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http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20100127/20100127-00000686-fnn-pol.html
普天間移設問題 平野官房長官、「地元の合意が得られなくてもやむなし」の認識示す
1月27日2時22分配信 フジテレビ
普天間移設問題をめぐり、今度は平野官房長官が「火だるま」となった。平野官房長官は「市長選の結果はしん酌しない」という25日の問題発言の火消しをする間もなく、26日は、「地元の合意が取れないと進めないのか」と、火に油を注いだ。移設先はどこなのか、鳩山政権の迷走は続く。
自民党の大島幹事長は「『おごるな民主党、おごるな鳩山政権!』と言いたいのであります」と述べた。
社民党の照屋寛徳議員(沖縄)は「けしからんどころか、ぶん殴りたい!」と述べた。
飛び交う厳しい批判の発端は、名護市長選で辺野古移設反対派が勝利したことを受けての平野官房長官の「しん酌してやらないといけないという理由は私はないと思っています」との発言。
「名護市の事情や心情をくみ取る理由はない」とも受け取れるこの発言。
平野官房長官は、選挙は民意の1つとしているものの、地元・名護市民からは「大変怒ってますよ。沖縄の人をばかにしてるんじゃないですか」、「命がけでこういう選挙をね、勝ち取ったわけだけども、あれにはわたし憤慨しております」などいった声が聞かれた。
また、辺野古移設反対を掲げ当選した稲嶺名護次期市長は「これまでの名護市の環境と、選挙後の環境というのは、やっぱり変わってきてるんでね。その辺りはしっかりと受け止めていただきたいなと思いますね」と述べた。
さらに、与党からも苦言が相次いだ。
国民新党の亀井静香代表は「官房長官は、キツネとタヌキを掛け合わせたような男だからな」と述べた。
社民党の福島瑞穂党首は「社民党とすればですね、辺野古の沿岸部に海上基地を造るという選択肢はなくなったというふうに思っております。ぜひ、しん酌してもらいたいと思います」と述べた。
「しん酌する理由がない」とした官房長官発言だったが、2週間前、鳩山首相は「名護の市民の思いというものも『しん酌』をしながら、最終的な結論というものを...」と述べていた。
鳩山首相は、「名護市民の思いをしん酌する」と正反対の方針を示していた。
国会では、迷走する政府を野党が追及した。
自民党の舛添要一前厚労相は「二転、三転、四転、五転と変わったら、何が真意なんですか?」と述べた。
これに対し、鳩山首相は「二転、三転しないように、慎重に検討を進めているということでございます」と答えた。
さらに舛添前厚労相は「県外(移設)と言ったり、辺野古が生きているということも含ませておっしゃいましたけれども、それが一番のこの混迷の源になっているんじゃありませんか?」と述べた。
普天間移設のぶれをめぐって、鳩山首相は防戦一方だった。
一方、アメリカのクローリー国務次官補は「鳩山政権は5月までに決めると言っている。(現行案の方針を)変えるつもりはない」と述べ、辺野古移設の方針を変えない態度を明確にした。
そんな中、平野官房長官は5月末までに、移設先の合意が取れるかについて、「理解を求めていかなければならん、私はテーマだと思っております。(しかし)合意が取れないと物事が進められないものなのか」と述べ、「地元の合意が得られなくてもやむなし」の認識を示した。
しかし、岡田克也外相は「地元をまったく無視するよな印象を与えますので、表現を気をつけなければならないと」と述べた。
鳩山首相は「どのような趣旨で官房長官が申したのかわかりませんが、そんな強引なやり方ではなくて、理解を求めるように、当然、行いたいと思っています」と述べた。
閣内でもしん酌できない鳩山政権は、さらなる「漂流」を始めた。