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上脇博之教授が「なぜ民主党衆議院議員は石川議員の保釈を求めないのか?」と問いかけている。
私が考えるところ、石川議員の起訴は不可避と考え、「トカゲのしっぽ切り」よろしく、石川議員を見捨てたからだ。民主党の至上命題はいかにして小沢幹事長に累が及ばないようにするかなのだから、石川議員の保釈を求めるはずもない。違うだろうか。
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http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51316433.html
なぜ民主党衆議院議員は石川議員の保釈を求めないのか?
(1)小沢一郎民主党幹事長の土地取引問題で、1月15日、小沢氏の元私設秘書石川知裕・衆院議員らが政治資金規正法違反(虚偽記入)容疑で逮捕された(http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51312404.html)。
(2)通常国会は18日から始まった。
今日は24日である。
おそらく衆議院議長には、石川議員逮捕が通知されたようだ。
スポニチ[ 2010年01月18日 10:06 ]
鳩山内閣 石川容疑者逮捕を議長に通知
鳩山内閣は18日午前、横路孝弘衆院議長に対し、東京地検が政治資金規正法違反容疑で、小沢一郎民主党幹事長の元秘書の衆院議員、石川知裕容疑者を逮捕、拘置したと通知した。国会法34条の2の規定に基づく措置で、同様の通知は2003年に公選法違反事件で逮捕された新井正則衆院議員(自民党離党)以来。
同法は、国会閉会中に議員が逮捕された場合、内閣はその後に開かれた国会で、議員が所属する院の議長に、逮捕状などの令状を添えて氏名を通知しなければならないと規定している。開会前に保釈された場合は適用されない。
国会法第34条の2
内閣は、会期前に逮捕された議員があるときは、会期の始めに、その議員の属する議院の議長に、令状の写を添えてその氏名を通知しなければならない。
2.・・・。
(3)国会議員には、憲法上不逮捕特権が保障されている。
日本国憲法第50条
両議院の議員は、法律の定める場合を除いては、国会の会期中逮捕されず、会期前に逮捕された議員は、その議院の要求があれば、会期中これを釈放しなければならない。
それゆえ、会期前に逮捕された石川衆議院議員については、衆議院の要求があれば、会期中、保釈されなければならない。
(4)保釈要求の発議について国会法は以下のように定めている。
国会法第34条の3
議員が、会期前に逮捕された議員の釈放の要求を発議するには、議員20人以上の連名で、その理由を附した要求書をその院の議長に提出しなければならない。
民主党は、昨年の衆議院議員総選挙で300人を越える議員(http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51238392.html)がいる。
それゆえ、国会法が要求している「議員20名以上の連名」の要件は簡単に充足できるだろう。
なぜ、民主党議員は、石川議員の保釈要求の発議を提出しないのであろうか?
(5)理由を書いた要求書がなかなか書けないからだろうか?
国会議員の不逮捕特権は、議会制民主主義にとって重要な議員特権である。
その意義については、「議員の国会活動を確保しよう」とする立場と、「議院の活動を確保しよう」とする立場、その両方という立場に分かれる。
さらに、最初の立場については、「不当逮捕を阻止するため」に不逮捕特権があるという立場と、「重要な議員活動を保障ためにある」という立場等に分かれる。
不当逮捕阻止の立場だと、逮捕の不当性を説明した理由を要求書に書く必要があるが、議員活動の保障の立場だと、逮捕の不当性について書く必要は無く、如何に石川議員の国会活動を保障しなければならないのかを書きさえすればよい。
議院の活動を確保しようとする立場や、それを加えて考える立場からすれば、衆議院の活にとって如何に石川議員の活動が必要であるかを要求書に書くことになる。
以上のいずれの立場に立っても、民主党議員であれば要求書の理由は書けるのではなかろうか!?
なお、私は、重要な議員活動を保障すると解する立場が妥当であると考えている。
(6)憲法や法律上のレベルの話ではなく、政治的あるいは政策的な判断から、民主党の衆議院議員は石川議員の保釈要求の発議を提出しないのであろうか?
言い換えれば、それを発議すれば、例えば、国会での審議が混乱するから、予算案の審議を優先させるというのであろうか?
世論を気にしているのだろうか?
(7)それとも、別の理由があるのであろうか?
(8)ちなみに、民主党内には、検察批判の声もある。
また、新党大地代表の鈴木宗男議員は、石川議員の保釈を求めている。
FNN(01/21 18:54)
衆院予算委で鳩山首相と自民・谷垣総裁が論戦 いま一歩盛り上がりに欠ける応酬に
衆議院予算委員会で、「政治とカネ」をめぐり、与野党のトップが直接対決した。焦点の小沢幹事長の聴取をめぐっては、民主党サイドから、検察批判がますますエスカレートしている。
〔略)
民主党内では、小沢幹事長のグループ「一新会」が会合を開いた。
民主党の小宮山議員は「(会合はどうでした?)いつもの通りですよ」と述べた。
石関議員は「(結束力は?)非常に強いですよ、そりゃ。もともと結束している会ですから」と結束を強調した。
さらに会合には、新党大地の鈴木宗男議員も参加した。
検察批判は、さらにエスカレートし、石川容疑者の保釈要求にまで言及した。
新党大地の鈴木宗男議員は「保釈されても取り調べできるんですから。わたしは何でそれが担保されないのか」と述べた。
その石川容疑者らがいる東京拘置所を訪れた小沢幹事長側近の松木議員は、「(何を差し入れされたんですか?)日用雑貨です。歯ブラシとか、白いタオルとか」と語った。
(9)いずれにせよ、民主党の衆議院議員が石川議員の保釈要求の発議をしないことが気になるし、その理由も気になる。
(10)憲法が保障している議員特権が議院要求の発議のレベルで事実上保障されない状態にあるが、果たしてこれで良いのであろうか、と考えさせられる。