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(回答先: 【問題解決能力ゼロ】平野長官が普天間問題で強気発言 首相のフリーハンド狙うも神経逆なで、収拾付かず 【産経新聞】 投稿者 愚民党 日時 2010 年 1 月 28 日 01:30:33)
琉球新報
社説
平野長官発言 不見識のそしり免れない
2010年1月27日
米軍普天間飛行場の移設先検討をめぐり、平野博文官房長官が現行計画反対の新人が当選した名護市長選結果を「斟酌(しんしゃく)する理由はない」と述べた。
斟酌とは、一般に「相手の心情や事情を酌み取ること」をいう。民主主義の根幹たる選挙で示された民意を、酌み取る必要などないとはねつける判断は、どういう思考回路から出てくるのだろうか。
有権者に失礼だし、理解に苦しむ。
一議員の発言ではない。内閣の要となる重要閣僚の公式見解である。軽率というレベルを超え、不見識とのそしりは免れまい。
昨年夏の衆院選圧勝で政権交代を実現し、首相の座へのパスポートを手にした民主党の鳩山由紀夫代表は「国民が勇気を持って政権選択をしてくれた」と勝利宣言した。
「大切なのは国民の視点に立つことだ」とも説いた。
鳩山政権発足後、官房長官に就いた平野氏は「必ず政治主導の政権を樹立したい。国民に見える政治を目指したい」と表明した。
その決意を、どこへ引っ込めたのかと思う。常に「国民」というフレーズを意識し、民意を背に誕生したのが鳩山政権ではなかったか。選挙結果を軽んじる言動では国民を失望させよう。
名護市長選で初当選した稲嶺進氏の主張は明解だ。最大の争点とされた普天間代替施設問題で「辺野古の美しい海に新たな基地は造らせない」と訴え、県外・国外への移設を求めた。
これに対し、現職の島袋吉和氏は「地元や県とも相談しながら対処する」と明言を避け、政府に早期の方針決定を促した。
政府にボールを投げず、主体的に地元の意思を示そうとする稲嶺氏の姿勢を有権者が支持し、多くの票を投じる結果となった。
「市長選は移設問題一本でなされたわけではない」という平野氏の言い分は、その通りである。だからと言って、選挙結果を「斟酌しない」という論法は乱暴だ。実際、政策の違いが最も鮮明だったのが基地問題であり、選択の大きな基準になったことは疑いようがない。
民主党は選挙戦で稲嶺氏を推薦している。当選を“苦々しく”思う構図はおかしいだろう。有権者の選択を重く受け止めてこそ民主国家だ。鳩山政権には民意を踏まえ、基地の「県内たらい回し」に終止符を打ってもらいたい。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-156350-storytopic-11.html