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今回の名護市長選挙は楽勝の結果ではなかった筈だ。
私は稲嶺の苦戦を予想していた。
沖縄の現地事情に詳しくはないので自信を持っての予測は出来なかったのだが、もしかして現職の勝利も有り得ると考えていた。
現職それ自体が有利ではあるが、さらに加えて、
駐米大使が米国国務省に呼び出されてクリントン長官から抗議を受けたとデマスコミに限りなく嘘に近い発言を提供したり、
鳩山総理を政治資金問題で攻撃したり、
小沢幹事長を同様の問題で攻撃したりして、
連立政権の信用を落とさせる工作を自民党をはじめとる旧対米追随利権集団のネットワークは必死の形相で励んできた。
これらの反動的努力が…実を結ぶ可能性がある事例…それが今回の名護市長選挙である…と考えていた。
名護市長選において辺野古基地反対派候補は敗北すれば、それは、
今までの政府の基地移転先送りへの批判的キャンペーンと
小沢・鳩山攻撃による国民樹立政権への破壊工作活動による成果の獲得であり成功と勝利となるであろうと考えたのだった。
ところが結果は…政権攻撃の「見事な敗北」であった。
破壊工作活動はこの間に必死で行われてきたにも拘らず、結果として何の役にも立たなかった。破壊抵抗勢力側の自己満足感だけをもたらしただけだった。
今回の事例の持つ意味は大きい。
このままで行けば、参院選で連立政権与党側は大きな勝利を得るだろう。
しかしながら、今回の名護市長選挙はやはり、容易な勝利ではなかったようである。
その点においては苦戦であり、妨害工作や懐柔工作をかろうじて跳ね除けての勝利であったようだ。
投票率のたいへんな高さが示す有権者の政治意志表明の興隆が勝利を決定付けたのであり、有権者が関心の高さを示せば妨害工作は成功しない事が示されたのである。
この事を示した優れた評論が見つかったので下に紹介する。
http://www.kyudan.com/cgi-bin/bbskd/read.cgi?no=451
名護市長選挙結果
日時: 2010/01/25 08:37
名前: ヨッシー
私は、辺野古基地反対派候補 稲嶺進氏が当選したことを大変喜んでいます。
今朝、NHKニュースで投票結果が報道されていましたが、僅差なので驚きました。
事前の名護市民の世論調査では、基地反対が51%、賛成が14%、どちらでもないが35%
選挙結果は、
稲嶺 氏 17,950票(有権者比40.0%)
島袋 氏 16,362票(有権者比36.4%)
棄権 10,584票(有権者比23.6%)
これは、「どちらでもない」が殆ど基地賛成に回り、また反対派の一部も賛成に懐柔されたことを物語っています。買収や、そうかの力が働いたのでしょうか??
もしそうだとすると恐ろしいことですね。
また、反対派の信念の強さに改めて拍手を送りたいと思います。
でも僅差でも勝てて良かった。
(転載以上)
結果としての僅差での勝利は、懐柔工作などの破壊的工作のマイナス効果によるものであるという事です。工作が無ければもっと大きな勝利であったという事でしょう。
この選挙結果が示すものは、
「名護市住民の連立政権の行う政治への期待感」なのです。
もしも政権に期待できなくなっていたならば、基地反対の意思表示を住民はすることなく基地容認を選択して連立政権を捨てて、旧政権の辺野古移転案を受け入れた事でしょう。
◎名護市民は連立政権を支持して基地移転問題を連立政権に任せるとの意思表示をしたのであります。
これが、今回の選挙の持つ意味であります。
そしてもう一つの大きな意味は、
◎小沢攻撃と鳩山攻撃による政権への直接破壊工作と国民と政権との離反を画策しての間接的破壊工作の両方ともに成果をあげることが出来ず、無意味な努力の結果となり、失敗である事が具体的事例が示される事によって明らかになったということです。
この結果はデマスコミにも衝撃を与えたらしく、朝のニュースを幾つか聞いていたら、どれもあやふやな評論を加えて報じていた。
コメントの仕様が無かったのだろう。
もしも基地反対派の敗北の結果が出たならば、それは政権攻撃に向かい、さらなる小沢攻撃と鳩山攻撃へと向かったでしょう。
