサンピンと言われ、低所得層の捕捉率は１００％であるにも関わらず、控除制度が次々に廃止され負担が増えているのに、５０％・３０％と捕捉率が低い事業主には様々な節税が認められ、更に、時効が５年７年と短い脱税については発覚しても大半は時効にかかり、やったもん勝ち状態。憲法で定められた国民の義務をないがしろにしたのだから懲罰的な重加算税でもって身ぐるみ剥ぐぐらいの姿勢を見せてほしいものだ。 　更に、ピンの政治屋は政治献金で集めた金で料亭で飲み食いし、私物の購入に政務調査費を使うなどやりたい放題。小沢の問題など、氷山の一角に過ぎないのに、政党助成金制度まで作って税金を納めるどころか食いつくそうとさえしている。 　民主党信者も小沢の擁護ばかりしてないで、もっとこの辺を変えていくように民主党に働きかけたらどうかね。 　ネガキャンやってたネトウヨ自民とあんたがたが避難していたこととおんなじことを検察や共産党にしてばかりいないでさ。 　しかし、あんな弱小政党に戦々恐々としているってぇのが笑える。
03. 2010年1月29日 00:16:58 いや、アメリカの金融マフィアさえ味方に付ければ、共産主義革命だって起きますよ。
04. 2010年1月29日 00:44:28 民主党にはもともと新自由主義派が多いというのは、時代の流れでもあります。刺殺された石井紘基氏の著作にも、そういう影ありましたね。 自民党は朝鮮戦争時代の国連軍司令部のあったキャンプ座間に米陸軍司令部を呼び込み、米軍と自衛隊の一体化を推し進め、日本に残っていた主権国家としての意識の最後の欠片までも消去しようとしました。この傷痕から立ち直るのは並大抵のことではないかも知れませんよ。九州で白燐弾を共同演習で使うんですって？
05. 2010年1月29日 08:04:45 国会でやったら。 新聞に載せないで。
06. 2010年1月29日 14:50:06 今し方の菅氏の国会答弁では産業振興にもちゃんと配慮があって、別に偏った風ではありませんでしたね。
07. 2010年1月29日 15:52:50 自民党が悪い自民党が悪いと言えば問題が解決するというものではありませんが、事実として小泉改革以後の自民党が日本に対して行った蛮行を冷静に評価し清算しようとしないから、曖昧に小泉改革の継承をさせえられるのであります。 それを狙ってマスコミなどは、「死馬に鞭打つなかれ」と自民党批判を封じてしまうのではありませんか？　 SPCDH（死馬愛護協会）の策謀なわけです。
08. 2010年1月29日 18:15:03 >財源をめぐり予算編成が混迷した背景には、ゆきすぎた大企業・大資産家減税と軍事費という二つの聖域に切り込めない政権の姿勢があります。 たしかにそれもあるが、グローバル化が進んだ現在、大企業・資産家に増税すると国外に逃げてしまうのも事実。そういった苦しい事情を勘案せずに支持層に受けのいいことばっかり言ってるから共産党は信用されんのですよ。 グローバル化に対応しつつ国民生活も安定させつつ財政の健全化も図れたら万々歳だけど、いい手があったら共産党さんに是非教えていただきたい。
09. 2010年1月29日 22:09:27 　グローバル化が進んだからといって大企業や資産家が国外にそう簡単に逃げれるものかね。 　どれだけの企業の経営陣がグローバル企業というにふさわしい陣容をそろえていると言えるのかね。 　グローバル化することで僅かな資本で創業一族が企業を支配する構造が維持できるのかね。 　日本を捨てた企業を日本人がどれほどバックアップしてくれるのかね。 　日本の企業が発展した背景には１億人の市場と１億総中流と言われた旺盛な購買層があったからではないのか。 　衣食足りて礼節を知るではないが、日本の高品質は安定した社会を背景に磨かれてきたとおいらは考えている。 　現に、新自由主義がはびこる現在、馬鹿なマスコミは収入の多寡で勝ち組負け組などと色分けをし、拝金主義が横行するなか詐欺まがいの商法が幅を利かすようになり様々な業界の信頼性が低下してきており、日本神話は崩壊している。 　米国と日本とは事情が異なる。 　英米が支配している現在の社会では、ロスチャイルドやロックフェラーといった財閥系の企業が世界のどこへ拠点を移そうが、米国がどうなろうがあまり問題ではないだろう。 　彼ら自身も移動すればいいだけの話である。 　しかし、日本企業が国外移転した場合、根なし草の状態で何ができるのか。ユダヤ系財閥の系列下に潜り込むことで誰にどんなメリットがあるのか。 　仮にＢＲＩＣｓが主導的な立場に立った時に英米系の企業はグローバル化云々などということを主張しているだろうか。 　そんなことを考えれば、国外に逃げ出す企業は皆無とは言わないが、極めて少数だろう。 　少なくともトヨタやキャノンといった創業一族がトップになっている企業は出ていかないだろうね。よほどのことがない限りという前提はつくけど・・・。

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