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http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-814.html
少々穏当でない見出しだけれども、あまりに非道い記事だったのでつい言葉が滑ってしまった。
例によって、もう感情論むきだしの産経。
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【名護市長選】普天間決着「再び先送り」か 首相の責任論も
産経新聞 2010.1.25
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-814.html
沖縄県名護市長選で、日米合意に基づく米軍普天間飛行場(宜野湾市)のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)移設に反対する稲嶺進氏が勝利したことで、政府・与党は新たな移設先を模索せざるをえなくなった。ただ辺野古以外に地元や米国と合意が可能な代替案はなかなか見つかりそうにない。「5月までの結論」は再び先送りされる可能性があり、鳩山由紀夫首相の責任問題に発展しかねない情勢だ。(大谷次郎)
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この大谷という記者の脳みそが赤だし味噌でないことを祈りつつ、いちおう指摘しておきたいのは、民主党は稲嶺氏を推薦していたということだ。
自分が推薦していた候補が当選することは、計算済みのことなのは、誰が考えてもわかること。
しかも、事前の世論調査では、稲嶺氏がやや有利だったのだから。
しかし、産経のこの記事を見て、敵の焦りが手に取るようにわかる。
この記事でも書かれているが、こういう言い方も特徴的だ
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普天間、固定化の可能性も=のし掛かる先送りのつけ−名護市長選
時事通信 2010.1.24
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010012400210&j1
ただ、政府が現行計画に代わる候補地を決定しても、米側が交渉に応じて合意する見通しはない。普天間が動かなければ、基地に隣接する市街地の危険性は続き、在沖縄海兵隊8000人のグアム移転も白紙化される可能性がある。95年の米兵による少女暴行事件を機に、沖縄の基地負担軽減や日米安保への信頼回復のために両国が続けてきた努力は振り出しに戻りかねない。決断先送りのつけは鳩山政権に重くのし掛かっている。
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米側が合意する見通しがない なんて 時事通信記者は どこで確かめたのか??
まして、米軍が世界戦略の一環として決定しているグアム移転が白紙化される可能性など、誰に聞いたというのか??
口から出任せで、名護市民の英断につばを吐くことは、断じて許されない。
名護市長選挙については、なごなぐ雑記さんの記事から、緊迫の様子を感じつつ、同時に、日本全体の問題を名護市民になすりつけるな という主張に たしかにその通りだと思い、あまり当ブログでは論じてこなかった。
たしかに、名護市民に下駄を預けた鳩山首相の戦術は、誉められたものではなかったかもしれない。
しかし、65年間続いた属国という立場から、民意を頼りにしてなんとか前に進もうという現政権の基本戦略は、これはこれで正しいと私は思う。
民意を発揮する場を設定し、その結果を根拠にして次のステップを決めていく。
これは、リーダーシップには欠けているかもしれないが、オカミ意識に毒されてきた日本人には、とても大きな体験になる。民主主義というものを、初めて体験しているのである。
どんなに声を張り上げても、何の意味もないと諦めきった、ささくれ立った心象風景は、今、わずかではあるけれども血流が流れ始めている。
今回の名護市長選挙での稲嶺氏の勝利を、他人事でもなく、わが事でもなく、次は自分の番だという意識でとらえたい。
敵は、明らかに焦りまくり、オロオロしている。
(南青山コメント)
冷静な分析と鋭利な洞察で、沖縄と政権を取り巻く状況を的確に言い当てている文章だ。
名護市民の英断。これに、私たちも民主党政権も答えなければならないだろう。
とはいえ、拙速な判断を下す必要はない。
「65年間続いた属国という立場から、民意を頼りにしてなんとか前に進もうという現政権の基本戦略は、これはこれで正しいと私は思う。」
まことにその通りであり、ここはじっくり腰を据えて取り組んでもいい問題と思える。
何しろ、これは沖縄だけでなく、日本全体、具体的に言えば日米安保、日本の安全保障まで視野に入ってくるはずだからである。