しかしそうはならなかったので、「これで辺野古への移転は困難になった」などと残念とでも言いたげな曖昧なコメントを発するだけのニュース報道となった。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920019&sid=aVasaM1j9vV4(ブルームバーグ・ニュース)
鳩山首相:名護市長選結果は「ひとつの民意」、普天間は5月結論
1月25日(ブルームバーグ): 鳩山由紀夫首相は25日朝、米海兵隊普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で現行の日米合意案の移設先候補地である同県名護市長選で反対派が勝利したのは「ひとつの市民の民意の表れ」とした上で、移設先を5月までに結論を出す方針を必ず履行することを強調した。公邸前で記者団に語った。
24日投開票の名護市長選は、移設に反対している無所属新人、稲嶺進氏(64)が1万7950票を獲得し、無所属現職、島袋吉和氏(63)の1万6362票を上回り、勝利した。民主、社民、国民新、共産の各党が推薦した稲嶺氏は、自身のウェブサイトで「名護市に新たな基地はいらない」という信念を最後まで貫くことを市民に約束し、市長選に臨む方針を表明している。
鳩山首相は反対派が勝利したことについて「名護市民のひとつの民意の表れだ。これは当然だ」と指摘。その上で、普天間移設問題に対する今後の政府の対応について「まさにゼロベースでこの問題を国が責任を持って5月の末までに結論を出す、としているわけだから、そのことは必ず履行する」と語った。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 広川高史 Takashi Hirokawa thirokawa@bloomberg.net
更新日時: 2010/01/25 09:39 JST
http://www.asahi.com/politics/update/0124/SEB201001240006.html
新顔・稲嶺氏当選「辺野古に基地造らせぬ」 名護市長選
2010年1月25日0時32分
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題が争点になった沖縄県名護市の市長選が24日、投開票され、日米が合意した同市辺野古への移設に反対する新顔の稲嶺進氏(64)=民主、共産、社民、国民新、沖縄社会大衆、そうぞう推薦=が、移設を容認する現職の島袋吉和氏(63)を破り、初当選した。鳩山内閣は5月末までに移設先を決める方針だが、辺野古への移設は極めて困難になった。当日有権者数は4万4896人、投票率は76.96%(前回74.98%)だった。
1996年末に名護市辺野古が普天間飛行場の移設候補地に浮上して以来、13年余で4度目の市長選。再選を目指した島袋氏を含め、これまで移設容認派が推した候補が3連勝したが、今回は移設反対の候補が1588票差の接戦を制し、初勝利を収めた。
当選を決めた稲嶺氏は24日夜、「私は辺野古の海に基地を造らせないとの公約を信念をもって貫いていきたい」と明言した。政府が移設先の再検討を進めるなか、市民があきらめかけた「県外移設」の実現に期待する層を引き寄せた。
稲嶺氏は選挙中、移設受け入れの事実上の見返りとして政府が行ってきた振興策についても、失業率の改善につながっていない、と批判。低迷する地域経済に不満を抱く人たちにも支持を広げた。
従来の「保革対決」の枠を超え、島袋氏の市政運営に反発する自民系市議や、99年に移設受け入れを表明した故岸本建男元市長の親族や後援会関係者の支援も得た。
島袋氏は普天間問題について「過去3度の市長選で結果が出た話」と争点化を避けたが、県外移設を求める世論のうねりにはかなわなかった。
自民、公明から推薦を受けず、政党色を薄めたが、政権交代でこれまでアピールしてきた「政府とのパイプ」を打ち出せないことも響いた。移設に期待する建設業や商工業などを通じた票固めを図ったが、業者の倒産などで細った支持基盤は回復せず、一部の離反を食い止められなかった。
激戦を反映し、期日前投票者数は1万4239人と前回の1.5倍に増えた。
◇
■名護市長選の確定得票
当 17950 稲嶺 進 64
16362 島袋 吉和 63
2 81 +−