★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK78 > 819.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 小沢氏めぐる風向き変化 政権内に距離置く言動 【東京新聞】 投稿者 愚民党 日時 2010 年 1 月 27 日 23:36:23)
東京新聞
【社説】
政治とカネ 一刻も早い集中審議を
2010年1月26日
小沢一郎民主党幹事長の事情聴取後の国会では、やはり「政治とカネ」がクローズアップされた。鳩山由紀夫首相をめぐる事件も、自らの政治倫理が問われる。一刻も早い国会での集中審議を望む。
「捜査中であり、冷静に推移を見守る」。鳩山首相は二十五日の衆院予算委の総括質疑で、この台詞(せりふ)を繰り返した。小沢氏の資金管理団体「陸山会」をめぐる、政治資金規正法違反事件についての答弁である。
小沢氏への事情聴取が行われた直後の国会だっただけに、質疑応答が注目されたが、野党側は攻め手を欠いた。今後の集中審議は与野党が合意しているが、国民の不信を招いていることを考えれば、早急に開くべきだ。
鳩山首相をめぐる偽装献金事件では、元公設秘書が在宅起訴され、捜査の過程で首相が母親から十二億円を超える資金提供を受けていたことが判明した。自民党の町村信孝氏が「表に出なければ、事実上の脱税で、私腹を肥やしたことになる」と追及した場面もあったが、既に贈与税を納めた首相は「母からの贈与を私は全く知らなかった」と押し通した。
ただし、聞き逃せないのは、首相が「収支報告書を十数年間、一度も見たことがない」と発言したことだ。「会計担当の秘書を全面的に信頼し、安心していた」とも語った。小沢氏も事情聴取後に配布した説明文の中で「私自身が収支報告書を見たことはない」と記し、一切、秘書任せであったことを述べている。
国民に公表する報告書に政治家が全く目も通さず、不正が発覚した場合、「秘書のせい」で済まされるのか。少なくとも、民主党トップ二人のケースは、公明正大たるべき文書がまるで“空文”同然だったといえよう。
小沢氏の場合は、報告書の問題ばかりではない。事件の舞台となった東京都内の土地について、二〇〇七年には政治献金で購入したと説明した。ところが、昨年には「銀行融資」と変わり、今回は「個人資金」と変遷している。
真実は何なのか。小沢氏は「潔白」と主張するなら、野党が求める参考人招致などにも応じて、国会の場でも説明すべきだ。
民主党が企業団体献金の禁止などを掲げるのは、旧政権下で頻発した金権腐敗政治と決別する意思表明だろう。ならば今回の不祥事が招く政治不信をどうぬぐうのか。国民はそれも注視している。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2010012602000091.html